Intelの 「Xe3 」CelestialデスクトップGPUは開発中であり、12月に予定されているBattlemageラインナップのショーケース後にリリースされる準備が整っている。
IntelのBattlemage「Xe2」dGPUは最後のラインナップではなく、サプライズでCelestial「Xe3」を発表する可能性がある。
Battlemageの後、Intelのグラフィックス部門のやや 「低迷 」したパフォーマンスに関連する新しいラインアップを目撃することは全くないだろうと主張されていたことから、IntelとそのデスクトップGPUプラットフォームの将来を取り巻く噂があった。
しかし、新たに明らかになった最新情報によると、チーム・ブルーのCelestial dGPUは、インターネット上の他の複数の信頼できる情報とともに、有名なリーカーであるBionic_Squashが語ったように、非常に順調であることが明らかになった。
Nah, they still have plans for DGPUs after Battlemage
— Bionic_Squash (@SquashBionic) November 16, 2024
手っ取り早い情報として、Xe3アーキテクチャはインテルの次世代 「モバイル 」Panther LakeとNova Lake SoCではほぼ確定しているが、CelestialラインナップのデスクトップGPUモデルについては不確定要素があったため、そもそもこの記事を展開していることを記しておく必要がある。
最近、IntelのBattlemage dGPUが12月のどこかで発売される予定であることが明らかになったが、それと共に、Xe3 「Celestial 」dGPUに関する情報もデータマイナーのTomasz Gawrońskiによって公開された。
その内容はどちらかというとPanther Lake iGPUに関するものだったが、それでもXe3アーキテクチャの存在は確認された。
Intel panther lake celestial
PTL_U_A0 gfx ver == 30 (gfx3000)
A0 step pic.twitter.com/CUsFImXkwi— Tomasz Gawroński (@GawroskiT) November 17, 2024
これだけでなく、LinkedIn(@Haze2K1経由)でインテルのエンジニアがXe3およびXe3p GPU IPの「リード・プロジェクト・アーキテクト」であることを公表しており、セレスティアルが健在であることを示唆している。
Intel graphics “Xe3p” architecture🤔 pic.twitter.com/7DWKT6DcxC
— Haze (@Haze2K1) November 16, 2024
Intelの 「Celestial 」dGPUの存在を裏付けるもう1つの情報は、数ヶ月前にHWINFOでXe3 「ディスクリート 」GPUの予備的なサポートを見たという事実で、Battlemageが最後のdGPUリリースになるという事実を再び否定している。
ここでのもう一つの重要な側面は、インテルがデスクトップGPUで初めてTSMCに切り替えたことで、競合他社と肩を並べるようになったことを考えると、インテルは今後発売されるBattlemageのラインナップが消費者採用の面でどうなるかに、dGPU事業の将来を賭けているということだ。
悲しいことに、インテルの「Celestial」デスクトップGPUに何を期待するかについては、今のところほとんどリーク情報がない。
しかし、これはBattlemageが市場に立ち寄れば変わる可能性がある。安値にもかかわらず、IntelはiGPUであろうとdGPUであろうと、GPUビジネスで一貫性を保っており、PCMRと競争環境を促進することへのIntelのコミットメントを示している。
解説:
Xe3 Celestial は中止はない
IntelはGPU事業に参入するときに「今後の演算性能の進化はGPUによってなされる」という趣旨の発言をしており、GPUが事業の中心になるのではないかと思うほど力を入れていました。
しかし、現実は甘くなく、第一世代のdGPU Alchemistは市場からさんざんな評価を受けました。
後半は出荷もされずにこのままフェードアウトといううわさが出ても可笑しくないことは事実だったと思います。
しかし、dGPUはサーバー向けのAIアクセラレーターとも関連の深い事業なのでやはり撤退はないようです。
Xe3 Celestialは予定通りに進行しているようです。
私はIntelのGPUが存在感を発揮できるのは早くてもXe3 Celestialからだと考えています。
理由はやはりパフォーマンスリーダーとなるフラッグシップがバス幅384bitないしは512bitにならない限りはNVIDIAやAMDに対抗していくのは難しいと思うからです。
フラッグシップは売り上げ個数は大きくありませんが、ラインナップ全体のイメージを大きく左右するため、ここで他社と同等以上の性能がなければ、全体として劣っているというイメージがどうしてもついてしまいます。
Intelが先行2社と互角のブランドイメージを築きたければ、早急にRTX4090やRX7900XTXに匹敵するフラッグシップをロンチする必要があるでしょう。
そこまで行くには最短でもXe3 Celestialからだと思います。
Battlemageからは大型のゲームタイトルにはスポンサードするようですので、Starfieldのように対応GPUから外されるというような惨めな状況にはならないでしょう。
何度も書いていますが、ゲーム用のGPUというのはある程度まで最適化されると今度は個別のゲームタイトルに対するノウハウの積み上げになります。
NVIDIAですらも時には個別のゲームタイトルにて性能の問題を抱えドライバで修正をするというようなことは日常茶飯事です。
「嘘だあ」と思う方もいると思いますが、ドライバのリリースノートを見てもらえば分かります。
20年以上の積み上げがあるAMD、NVIDIAとイーブンになるのは1世代やそこらでは不可能です。
そのノウハウの積み上げがほぼ互角になった時に初めてまっとうなスタートラインに立ったということです。
それでもGeforceを選ばずにIntel ARCを選ぶには相当の理由が必要でしょう。
この点はNVIDIAと同じ積み上げがあるAMDも非常に苦しんでいるところですから、Intelもこれからかなり厳しい道のりを進んでいくことになると思います。