NVIDIAは、Project DIGITSのような個人向けAIスーパーコンピューターを新たなレベルに引き上げることを期待して、専用でコンパクトな「SOCAMM」メモリモジュールを開発していると噂されている。
NVIDIAの「SOCAMM」メモリモジュールは、低消費電力でありながら驚異的な能力を備えていると報告されている。
チーム・グリーンは、メモリ・メーカーにとって次の大きな市場機会を始めることにしたようだ。
韓国メディア「Sedaily」の報道によると、NVIDIAは、サムスン電子、SKハイニックス、マイクロンと、LPCAMMのような既存の規格と比較して、コンパクトなサイズだけでなく、はるかに高い性能を特徴とする特殊なDRAMモジュールを開発するための話し合いを行っているという。
現在、NVIDIAとメモリ各社はSOCAMMの試作品を交換し、性能テストを行っている。早ければ年内にも量産が可能になる見通しだ。
– セデイリー
今のところ、SOCAMMメモリ規格に関する詳細は、低消費電力モジュールであるという利点を考慮すれば、より費用対効果の高い実装であるという事実を除けば、かなり限定的である。
さらに、SOCAMMは最大694のI/Oポートを備えており、これはPC DRAMモジュールやLPCAMMよりも高く、すべてのDRAM製品の中で性能がかなり優位になることを示している。
この高いI/Oポート数により、SOCAMMはプロセッサとメモリ間のデータボトルネックを解決すると言われている。
興味深いことに、SOCAMMは取り外し可能なメモリであり、アップグレードされた規格と問題なく交換できる。
サイズが小さいため、メーカーは基本的に最適なDRAM数をモジュールに詰め込むことができ、大容量を確保できる。
このプロジェクトは、今のところ主にエヌビディアとそのパートナーが主導しており、この規格の適用は、Project DIGITISのようなコンパクトなAIスーパーコンピューターをターゲットにしていると言われている。
業界がAIの計算能力を人間の手のひらに乗せることに注力していることを考えると、SOCAMMのような規格が大規模な市場導入が行われ、それが次の収益創出の場となる可能性は切迫している。
年内には、この規格が実用化される見込みだ。
解説:
NVIDIAとメモリパートナーガSOCAMMメモリモジュールを開発中とのこと。
SOCAMMメモリモジュールは記事中に画像があるのでそちらを見ればどのようなものか理解できると思います。
これが何に使われるかですが、個人向けAIスーパーコンピューターとのこと。
NVIDIAのProject DIGITISというもの向けのようです。
Project DIGITISとは上のようなPCです。マウスの反対側に移っている金色っぽい小さな箱がProject DIGITISです。
マウスやキーボードと比較するとその小ささがわかるのではないかと思います。
ググれば出てきますが、GB10 Grace Blackwell Superchip(GB10)を搭載したPCのことで、そのスペックは
- ARM Eコア20基搭載+Blackwell GPU
- 128GBユニファイドメモリ+4TB NVMe SSD
- FP4で最大1PFLOPS
- 3,000ドル(約45万円)程度
搭載されているBlackwellの規模は48SMなのでGB202の1/4程度の規模ととなります。
ストレートに計算すると6144CUDA、48SMということになります。
これは噂されているRTX5070無印と同じ規模感ということになります。
ARMのEコア20コアがついて、45万円が高いか安いかは個々人の解釈によるのでしょう。
しかし、そういうものがあるということは覚えておいて損はないでしょう。
ついにこういうものが商売になるレベルまで下りてきているということです。