ASUS公式サイトの最新チップセット・ドライバ・リリース・ノートに、AMD Strix Haloが「Ryzen AI MAX 300」と記載されている。
AMDチップセット・ドライバv6.10.02.1849は、次世代Strix Halo 「Premium 」APUの 「Ryzen AI MAX 300 」という命名規則を確認している。
Ryzen AI Max 300」という命名規則が実在することが判明した。
我々は以前、AMDの次期高性能Strix Halo APUがStrix Pointチップに似た命名規則をもたらすと主張するいくつかの報道を行った。
最新のAMDチップセット・ドライバv6.10.02.1849は、次期Ryzen AI MAX 300チップまたはStrix Haloをサポートしていることが、リーカー@9550pro(HXL)を通じてASUSの公式ウェブサイトからリークされた。
このシリーズは、他のCPUシリーズと共にリリースノートに記載されている。
AMD Ryzen AI Max 300またはStrix Haloは、これまでで最もパワフルなAPUシリーズとなり、最大16個のZen 5コアと、RDNA 3.5ベースの統合グラフィックス用の40個のCompute Unitを搭載する。
現在のところ、最大Radeon 890Mグラフィックスを搭載するStrix Point APUでは、Compute Unitの最大数は16となっている。
Ryzen AI 300プロセッサーことStrix Point APUは、1080pでほとんどのゲームをプレイするには十分だが、Ryzen AI Max 300はゲーム性能を劇的にアップグレードする。
ゲームシステムとは別に、以前Geekbenchで見つけたように、このチップはワークステーション向けにも設計されていると言われている。
これらのチップは強力な統合グラフィックスを誇るため、ワークステーションやゲーミングシステムでは、特に必要なGPUパワーがGTX 1660などの格安グラフィックスカードと同等であれば、必ずしも専用GPUを必要としないだろう。
リークされたレポートによると、ラインナップには3つのSKUがあり、8コアから16コアの構成と32~40CUのGPUを備えている。
AMD Ryzen AI MAX 300 「Strix Halo」 APUラインナップ:
SKU 名 | アーキテクチャー | CPU コア数 | GPU コア数 | TDP |
Ryzen AI Max+ 395 |
Zen 5 / RDNA 3.5 |
16 / 32 | 40 CU | 55-130W |
Ryzen AI Max 390 |
Zen 5 / RDNA 3.5 |
12 / 24 | 40 CU | 55-130W |
Ryzen AI Max 385 |
Zen 5 / RDNA 3.5 |
8 / 16 | 32 CU | 55-130W |
AMD Ryzen AI Max 300 「Strix Halo 」APUは、BGAアレイに配列された合計2077ピンのFP11ソケットをサポートする。
AMD Ryzen AI HX Strix Halo 期待される機能とスペック:
- Zen 5チップレットデザイン
- 最大16コア
- 64MBの共有L3キャッシュ
- 40 RDNA 3+コンピュートユニット
- 32 MB MALLキャッシュ(iGPU用)
- 256ビットLPDDR5X-8000メモリコントローラ
- 統合XDNA 2エンジン
- 最大60AI TOPS
- 16 PCIe Gen4レーン
- 2024年後半発売予定
- FP11プラットフォーム(55W-130W)
ありがたいことに、Strix Halo APUは統合グラフィックスもROCmでサポートされる。
これにより開発者は、統合グラフィックスだけのプラットフォームでは見られなかった強力なツールを利用できるようになる。
AMD Ryzen AI 300 Maxチップは、Ryzen 9000X3D CPUの一部とともに、2025年のCESで公開される見込みだ。
Ryzen AI 300 Maxとは別に、Krackan PointやZ2 Extremeなど、より手頃な価格のZen 5ベースのチップがいくつかあり、AMDはより良いパフォーマンスとバッテリー寿命の向上を確保するため、ゲーム用ハンドヘルド機向けに2025年初頭にリリースする予定だ。
解説:
Ryzen AI MAX 300(=Strix Halo)の発売がいよいよ近づいてきました。
Ryzen AI MAX 300シリーズの続報が入ってきました。
今回は最新のチップセットドライバに記述があったとのこと。
現在、Ryzen 9 9950Xは約12万円です。
Ryzen 9 9950X3Dが発売されれば値段は下がると思います。
Ryzen AI MAXは16コア+40CUのRDNA3ですから、12万円以上の価格になる可能性が高いと思います。
それよりも安い価格であればかなりお買い得という話になりますね。
RX7600前後の性能のGPUが付いてくるのですから。
GPU用のキャッシュが付いているのでおそらく性能は単体GPUに近いレベルが出ると思います。
あとはどのくらいクロックが上げられるかが焦点ですね。
最大ミドルレンジ程度までの性能になるでしょう。
ただし、GPUの性能に大きく影響するメモリの速度がDDR5なので専用メモリにはかないません。
ハイエンドGPUにはかなわないと思いますので、あまり過剰な期待は抱かない方が良いでしょう。
気になるのはやはり価格です。
10万円以下ならゲームチェンジャーになると思います。
当面はモバイルワークステーション向けでデスクトップには出ない可能性は高いですが、ぜひとも自作市場向けのリテール版の発売をお願いしたいところです。
市場はGeforceが圧倒的なシェアを誇っていますが、Ryzen AI MAX 300シリーズにはぜひ戦略的な価格を期待したいところです。
価格によっては、市場の趨勢をひっくり返す可能性を秘めていると思います。
PS5のAPU Oberonはとても有名ですが、PC向けでようやくOberonを超えるゲーム性能を持つAPUが発売されるということになります。