正式リリースに先立ち、ワークステーションPCのインテグレーターであるCominoが、NVIDIAのGeForce RTX 5090 GPUを搭載したユニットの販売を開始した。
NVIDIAのGeForce RTX 5090、Cominoのハイエンド・ワークステーション・システムでデビュー、1つのシステムで最大8倍のユニットを提供
NVIDIAのRTX 50 「Blackwell 」ゲーミングGPUは、大幅な性能向上をもたらすと噂され、アーキテクチャの変更もあって、市場で大いに期待されている。
このラインナップは2025年までにリリースされる予定だが、液冷ワークステーション・システムを扱うComino社は、NVIDIAのGeForce RTX 5090 GPUを8倍搭載した「Grando Server」の受注を開始した。
予約注文をするために、Cominoは必要事項を記入するフォームをアップロードした。
しかし、同社は、NVIDIAのRTX 5090 SKUを8個使用するという事実を除けば、システムの正確な仕様についてはまだ言及していない。
このGPUは2025年第1四半期にリリースされる予定であり、コンシューマー向けGPUの予約注文は通常、違法性を示唆するものであることに注意する必要がある。
したがって、購入者はそのような注文を進める前に慎重になるべきである。
また、同社がNVIDIAの 「公式 」パートナーであることから、ある種の独占的な扱いを受ける可能性もある。
とはいえ、そのようなシステムを注文する前に、正式な発売を待つことを強くお勧めする。
その頃には、搭載GPUの詳細がより具体的になっているはずだからだ。
詳細について言えば、NVIDIAのGeForce RTX 5090は、512ビットのインターフェイス全体で32GBのGDDR7 VRAM、最大28GbpsのGPU動作速度、最大1792GB/秒の帯域幅など、最先端の機能を搭載すると噂されており、この特定のSKUが「驚異的な」パフォーマンスでデビューすることを物語っている。
その他の噂詳細には、最大600WのTBPと12V-2×6電源コネクタの使用が含まれる。
興味のある方は、GeForce RTX 5090に関する我々のラウンドアップをここで見ることができる。
CominoがGeForce RTX 5090ワークステーションの予約受付を開始したことから、他のメーカーも追随すると予想されるが、これは正式発表がいかに「近い」かを示している。
NVIDIA GeForce RTX 5090 & RTX 5080 GPUスペック(噂):
グラフィック カード名 |
NVIDIA GeForce RTX 5090 |
NVIDIA GeForce RTX 5080 |
NVIDIA GeForce RTX 4090 |
NVIDIA GeForce RTX 4080 |
GPU 名 | Blackwell GB202-300 |
Blackwell GB203-400 |
Ada Lovelace AD102-300 |
Ada Lovelace AD103-300 |
GPU SM数 | 170 (192 Full) | 84 (84 Full) | 128 (144 Full) | 76 *80 Full) |
GPU コア数 | 21760 (+33%) | 10752 (+11%) | 16384 | 9728 |
クロック | 未定 | 未定 | 2520 MHz | 2505 MHz |
L2 キャッシュ | 未定 | 未定 | 72 MB | 64 MB |
メモリ容量 | 32 GB GDDR7 (+33%) |
16 GB GDDR7 (0%) |
24 GB GDDR6X | 16 GB GDDR6X |
メモリバス幅 | 512-bit (+33%) | 256-bit (0%) | 384-bit | 256-bit |
メモリ速度 | 28-32 Gbps | 32 Gbps | 21.0 Gbps | 23.0 Gbps |
メモリ帯域幅 | 1792-2048 GB/s | 1024 GB/s | 1008 GB/s | 736 GB/s |
TBP | 600W (+33%) | 400W (+25%) | 450W | 320W |
補助電源 コネクタ |
12V-2×6 (16-Pin)*1 |
12V-2×6 (16-Pin)*1 |
12VHPWR (16-Pin)*1 |
12VHPWR (16-Pin)*1 |
解説:
以前の記事で「RTX5090はサーバーやワークステーションのAIアクセラレーターとしても使われる」と書きましたが、その言葉通りの情報が飛び込んできました。
Cominoという液冷のワークステーションを販売しているメーカーがRTX5090を搭載したモデルの予約を受け付けているようです。
厳密にいうとコンシュマーの世界では情報解禁日以前に予約を受けるのは契約違反に当たるようですね。
Cominoはワークステーションのメーカーなので特に気にしていないのかもしれません。
最大8台搭載可能とある通り、サーバーやワークステーションではゲーム用途のように貧乏くさく1台で終わりというわけではなく、複数のGPUを搭載するのが普通です。
そのため、1つの案件でAIアクセラレーターを受注した場合、数万から10万ユニットくらい持っていかれるのが普通です。
よって、例えばRTX4090をAIアクセラレーターがわりにしようとするぶっとんだデータセンターがあった場合、市場から万単位のRTX4090がなくなるということが普通にあり得ます、というかありました。
なのでRTX5090もその毒牙にかかることは十分にあり得るというか、普通にあるでしょう。
Comino社の上のモデルはAiサーバーとしてみるとチンケな仕様だと思いますが、それでも1台につき8基のRTX5090を持っていかれるということになります。
写真があると実感すると思いますが、RTX5090くらいになると用途はゲームだけではなくなるということです。
争奪戦に参加希望の方は気合を入れておきましょう。