Radeon RX 7900 GREの発売期間はわずか1年ほどで、入手可能な時期も限られていた。もしこの噂が本当なら、今後数週間で入手できなくなるかもしれない。
AMDのRX 7900 GREは現在、すべての主要小売店で在庫切れとなっており、販売終了の可能性を示唆している。
RDNA 3ベースのAMD Radeon RX 7900 GREが、市場から永久に姿を消すと報じられている。
このニュースはTweakersの観測によるもので、このGPUはEU地域での入手性が悪く、市場に出回っているのは1モデルのみだという。
ASUSからのものだが、同社に尋ねたところ、数量に限りがあり、AMDからこれ以上のGPUを受け取れない可能性があるという。
どうやらNA地域などではこのような状況になっているようだ。
Amazon、Newegg、Walmart、Best Buyなどの大手オンライン小売店をざっとチェックしたところ、希望小売価格の新しいRadeon RX 7900 GRE GPUを1つも見つけることができなかった。
このGPUは主にこれらの店にはないが、入手可能なものを見つけたとしても、1000ドル近くするか、開封済みの箱に入っている可能性がある。
これは、GPUがまもなく市場から完全に姿を消す可能性があることを示している。
AMDがこの問題についてコメントしていないにもかかわらず、これはすでに起こっており、今すぐ入手するのは難しいだろう。
AMD Radeon RX 7900 GRE（Golden Rabbit Edition）は、当初2023年に中国市場向けに発売されたが、2024年初めに世界各地で発売された。
AMD Radeon RX 7800 XTとRX 7900 XTの間を埋めるもので、後者のGPUのダイを使用した。
しかし、それは切り取られたNavi 31ダイであり、GPUのバス幅もRX 7900 XTの320ビットに対して256ビットと狭かった。
性能面では、RX 7900 GREはRX 7900 XTよりもRadeon RX 7800 XTに近く、発売時にはRX 4070と良い勝負をした。
このGPUは、16GB GDDR6 VRAM、5120シェーダー、定格出力260Wという性能を発揮した。
AMDはRDNA 4ベースのRadeon RX 8000シリーズGPUを発表する準備を進めており、2025年のCESでNavi 44およびNavi 48ダイベースのGPUが登場する見込みだ。
他のRadeon RX 7000 GPUも寿命が尽きるが、RX 7900 GREは、すべてのRX 6000 GPUが製造中止となる前であっても、市場から姿を消す最初のGPUとなるようだ。
しかし、AMDは保証の対象とし、ドライバ・サポートを提供し続ける。
解説：
さよなら、RX7900GRE
というわけで生産停止になるようです。
理由はRX8800XTに性能が近いこと、低いことが理由だと思います。
RX8800XTがいくらになるかわかりませんが、モノリシックのRX8800XTに対してMCMのRX7900GREは価格的に優位に設定するのは難しいのではないかと思います。
ならば思い切って生産停止にした方が無難です。
RX8800XTはRX7900XTの性能にかなり近いらしいので、こちらも生産停止するかもしれませんね。
RX7900XTXはそれなりに性能差があると思いますので、残るかもしれませんが、RTX5000シリーズの性能を考えると微妙なところでしょう。
IntelはBattlemageを価格戦略で普及させるつもりのようですが、AMDもNVIDIAに対して価格戦略をとっていますので、このあたりの熾烈な競争が始まるかもしれません。
※ただし、日本は除く
いずれにしてもAMDはNavi41/42ともにキャンセルされましたから、Intelと価格帯がモロにオーバーラップします。
そこで存在感を発揮できるかどうかという勝負になると思います。