NVIDIAのジェンセン・フアンCEOは、MediaTekと共同でデスクトップCPUを開発する計画を 「示唆 」し、これまでの噂を裏付けた。
NVIDIA×MediaTekのAI PCチップのリリースはそう遠くないかもしれない。
さて、チーム・グリーンは、我々がネット上で目にした以前の噂によれば、確かに長い間AI PCチップを開発してきた。
しかし、先日のCES 2025の基調講演で少しはお披露目されると思っていた。
しかし、NVIDIAはこのプロジェクトを封印することを決めたが、ジェンセンは投資家向けプレゼンテーションでこのプロジェクトを予告した。
Reutersの報道では、NVIDIAのCEOは、Project DIGITSで効率的なSoCを開発したMediaTekの功績を評価し、デスクトップCPUの計画も示唆したが、具体的な内容は明らかにしなかった。
今、彼らは私たちにそれを提供することができ、彼らはそれを自分たちのものにして市場に貢献することができる。これは素晴らしいウィンウィンだ しかし、フアン氏は、NvidiaはデスクトップCPUについてさらなる計画を持っているが、それが何であるかは「お伝えするのを待ちたい」と述べた。「明らかに計画はある」
– ロイター経由NVIDIA CEO
少なくとも、NVIDIAによるデスクトップCPUが開発中であり、MediaTekが大きな役割を果たすことは間違いない。
これまで判明している情報によると、NVIDIA x MediaTekのAI PCチップはARMアーキテクチャをベースにしたもので、TSMCの最先端3nmプロセスを採用すると噂されている。
MediaTekがカスタムチップを得意としているだけでなく、NVIDIAが搭載されることで、生のパフォーマンスとグラフィック計算の面で驚異的な出力が期待できることを考えると、このチップが市場にもたらすものには楽観的な見方が多い。
QualcommはSnapdragon X Eliteを提供することで、業界をより多様なものにする一翼を担っているが、まだまだ余地はある。
NVIDIAがこの分野に参入する可能性があることで、競争が激化するだけでなく、一般消費者にとっては、CPU製品がより魅力的なものになるでしょう。
NVIDIAがデスクトップCPUを発表する時期については、開発が計画通りに進めば、2025年上半期までに発表され、小売店での発売は年末にずれ込むと噂されている。
解説:
さて、かねてからの噂通り、NVIDIAがMediatekと協業してSoCをリリースするようです。
今までの噂と違うのはデスクトップ用というところです。
CPUだけだとMediatekのARMだけでよいということになりますので、内臓GPUも搭載されると思いますが、詳細は明らかになっていません。
TSMCの3nmを使って製造されるということですので、少なくともArrowLakeやLunarLakeに匹敵する製品ということになります。
おそらく、MediaTek Dimensity 9400と同じレベルの製品になると思います。
こちらはArm Cortex-X925です。
Appleの最新SoCにも採用されているSME命令にも対応していますので、Geekbench6.3でx86と比較するとスコアが有利になります。
低迷するARM Windowsの救世主になれるか?
Qualcommが野心を持ってWindows市場に参入する尖兵となったSnapdragon X Eliteですが、残念ながら売り上げはあまり芳しくありません。
Canalysという調査会社によると、2024Q3のSnapdragon Xの売り上げは72万台、0.8%にとどまるとのこと。
触れるまでもなく、あまり芳しい売り上げとは言えない数字です。
Prismというエミュレーターを開発してまで鳴り物入りでWindowsに参入したARMですが、その道は今のところ茨の道です。
さて、NVIDIA SoCはこの状況を変えることができるのか?
それはこれからわかると思います。