インテルのArrow Lake「デスクトップCPU」ラインアップに待望のマイクロコードアップデートが適用される見込みで、「電圧-周波数」(VF)動作が最適化されるという。
インテルのArrow Lake 「Core Ultra 200S 」シリーズデスクトップCPUは、VF構成を最適化する 「決定的な 」マイクロコード・アップデートを受ける見込みだ。
大きな世代交代と見られていたチーム・ブルーのArrow Lake CPU発表だが、期待に応えることができず、特にマニアの目には残念なラインナップに映ったと言われている。
インテルのロバート・ハロックはHotHardwareとのインタビューでこのことを認め、チーム・ブルーがArrow Lakeラインナップ周辺のパフォーマンス問題の修正をターゲットに、決定的なアップデートに取り組んでいることを明らかにした。
Big changes coming to Arrow Lake VF behavior with new uCode 🙃
— SkatterBencher (@skatterbencher) November 25, 2024
現在、著名なオーバークロッカー 「SkatterBencher 」による最近のツイートでは、インテルは新しいマイクロコードでArrow LakeのVF動作を微調整する計画のようだ。
彼はどのような変更なのか言及していないが、この変更によってオーバークロック戦略がMEパッケージごとに異なるようになると言われている。
SkatterBencherは新しいマイクロコードにアクセスできるようだが、具体的な詳細はまだ伏せられている。
以前は、マイクロコードアップデートにより、BIOSの「Power Gate」設定を通じて行えるDLVR(Digital Linear Voltage Regulator)バイパスが制限されていた。
この設定は、電圧と周波数をより広範囲に制御できる一方で、プロセッサーの他の要素に干渉するため、チーム・ブルーはこの設定を極端なOC環境用に予約していた。
インテルの「Core Ultra 200」デスクトップSKUは、チーム・ブルーが約束を果たせなかったことを考えると、少なくとも販売牽引力という点では、同じセグメントのAMDに対抗できていない。
特にインテルがVF構成を最適化することに成功すれば、今度のマイクロコード・アップデートは性能向上の面で決定的なものになるだろう。
解説:
電圧とクロックを上げて大丈夫かい?
intelがCore Ultraの性能問題解消のため、電圧と動作クロックに大幅な変更を加えるようです。
現在の状態で出荷したのは13世代・14世代の不具合問題を受けての話だと思うのですが、それを向上させるというのは元に戻すように感じてしまいます。
素人目には危ない橋を渡っているように見えます。
これでまた不具合の問題が再燃するということはないように願いたいです。
13世代・14世代の不具合はしばらく使ってみないとわからない上に気が付いたときは手遅れという恐ろしい不具合でしたので、これが再燃するのは勘弁してほしいところです。
DLVRは新しい技術なので調整にてこずっているのかもしれませんが、安全策が取れないのは今のintelを象徴しているように思います。
AIアクセラレーターの出遅れ、OCし過ぎで不具合など現在のintelにはどこか危ういイメージが付いてしまいました。
今回のアップデートでCPUが半年なり1年後にまた不具合が出ないことを祈るばかりでする