自作PCユーザーがゲーム用PCの解説をします

自作ユーザーが解説するゲーミングPCガイド

AMDのRadeon RX 9070 XT、MindFactoryでNVIDIAのRTX 5080の10倍の売上を記録、チーム・レッドの優位性を示す

投稿日:

新しい販売データによると、Radeon RX 9070 XTは競合を混乱させることに成功している。

AMDのRX 9070 XT GPUがMindFactoryの週間売上を独占、GeForce RTX 5090は見当たらず

AMDのRX 9070シリーズの発売により、消費者がこの新しいラインナップに大きな魅力を感じているのを見た。

その理由は、それがもたらすパフォーマンスだけでなく、チームレッドが在庫レベルを管理し、ライバルであるNVIDIAとは異なり、すべての潜在的な購入者がグラフィックスカードを確実に入手できるようにしたためでもある。

正式発売から数週間後にもかかわらず、RX 9070 XTはEU最大の小売業者の1つであるMindFactoryで圧倒的な人気を誇っている。

TechEpiphany(@TechEpiphany)が報告した販売台数によると、今週小売店で販売されたRadeon RX 9070 XTは245台で、GeForce RTX 5070の約6倍、RTX 5080の約10倍であった。

これは、小売業者に特化した小さなスコープで市場を見たときに、AMDのRDNA 4世代がいかに優勢であるかを示している。

NVIDIAのRTX 50シリーズ全般を見ると、ほとんどのモデルが品切れで、大手小売店では希望小売価格をはるかに上回る価格で販売されており、単純に正しい選択とは言えない。

ミッドレンジのRTX 5060シリーズには希望があったが、その発売はまたもや希望小売価格を上回る価格設定で、消費者の興味をかき立てるだけだ。

しかし、AMDが直面している高い需要により、彼らも希望小売価格設定を維持することはできないが、それでも在庫のあるモデルをたくさん見つけることができる。

興味深いことに、MindFactoryはGeForce RTX 5090 GPUを1台も販売しなかった。

今のところ、すべてAMDであり、見たところ、同社はまた、RX 9060シリーズのようなより低価格なモデルの発売を独占する予定である。

ソース:wccftech – AMD’s Radeon RX 9070 XT Records 10x Higher Sales Than NVIDIA’s RTX 5080 At MindFactory, Showing Team Red’s Dominance

 

 

 

 

解説:

RX9070XT vs RTX5080はMindfactoryで10倍の売り上げ。

まあ、RTX5080はRTX5000シリーズの中でも不人気なモデルですが、この10倍という差はそれでも圧倒的にRX9070XTの人気を示しています。

RX9070/XTが素晴らしいということではなく、RTX5000シリーズがひどすぎるのが原因でしょう。

それは数字にもはっきり表れています。

最初の1か月くらいは品薄でしたが、今は普通に購入できる状態になっています。

ただし、RTX5090は今でも品薄ですね。

 

プレミアムモデルしか流通してない。

RTX5000シリーズはFE版で提示された価格のモデルは非常に少量であとはFE版で提示された価格よりも大幅に高いプレミアムモデルが中心で実質的にFE版の価格はアリバイ価格になっています。

つまり実売はFE版の価格より非常に高価になっており、これが敬遠される理由の一つになっています。

RTX5090を例に挙げるとFE版393,800円ですが、実売は転売されていなくても600,000円前後で売られています。

よほど資金に余裕がない限り普通の人が購入するのは難しいでしょう。

RTX5090は例の12V-2×6コネクタの問題で扱いが難しいこともあってかなり手を出しにくい状況だと思います。

それでも値ごろ感のあるRTX5070はそこそこ売れていますが、それでもRX9070XTの1/6以下となっています。

これが最終的にユーザーがBlackwellに下した決断です。

 

NVIDIAは今後どうするつもりなのか?

当初価格が高止まりしたBlackwellですが、ユーザーからの信頼を失い、流通が回復するにつれて店頭の在庫が山と積みあがっていくようになると思います。

その時一体どうするつもりなのかはちょっとわかりません。

しかし、AMDがRX9070/XTを店頭に並べたとたんに即売れていくような状況ですから、大幅に値下げをしない限りは売れ残りの王者になってしまうのではないかと思います。

今世代のNVIDIAの目に余る殿様商売はひどいものがありましたので別に同情はしませんが、せめてもう少し製品の品質を上げ、まともに動くようにしないとユーザーからの信頼を完全に失ってしまうと思います。

ドライバも3/18付の更新以来止まっており、不具合は解消されていません。

NVIDIAはこれで製品を販売し続けるつもりなのでしょうか?

非常に疑問です。

 

今世代は生産数をあまり多く取っていなかったようですが、次世代はおそらく、Intelも本気でGPUの市場を取りに来ると思います。

日本では「おま国」価格でまったくお得感がありませんでしたが、グローバル市場では大バーゲン価格で販売しており、一時期ちょっとしたお祭り騒ぎになっていました。

RTX6000シリーズもRTX5000シリーズと同程度のクオリティなら、最悪、ゲーミング市場におけるNVIDIAの地歩がなくなってしまう可能性もあると思います。

IntelのCoreシリーズやCore Ultraシリーズを見てもわかる通り、たった3年、3世代で完全に市場からの信頼を失ってしまいました。

こうなる前に早急にテコ入れしない限り、NVIDIAの信用失墜は免れないのではないかと思います。

信用とは得るためには長い間の積み上げが必要ですが、失うのは一瞬です。

ただ、現在のNVIDIAはほとんどをAIアクセラレーターで利益を得ており、無理にゲーミングGPUにテコ入れしなくても別に困らないのは事実ですね。

今はまだGeforceのブランドは完全には崩壊していませんが、このままの状態で放置すれば、「Geforce、ああ(苦笑」って言われるくらいになってしまうと思います。

RTX5000シリーズが出る直前まで、NVIDIAがAI技術でゲーミング市場を引っ張っていくと思っていただけに非常にショックですね。

「10年以内にAIで(現在のAAAのような)ゲームがまるまる生成できるようになる」という言葉に未来を感じていただけに落胆は大きかったです。

 

 

  • B!