Intel の 「Arrow Lake 」CPU、Core Ultra 7 265Kの最新ベンチマークがリークされ、9950Xと14900KSを凌駕する性能を示した。
Intel Core Ultra 7 265Kはマルチスレッド性能において現行世代のフラッグシップ・キラーになる?
Intel Arrow Lake「Core Ultra Series 2」CPUの新しいベンチマークがリークされ始めており、その性能差は以前見たものと比べて少し大きい。
これは、リテールチップを忠実に反映した新しいサンプル、あるいはより優れたBIOS/マイクロコード・ファームウェアによるものかもしれず、このプラットフォームが提供する真の可能性を示している。
最新のベンチマークはCore Ultra 7 265K CPUのもので、以前同じベンチマークでシングルコアは強力だがマルチコアはわずかな改善という結果がリークされた。
今回は全く異なる。
Intel Core Ultra 7 265K 20コア/20スレッドCPU
Intel Core Ultra 7 265Kは、8個のPコアと12個のEコアを搭載し、合計で最大20コア20スレッドのハイエンドチップです。このチップには、30MBのL3キャッシュと36MBのL2キャッシュが搭載され、合計66MBのプールがあります。ベースクロックはPコアが3.9GHz、Eコアが3.3GHzに設定され、ブーストクロックはPコアが最大5.5GHz、Eコアが最大4.6GHzに設定される。また、このチップのTDPは125W PL1と250W PL2となる。
- Core Ultra 7 265K:20コア/20スレッド/3.9~5.5GHz/30MB L3/36MB L2/125W~250W
- Core i7-14700K:20コア/28スレッド/3.4-5.6GHz/33MB L3/28MB L2/125W-253W
性能面では、Intel Core Ultra 7 265K 「Arrow Lake 」デスクトップCPUは、シングルコア・テストで3283点、マルチコア・テストで22293点を記録した。
これは、Geekbench 6の性能評価において、シングルコアとマルチコアの性能が最も高く、このチップをチャートのトップに置いている。
なお、Core Ultra 9 285Kもベンチマークに登場し、シングルコアとマルチコアの性能がより高い結果となっている。
Intel Core Ultra 7 265K CPUは、シングルコア・テストにおいて、Core i7-14700Kより11.4%速く、Core i9-14900Kより6.3%速く、Ryzen 9 9950Xより2.2%遅い。
他のチップのブーストクロックが5.6GHz、5.7GHz、最大6.0GHzであるのに対し、このチップのブーストクロックは最大5.5GHzである。
マルチコアでは、このCPUは前モデルの14700Kに対して15.6%、i9-14900Kに対して7%、Ryzen 9 9950Xに対して8.4%リードしている。
他のチップがそれぞれ28スレッド、32スレッド、32スレッドを備えているのに対し、このチップはわずか20スレッドしか備えていないことを考えると、これは印象的だ。
高いスコアはいくつかの要因によるものかもしれない。
クロック速度のログを確認したところ、すべて5.5GHzのブースト制限内であったため、オーバークロックは行われていない。
しかし、スコアは標準的なプロファイルやパフォーマンス・プロファイルによって影響を受ける可能性があるため、正確な電源構成はわからない。
メモリ構成も64GB DDR5としか記載されておらず、より高速なものはパフォーマンスに影響する可能性がある。
Arrow Lakeは本当に高速なメモリーをサポートする予定なので、覚えておいてほしい。
このリークに加え、Momomo_USによるIntel Core Ultra 9 285K CPUを紹介する別のCPU-zリークもある:
— 188号 (@momomo_us) September 29, 2024
とはいえ、Intel Core Ultra 7 265KのCPUは、このパフォーマンスショーケースでは見事なものに見えるが、これが本当に最終的なパフォーマンスなのか、それとも何か他の要素が絡んでいるのかはわからない。
私たちは、これが箱から出した時の性能だと信じたいが、来月10月24日の発売間近に行われるCPUのテスト結果や独自のレビューを待つのが賢明だ。
解説:
Intel Core Ultra 7 265Kはマルチスレッド性能においてCore i9-14900KSすらも上回っている。
まずこのこと自体は素晴らしいことだと思います。
この点に関して、先代の第14世代製品からそうですが、基本的に今のIntel製品はCPUとしての総合的な性能でAMD製品を上回っています。
しかし・・・・
今のIntel製品が手放しで性能を誉められないことにはいくつかの理由があります。
AMDの3D V-Cache搭載型製品の人気を見ればわかる通り、少しでも高いシングルスレッド性能やついでにマルチスレッド性能を求めるのは、ゲーム性能が高くなるからで、みんなCinebenchの結果を良くすることが目的ではありません。
もちろんCPUでのレンダリング速度を求めている方も一定数はいると思いますが、ゲーム性能を求める方と比較するとかなり少数派でしょう。
3D V-Cache搭載モデルは発熱がノーマルモデルより厳しく原則としてクロックは下がります。
つまり演算性能は下がるということです。
つまり、3D V-Cacheを搭載しない製品同士で比較することは意味がありますが、そうでない場合はあまり意味がないということになります。
ここがまず1点目。
さらに、性能というのは正常に動いた後に問われるものです。
第13世代・第14世代が不具合でRMAプロセスが走る中、手放しで絶賛できるのはIntelにガッチリ広告を入れてもらっている商業メディアくらいでしょう。
今は、SNSやYoutubeなどでユーザーとの距離が近いですから、第13世代・第14世代が不具合が脳裏をかすめて、思いっきりArrowLakeを心からおすすめできる情報発信者は少ないと思います。
商業メディアの人たちはユーザーをカモっているのでしょうから、平気なのでしょう。
しかし、後から壊れるかもしれないものを手放しで絶賛できるような人格破綻者は動画にしてもサイトにしても個人勢の中では少数派だと思います。
ドイツの小売店ではRyzenの売り上げが9割を占めているとのことで、ちゃんと動くかどうか不安な人はとりあえずAMDという選択になっています。
Arrowlake Refleshはキャンセルで、2年後にNova Lakeが発売されます。
どうしても今買わなければならない理由がある人はRyzenにして、Intelが自信をもって押している業績回復の秘密兵器であるIntel 18Aで製造されるNova Lakeまで待った方が良いと私は思います。
これが理由の2点目ですね。
せめて、保証期間を第13世代・第14世代と同じにすればと思わなくはないです。
保証においてリスクをとるということは、製品に自信があるという絶好のアピールになりますので、サポートコストではなく、マーケティングコストとしてとらえ、割り切って宣伝すれば非常に有効だと私は思います。
それこそ、全面的に広告を打ってPRすれば多少はましになるのではないでしょうか。
こういうところがやっぱり大企業かなと思いますね。
ベルトコンベアのように流れ作業で一連の形が決まっているのでしょう。
「Arrow Lakeは性能が良いからみんな買いましょう。また壊れたらゴッメーン。」
こう割り切って言えるほど私は面の皮が厚くないのでこういうのは別の人にお任せします。