Intelの次世代ディスクリートGPU「Arc Battlemage 「Xe2」」は、NVIDIAとAMDによる将来のGPUラインアップのリリースに先駆けて、12月に発売される見込みです。
IntelがArc Battlemageラインナップで次世代GPUを最初にリリース、NVIDIAとAMDの発売に先駆けて来月デビューの見込み
IntelのArc BattlemageディスクリートGPUとその発売日は、年末に近づくにつれて常に進化している。
以前の噂では、Intelの次期デスクトップGPUは、ブラックフライデーの時期に当たる11月末までに発売されることが明らかにされていた。
Intel battlemage gpu Soon pic.twitter.com/HBS4isMkOZ
— Tomasz Gawroński (@GawroskiT) November 15, 2024
最新の情報によると、IntelのBattlemage dGPUは11月発売の 「予定 」から延期されたか、あるいは当初から12月発売を目指していたようだ。
しかし、Intelが年内に次期デスクトップGPU「Xe2」を発売することを決定したことを考えると、同社はNVIDIAとAMDの次世代GPUの発売よりも早いタイミングでの発売を目指しているのかもしれない。
これがうまくいくかどうかは今後の問題だ。
Battlemageだけでなく、Gawroński氏は新しい投稿で、Intelの将来のXe3「Celestial」GPUの開発についても明らかにしている。
全体として、IntelのGPUラインアップは実に充実したものになりつつあるが、ディスクリートGPUの再登場があるかどうかはBattlemageの成功にかかっている。
IntelはまだGPU開発計画を放棄していないが、同社はSoC向けの統合型グラフィックス・ソリューションにもっと注力すると述べている。
IntelのBattlemageについて簡単に説明すると、GPUラインナップはTSMCの4nmプロセスをベースとし、最大32個のXe2コア、最大16GBのメモリ、最大256ビットのバス構成を特徴とする。
私たちは、BMG-G21、BMG-G10、BMG-31GPUダイの出現を含む、ラインアップ周辺の手ごわいリークを目にしてきた。
つまり、Battlemageは、スペックに関してはぎっしり詰まったものになりそうだ。
12月にはIntelのBattlemage、2025年1月にはNVIDIAの「RTX 5000」Blackwell、そしてAMDの「RDNA 4」、いや「UDNA 4」と言うべきか。したがって、今後の数ヶ月はPC業界にとってエキサイティングなものになるだろう。
ソース：wccftech – Intel’s Next-Gen Arc Battlemage Gaming GPUs To Debut Next Month In December
解説：
やはりintelもアメリカ大統領選が終わるのをまっていたようで、ここにきてぱたりとリークのなかった次期GPUの話が活発になってきました。
ただし、元記事で紹介されているX.comの投稿には小さく「SoC」と入れられているのはご愛敬ですね。
内臓GPUということなら、すでにデビューしたLunar Lakeの内臓GPUがBattlemageです。
ちなみにデスクトップのArrow LakeはAlchemist世代なので、この辺りからもデスクトップとモバイルに対する温度差が伺えます。
IntelはまだGPU開発計画を放棄していないが、同社はSoC向けの統合型グラフィックス・ソリューションにもっと注力すると述べている。
元記事にはこのような気になる一説が書かれており、内臓GPUにより力を入れることをdGPUは放棄するのでは？と取られるのはそれだけdGPUの売り上げが芳しくないのでしょう。
ぶっちゃけ、2年前にdGPU市場に参入してきた時から、2-3世代は赤字を垂れ流すことはわかっていたはずで今更腰が引けるというのはあり得ないのでさすがに撤退はないと思います。
最近Intelの業績悪化がひどいのでこのような観測が飛ぶのでしょう。
今、dGPU製品を放棄するなら経営の危機が迫っていると取られてもおかしくありません。
IntelはGPU事業に参入するときに自社の歴史を振り返り、「今後の演算性能の強化はGPUによってなされる」と発言しており、さすがに今更dGPUから撤退するのはあり得ないのではないかと思います。
Alchemistの評判は芳しくありませんでした。
しかし、プロダクトサイクル後半の最近に至っては、かなり改善されてきたと思います。
Battlemage世代にはこのノウハウをそっくり引き継いで製品のイメージを変えていくきっかけになると思います。
それでもGeforceではなく、Battlemageを選ぶ理由はないので売り上げは依然厳しいままでしょう。
あとは地道な努力をコツコツと積み上げて、市場からの評価を得ていくしかありません。
成熟した市場に参入して信頼を勝ち取っていくというのはこういうことです。