IntelのTwin Lakeシリーズは、Alder Lake-Nシリーズをリフレッシュしたもので、CPUにはEコアのみが搭載される。これらはコア構成は同じだが、クロックが多少異なる。
Intel「Twin Lake」チップ4種、TDP、コア、クロックなど詳細仕様が明らかに、省電力性能に注力
Intelは、「Twin Lake」シリーズとして、まったく新しい超省電力CPUファミリーを用意した。
これらのプロセッサーはここ数週間、Geekbenchなどで何度か登場していたが、本日、SKUモデル数とともに詳細な仕様が発表された。
どうやら、Twin Lakeは新しいアーキテクチャに基づくものではなく、既存のAlder Lake-Nプロセッサーのリフレッシュ版であるようだ。
前回と同様、4つのSKUがあり、同様の命名規則がある。
jaykihn0氏によるリークによると、これらはN355、N350、N250、N150だ。これらのほとんどは以前Geekbenchに登場したもので、最大でも4-8コアしか搭載されない。
これらは超省電力システム向けであるため、Efficientコアのみとなる。表を見てわかるように、前世代とあまり変わっていない。
TDPは同一で、各SKUは前世代と同じTDPとなっている。
N150は最も遅いチップで、TDPは6W、ベース/ブーストは2.9/3.6GHzだ。
つまり、N100よりもターボブーストが200MHz向上している。
iGPUは同じ24個のEUを搭載するが、周波数はN100の750MHzと比較して1GHzと少し速くなる。
N250は、iGPUの周波数が1.25GHzと、N200の750MHzから大幅に向上し、ターボクロックが100MHz引き上げられる。
これ以外にSKUに変更はない。N350とN355については、ブーストクロックとiGPU周波数が100 MHz向上し、Alder Lake-NのN300とN303の1.25 GHzと比較して1.35 GHzとなった。TDP、コア数、ベースクロック、EUは変わらない。
これらのチップの一部は、わずか82ドルで発売されたBeelink EQ14ベアボーンなどのミニPCに搭載されている。
Intel Twin Lakeの正式発表に伴い、このようなシステムがさらにリリースされることが予想されるが、このラインナップは、搭載される性能によっては、Chromebookやハンドヘルド機などの低消費電力デバイスに搭載される可能性の方が高いだろう。
解説:
Twinlakeは N100と同じGracemontを使って少しクロックを上げ、最大8コアのモデルをラインナップした低価格CPUの後継モデルです。
N100は何せ手ごろな価格でミニPCや低価格モバイルとして大ヒットしました。
それまでのAtom系のSoCとは次元の違う性能アップを実現しましたのでブラウザくらいなら動かすことができます。
Gracemontはご存じの通りAlderlakeのEコアですが、その次のアーキテクチャーであるSkymontが搭載されてほしいと願っている人たちも多かったようです。
しかし、Gracemontがちょうどアーキテクチャーの切り替え時期でそれまでのAtom系のアーキテクチャーとは隔絶した性能だっただけでこれはボーナスのようなものでしょう。
低価格帯向けの製品は長く一つのアーキテクチャーを引っ張る傾向にあるので当面Gracemontなのではないかと思います。