Intelの 「Battlemage 」dGPUは、チーム・ブルーの市場参入に終わりを告げるものではない。
Intelは今後のラインアップを一貫させることで、デスクトップGPU分野で競争する準備が整った
IntelのBattlemageアーキテクチャが12月中旬までに市場に投入される見込みであることが判明した今、デスクトップGPU市場におけるIntelの将来計画をめぐる質問が出始めている。
これは主に、Intelの 「低迷 」ビジネスと、同社の過去のGPUリリースがあまりうまくいっていないという事実によって引き起こされる不確実性によるものだ。
しかし、有名なリーカーである@jaykihn0による声明では、チーム・ブルーの将来のCelestialとDruidデスクトップGPUのラインナップは順調であるとしている。
Last dGPU?
Desktop Celestial and Druid are as planned as ever.
I’m afraid you’ve gotten Intel’s commitment to laptop dGPUs and desktop dGPUs mixed up.
— Jaykihn (@jaykihn0) November 27, 2024
このリーカーは、その後の発言で、IntelがデスクトップGPUのリリースと一貫性を保つことを目指しているが、それと並行して、「ラップトップiGPU」がデスクトップと競合できるまでにスケールアップされることを確実にするつもりであることに言及しており、結局のところ、長期的には、IntelはモバイルGPUを優先する計画だが、専用のdGPU製品の開発も継続するという事実をほのめかしている。
IntelのCelestialに期待されることとしては、Battlemageに代わる「Xe3」アーキテクチャを採用したラインナップが予定されているが、現時点ではその仕様については不明である。
Intelの「Druid」も同様で、「Xe-Next」アーキテクチャで登場し、2世代先の製品と競合する可能性が高い。
全体として、IntelのデスクトップGPU製品は道半ばであり、将来に向けて同社からまだ多くのものを見ることになるだろう。
今のところ、IntelのArc Battlemage SKUに注目が集まっている。
このSKUは数日中に発売されると噂されており、チーム・ブルーがデスクトップGPU事業を今後どのように進めていくかを示してくれるだろう。
解説:
IntelのAlchemistの売り上げは散々な結果に終わり、ゲーム動作の安定性も芳しく無かったため市場での評価は散々でした。
ドライバの更新は続いていますが、特に新しい動きが無かったため、IntelはdGPU事業を打ち切るのでは?と思われても仕方なかったと思います。
また、Fab事業の不調から赤字を抱えているのもその観測に拍車をかけてしまったと思います。
しかし、Battlemageは12月に発売されるとのリークが出て、「Celestial 」と 「Druid 」も予定通りに発売されるようです。
GPUはAMDやNVIDIAが製品を発売し始めてから20年以上経っている成熟市場ですから、この程度の状況は織り込み済みだったと思います。
Intelの誤算があったとすればFab事業の赤字でしょう。
実際の製品の性能はNVIDIAやAMDには遠く及ばないため、当面は今のような低空飛行を続けるしかありません。
Battlemageがどの程度の性能になるのかはわかりませんが、iGPUではAMDに迫る性能をたたき出していますので、規模を大きくできれば、先行2社に性能で追いつくことは可能だと思います。
少なくともあと2世代、4年は続くことは確実のようです。
中国の国産GPU「Moore Threads MTT S80」が14TFLOPSくらいです。
A770が20TFLOPS弱ですから、最初の製品にしては頑張った方だと思います。
Battlemageがどのような性能を披露してくれるのか楽しみに待ちましょう。
Alchemistまでの積み上げを引き継いで「普通に使えるGPU」のレベルまで上がっているのではないかと思います。