Intelの次世代NPUは、Panther LakeをターゲットとするNPU5とNova Lake CPU用のAIエンジンであるNPU6が最新のドライバに記載されている。
Intelは、各CPUアーキテクチャで世代交代を繰り返すことで、AI NPUセグメントを急速に革新する計画だ: Panther Lake向けNPU5とNova Lake向けNPU6
IntelのNPUは、ローカルマシン上でAIを実現することを目標としており、これによりチーム・ブルーは、Meteor LakeやLunar LakeなどのCPUアーキテクチャでAIコンピューティング性能を大幅に向上させ、最大48TOPsのAI性能を実現することに成功した。
現在、同社はNPUラインナップの強化を計画しており、NPUドライバ用のLinux GitHubリポジトリで公開されたデバイスIDで明らかになったように、同社の次期CPUファミリー「Nova Lake」で予想される「第6世代」NPUまで導入する計画だ。
Intel の NPUに、60XX が登場!
– Metero Lake (2023) : 37XX
– Lunar Lake (2024) : 40XX
– Arrow Lake (2024) : 37XX
– Panther Lake (2025) : 50XX
– Nova Lake (2025) : 50XX or 60XXhttps://t.co/4Es8AEhVoo pic.twitter.com/vehXCVDnpI— Vengineerの妄想 (@Vengineer) October 12, 2024
Nova LakeのCPUは言及されていないが、NPU6はPanther LakeのCPUに搭載される予定のNPU5の後継となるはずだ。
そのため、Nova LakeはNPU6のアドオンのために理にかなっている。
IntelのCEOはすでに、Panther Lake CPUはLunar Lakeの2倍のAIスループットとパフォーマンスを提供すると述べている。
以下は、既存のNPUと次世代NPUに期待される計算能力である:
- NPU1 – 0.5 TOPs
- NPU2 – 7.0 TOPs
- NPU3 – 11.5 TOPs
- NPU4 – 48.0 TOPs
- NPU5 – ~100 TOPs?
- NPU6 – >100 TOPs
ニューラル・エンジンの世代交代がどうなるかは分からないが、おそらくAIコンピューティング・パワーは着実に上昇し、現在Lunar Lakeで48TOPSに達していることを考えると、この数値は将来的にとてつもなくスケールアップする可能性があり、「AI PC」セグメントにさらなるチャンスをもたらす可能性が高い。
Nova Lakeとは別に、チーム・ブルーのPanther Lake CPUでも第5世代NPUがデビューする。
全体として、IntelはNPUの有効化を着実に進めているようであり、このセグメントの将来の基調となる世代的なアップグレードをもたらすだろう。
解説:
IntelはNPUを順調に強化へ
NPUに関してはCopilot+の認証が40TOPS以上となっていますので、どのように進化するのか興味があったのですが、少なくともIntelはNPUの性能を強化する方向に進むようですね。
40TOPSのままダイの実装面積を落とす方向にはいかないようです。
AI PCに求められているものが何かがはっきりとイメージできませんから、これから4-5年かけてゆっくりと一般曹まで浸透していくのでしょう。
その時にNPUを使ったAI性能がどのような方向に行くのかは興味深いところです。
NVIDIAはGeforceでレンダリングにAI処理が適用できないNPUにはあまり肯定的ではないというような発言をしていました。
NPUという形にした方がAI性能を高くできるという意見もあってどちらが正解なのかなと思います。
個人的に画像や動画の処理を含むならNVIDIAが、LLMのようなチャットボットが中心ならばNPUが有利かなと思います。
Intelに関しては、AIにフォーカスした製品が少ないのが最近の低迷の理由の一つですから、手が付けられるものは何でもつけるという考えなのでしょう。
Gaudi2もパッとしませんし、やはりこの辺りでAI技術に関する先進性というものを自社製品の中で示しておきたいところではないでしょうか?