NVIDIAとAMDの両CEOが相次いで日本を訪問したと報じられた。
NVIDIAとAMDは日本のAI市場を次の投資先と見ている。
AIインフラへの需要に関して言えば、日本はAI競争で優位に立つために技術に多額の投資を行っており、大きな関心を示しているようだ。
日本は、NVIDIA/AMDのような技術大手に対して、AIインフラを開発するための投資を促しており、「世界で最もAIを開発・活用しやすい国」になりたいと主張している。
AMDのリサ・スー最高経営責任者(CEO)とNVIDIAのジェンセン・フアン最高経営責任者(CEO)の訪問は、日本がまさにAI企業が影響力を生み出すことを計画している次の目的地であることを示している。
ブルームバーグの報道によると、ジェンセンの日本訪問では、AI分野の需要を満たすために発電を推進するよう日本に要請したことが明らかになった。
日本の石破茂首相との会談では、日本のロボット工学や工業製造業における地位がすでに確立されていることを踏まえ、日本がAI分野でリーダーシップを発揮する方法について議論が交わされた。
興味深いことに、ジェンセンは日本の首相にAIスーパーコンピュータ「DGX Spark」を贈呈し、日本の野心へのコミットメントを示した。
NVIDIAは、米国の新たな輸出規制と競争の激化の中で、中国における膨大な市場シェアの維持に大きな問題を抱えていることから、地域的プレゼンスの拡大においてすでに後手に回っている。
この地域の不確実性により、チーム・グリーンは代替市場に頼る必要があり、膨大な研究開発資源と世界のAIゲームにおける重要なプレーヤーになることへの意欲を考えると、日本は理想的な候補のように思える。
Honored to meet Prime Minister Ishiba, and many customers, partners and @AMD employees in Tokyo last week. We look forward to deep collaboration in the coming years! pic.twitter.com/BrP77llqzO
— Lisa Su (@LisaSu) April 21, 2025
NVIDIAとは別に、リサ・スーも日本を訪問し、同国の首相や複数のパートナーと会談した。
訪問の詳細は今のところ不明だが、日本はAMDの同地域への進出に重要な関心を持っており、政府はAIへの野望のためにチーム・レッドとの関係構築をより望んでいると主張されている。
つまり、日本におけるNVIDIAとAMDの市場プレゼンス競争は、間違いなく始まっていると言っていいだろう。
解説:
AMDとNVIDIAのCEOが日本の要人と会う
AMDとNVIDIAは日本を次のAIの投資先とみているようです。
ただ、日本の開発のレベルを見ると、ちょっと心もとないかなと思います。
表に出てこない開発企業のレベルは高いのかもしれませんが、話題になっている企業は結構ボロクソに言われていたりしますので。
ちょうどラヒダスも量産を始めますし、せっかく投資したのですから、実を結ぶとよいですね。
残念ながら、この動きはやはり中国市場の維持のためという側面が強いようです。
地政学的に言ってもあまりよい関係とは言えないと思うのですが、今後3年くらいは戦争の危険もあり、どうなのかなと思います。
経済と政治、相反するまったく別の方向にどう折り合いをつけていくのか、これが今後を左右していくと思います。
悪い話ではないように見えますが、中国とアメリカの板挟みになっているように見えなくもないところが何とも言えません。