第4のNVIDIA Blackwell Gaming GPUに関する新たな仕様が発表され、今回はGeForce RTX 5070 Tiに注目している。
NVIDIA GeForce RTX 5070 Tiは、4070 Tiより17%多いコアとわずかに高い電力定格を特徴とする
これまで、来年のCES 2025でゲーム分野にデビューする3つのNVIDIA GeForce RTX 50「Blackwell」GPUについて話してきた。
現在、Videocardzは、有名なリーカーであるKopite7kimiから、4つ目のバリエーションに関する情報を入手することに成功し、RTX 5070のTiバリエーションの初期仕様を明らかにした。
NVIDIAのGeForce RTX 5070 Tiは、RTX 5070とRTX 5080の間に挟まれる予定で、どちらもハイエンドゲーマーとエンスージアストゲーマーをターゲットにしている。
GeForce RTX 5070 TiはGB203 GPUを採用し、リファレンスボードは「PG147 SKU 60」と表示されるという。
このグラフィックスカードは、RTX 5080にも使用されるGB203 GPUのカットダウン構成を特徴とするため、PCBはマイナーな変更でほぼ同じままとなる。
コア構成に関しては、NVIDIA GeForce RTX 5070 Tiは8960コアを搭載すると噂されており、これはRTX 4070 Tiの7680コア、RTX 4070 Ti SUPERの8448コアよりも多い。これはRTX 4070 Tiより16.6%、RTX 4070 Ti SUPERより6%多いコア数だ。
もう1世代さかのぼると、RTX 4070 Tiはその前世代であるRTX 3070 Tiに対してコア数が26%アップしており、その点だけを見れば、5070 TiはRTX 4070 Tiほど大きなアップデートではない。これはRTX 5080も同様で、RTX 4080と4080 SUPERよりもコア数がわずかに増加している。
TDPに関しては、NVIDIA GeForce RTX 5070 Tiは300WのTGPを搭載すると予想され、RTX 4070 TiとそのSUPERバリアントの定格285Wより15W高くなる。
繰り返しになるが、必要な電力という点では大きな増加ではないが、全体的には良いことだ。
RTX 5080とRTX 5090は、前モデルに対してより大きな電力スペックアップがある。
Ada「RTX 40」GPUの場合は、定格TDP/TGPよりはるかに低かった。
NVIDIAが256ビットバスと16GBの容量をフルに使うのか、それとも192ビットバスの12GBに減らすのか、VRAMの構成は今のところ不明だ。
RTX 4070 Tiは、12GBと192ビットのメモリインターフェイスで発売されたが、後にSUPERアップグレードで16GBと256ビットのメモリインターフェイスにアップグレードされたことを指摘しておく。
NVIDIA GeForce RTX 5070 Tiは来年登場する予定だ。
今のところ、同社が最初のトリオをRTX 5090、5080、5070として発表する予定であることだけが分かっている。
5090と5080は1月に、5070は2月の小売発売を目指しているため、5070 Tiは後日発売される可能性がある。
とはいえ、CESはNVIDIAとAMDによる次世代製品の発表で盛り上がるだろう。
NVIDIA GeForce RTX 5090 & RTX 5080 GPUスペック(噂):
グラフィック カード名 |
NVIDIA GeForce RTX 5090 |
NVIDIA GeForce RTX 5080 |
NVIDIA GeForce RTX 4090 |
NVIDIA GeForce RTX 4080 |
GPU 名 | Blackwell GB202-300 | Blackwell GB203-400 | Ada Lovelace AD102-300 | Ada Lovelace AD103-300 |
GPU SM数 | 170 (全192) | 84 (全84l) | 128 (全144) | 76 (全80) |
GPU コア数 | 21760 (+33%) | 10752 (+11%) | 16384 | 9728 |
クロック | 未定 | 未定 | 2520 MHz | 2505 MHz |
L2 キャッシュ | 未定 | 未定 | 72 MB | 64 MB |
メモリ容量 | 32 GB GDDR7 (+33%) |
16 GB GDDR7 (0%) |
24 GB GDDR6X | 16 GB GDDR6X |
メモリバス幅 | 512-bit (+33%) | 256-bit (0%) | 384-bit | 256-bit |
メモリ速度 | 28-32 Gbps | 32 Gbps | 21.0 Gbps | 23.0 Gbps |
メモリ帯域幅 | 1792-2048 GB/s | 1024 GB/s | 1008 GB/s | 736 GB/s |
TBP | 600W (+33%) | 400W (+25%) | 450W | 320W |
補助電源 コネクタ |
12V-2×6 (16-Pin)*1 |
12V-2×6 (16-Pin)*1 |
12VHPWR (16-Pin)*1 |
12VHPWR (16-Pin)*1 |
解説:
RTX5070Tiは8960CUDAか?
RTX4070Tiは7860CUDAなので、17%増は結構増えますね。
私はBlackwellのCUDAコア数についてはかなり悲観的な見通しを持っていますが、この調子でRTX5070以下も増えてくれたらうれしいですね。
17%だと大幅増だと思います。
AdaもRTX4070TiとRTX4070無印で結構差が付きましたが、RTX4070Tiは7860CUDAでRTX4070は5888CUDAでした。
RTX3070は5888CUDAですから、RTX4070は全く増えてないということになります。
この壁(?)がRTX5070で崩れるのかどうかはわかりませんが、NVIDIAにはぜひ大盤振る舞いを期待したいところです。
最近はCUDAを増やさなくてもDLSSなどのAI技術で性能があがっていくので、RTX*070以下のモデルは前世代と同じか減らされる傾向が強いです。
分かりやすくするために一覧表にまとめてみました。
RTX*090 | RTX*080 | RTX*070Ti | RTX*070 | RTX*060Ti | RTX*060 | |
RTX3000 | 10,496 | 8,704 | 6,144 | 5,888 | 4,864 | 3,584 |
RTX4000 | 16,384 | 9,728 | 7,860 | 5,888 | 4,352 | 3,072 |
RTX5000 | 21,760 | 10,752 | 8,960 | 6,400 | 不明 | 不明 |
RTX5000の段は確定ではないのでその旨ご承知おきください。
この一覧表を見ると、RTX*070までは前世代に比べてCUDAが増加しますが、RTX*070で均衡し、それを境にCUDAが減らされているのがよくわかるのではないかと思います。
これを見ると一番お得感が高いのはRTX*070Tiということになります。
この傾向はRTX5000でも健在ではないのかなあと思います。
RTX5070の6400CUDAというリークは以前出ていましたが、わたくしはこれは間違っているのではないかと感じています。