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インテル、将来のx86 CPU向け次世代Cobraコア・アーキテクチャを開発中、より高い性能と効率性に注力

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インテルは、より高い性能と効率性を備えた将来のCPUを搭載する次世代コアx86アーキテクチャ「Cobra Core」の開発に取り組んでいると報じられている。

インテル・Cobra Coreがロイヤル・コアの後継に、より高い性能と効率に焦点を当てたアーキテクチャで次世代x86 CPUを目指す

インテルのx86アーキテクチャ設計は、ここ数年で大きく変化した。

同社は、第12世代Alder Lake CPUを皮切りに、旧来のモノリシック設計からPコアとEコアのハイブリッド・アーキテクチャの活用へと移行し、それは第13世代、第14世代まで続いた。

その後、同社は様々なプロセスに基づく様々なIPを活用したタイル(チップレット)ベースの設計に移行し、最初の製品がMeteor Lakeという形でごく最近発売された。

現在、同社はLunar Lake、Arrow Lake、そして次世代Panther Lakeチップにおいて、非常にチップレットとタイルを多用した設計プロセスへと移行している。

これらは、噂されているように、Royal Cove(ロイヤルコア)として知られる全く新しいx86アーキテクチャへの移行を示すプロセスの最初のものとなる。

この新しい設計の第1世代を完全に実装する最初の製品は、モバイルとデスクトップの両プラットフォームで発売される2026年から2027年の製品であるNova Lakeと言われている。

IntelデスクトップCPU世代比較:

Intel CPU
ファミリー
製造プロセス プロセッサー
アーキテクチャー
グラフィック
アーキテクチャー
プロセッサー
最大コア数/
スレッド数
プラットフォーム サポートメモリ PCIe サポート 発売年
Alder Lake
(第12世代)
Intel 7 Golden Cove (P-Core)
Gracemont (E-Core)
HD 700 シリーズ 16/24 LGA 1700/1800 DDR5 / DDR4 PCIe Gen 5.0 2021
Raptor Lake
(第13世代)
Intel 7 Raptor Cove (P-Core)
Gracemont (E-Core)
HD 700 シリーズ 24/32 LGA 1700/1800 DDR5 / DDR4 PCIe Gen 5.0 2022
Raptor Lake
Refresh
(第13世代)
Intel 7 Raptor Cove (P-Core)
Gracemont (E-Core)
HD 700 シリーズ 24/32 LGA 1700/1800 DDR5 / DDR4 PCIe Gen 5.0 2023
Arrow Lake TSMC N3B? Lion Cove (P-Core)
Skymont (E-Core)
Xe1
(Alchemist)
24/24 LGA 1851 DDR5 PCIe Gen 5.0 2024
Arrow Lake
Refresh (未公表)
TSMC N3B? Lion Cove (P-Core)
Skymont (E-Core)
Xe1
(Alchemist)
未定 LGA 1851 DDR5 PCIe Gen 5.0 2025
Nova Lake
(未公表)
未公表 Panther Cove (P-Core)
Arctic Wolf (E-Core)
未公表 未公表 未公表 DDR5? PCIe Gen 6.0? 2026

Tenstorrentに移籍する前、ジム・ケラーはインテルで少なくとも2つの主要アーキテクチャーの設計に携わっていたと言われている。

Royal Coveコアはそのうちの1つで、もう1つはOcean Coveコアだと言われているが、今はもう聞かない。

Ocean Coveは2018年に明らかにされたので、現行世代の製品の内部コードネーム&Royal Coveがその後継である可能性が高いが、あくまで憶測に過ぎない。

さて、以前のリークと同様に、インテルは「Cobra」と呼ばれる別の次世代コア・アーキテクチャにも取り組んでいることが明らかになった。

Cobraコアは、インテルのx86 CPU向けの新アーキテクチャで、市場の他の競合他社と比べて、より高い電力効率と高性能をもたらすことに重点を置いていると予想されている。

この新しいCobraコアが具体的にどのファミリーに搭載されるかは明らかにされていないが、前述したようにNova Lakeから始まるRoyalコアの亜種の後に搭載される可能性が高い。

gamma0burstのリークでは、従業員のプロフィールと最近の噂に基づく憶測に完全に基づいた視覚的なロードマップも紹介されている。

それによると、Arrow Lakeに続くPanther LakeにはCougar Cove P-CoreとDarkmont E-Coreが採用され、Panther Lakeに代わるNova LakeにはPanther Cove P-CoreとArctic Wolf E-Coreが採用されるという。

インテルが次世代x86コア・アーキテクチャをどのように進化させるのか、特にNova Lake以降のCPUファミリーについては興味深い。

これらを実際に目にするのは数年後になるだろう。

ソース:wccftech – Intel Next-Gen Cobra Core Architecture For Future x86 CPUs In The Works, Focuses on Higher Performance & Efficiency

 

 

 

 

解説:

NovaLakeの情報がぼちぼち出始めています。

RoyalコアやCobraコアなどの文字が躍っていますが、重要なのはIntel18Aが無事ロンチされるかどうかだと思います。

2026年だとすでにTSMCも2nmをロンチしている可能性が高いですが、現時点でのIntel18Aは良いうわさは聞こえてきません。

きちんと予定通り出せるのかどうかが今後のIntelの命運を握っているのは間違いありません。

もし予定通りに出せなかったとしてもTSMCで何とかできるかもしれません。

しかし、その場合、IntelのFabが事業場のデッドウェイトになるのは間違いないですね。

今後のIntelの争点はまさしくそこになると思います。

私はZen3が出るちょっと前くらいに、IntelがAMDを抜き返す方法はFabを売却しTSMCの容量を全部抑えてAMDに最先端のプロセスを使わせないことであると書きましたが、残念ながらその状況はまだ続いているといっても過言ではないです。

Intelが20A/18Aの予定を出したとき、これでまたIntelが復活するのかと思いましたが、残念ながらことはそう単純ではないようです。

 

 

 

 

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