Intel は、20A生産計画を終了し、代わりに18Aに移行する一方、Arrow Lakeは外部ノードを使用すると発表した。
Intel 20Aは終了し、18Aノードが引き継ぐ。
プレスリリース 7月にIntel 18Aプロセス・デザイン・キット(PDK)1.0をリリースして以来、エコシステム全体でポジティブな反応を得ており、FabでIntel 18Aから見えているものに勇気づけられる。
電源が入り、オペレーティング・システムで起動し、健全で、歩留まりも良く、2025年の発売に向けて順調に進んでいます。
Intel 18Aで早期に成功を収めたことのメリットの一つは、4年間で5ノードという計画の完了が近づいたことで、Intel 20Aからエンジニアリングリソースを予想よりも早くシフトできるようになったことです。
この決定により、Arrow Lakeプロセッサー・ファミリーは、主に外部パートナーを使って製造され、Intel ファウンドリーがパッケージングすることになります。
Intel 18Aへの道のりは、Intel 20Aによって築かれた基礎の上に築かれてきました。
そのおかげで、ムーアの法則を前進させるために不可欠な新しい技術、材料、トランジスタ・アーキテクチャを探求し、改良することができました。
Intel 20Aでは、RibbonFETゲート・オールアラウンド・トランジスタ・アーキテクチャとPowerViaバックサイド・パワー・デリバリの両方を初めて統合することに成功し、これらの学習は、Intel 18Aにおける両技術の初の商業的実装に直接反映されました。
これは、半導体の技術革新の反復的な性質を示すものであり、Intel ファウンドリーのすべてのお客様にこれらの進歩をお届けできることに興奮しています。
Intel 18Aにリソースを集中させることは、エンジニアリング投資の最適化にも役立ちます。
Intel 20Aの開発に着手したとき、Intel 20Aの歩留まり品質に関する教訓がIntel 18Aへの橋渡しの一部になると予想していました。
しかし、現在のIntel 18Aの欠陥密度はすでにD0 <0.40であり、今すぐ移行することが経済的に適切なのです。
解説:
Intel 20Aはキャンセルか?
Intel20Aはキャンセルされてしまったようです。
20Aは時期的に言ってArrowlakeに使われるはずだったものです。
しかし、ArrowLakeはすべてのタイルがTSMCで生産されることが決定されすでに生産しています。
20AをキャンセルしたIntelは直接18Aを目指すようです。
18Aは20Aの延長線上にあるようですから、無駄にはならないようですが、新しい製造プロセスの立ち上げに失敗するのは大ブレーキになったIntel14nmで繰り返し起きたことです。
18Aの立ち上げには成功するのか銅貨はちょっと不安が残るところですね。
Intel20A、18AはTSMCで言えば2nmとその改良プロセスに相当するものでしょう。
TSMCの2nmは2025年量産開始なので、時期的にはTSMCを上回ることなく、結果としてはTSMCの3nmに助けられた形です。
Intel18Aがこければ2連続で新規プロセスの立ち上げに失敗するという形になり、なかなか厳しい結果になるのではないかと思います。
私はIntelが20Aと18Aの予定を発表したとき、TSMCの2nmより時期が早かったので「これでIntelが復活するのかなあ」と簡単に考えていました。
しかし、ArrowLakeがTSMCを使って生産するとした時点で、製造プロセスの展開はうまくいってなかったということです。
Intelのトラブルに関してはきちんと報じるメディアが少ないのでIntelがらみのこういった情報を見るときはより厳しい目で見ないと正確な実態を把握するのは困難でしょう。
20Aはトラブルになってないとずっと言われてきましたが、結果はこれです。
18Aも立ち上げに失敗する可能性はあると私は考えています。
立ち上げ自体は成功していますが、歩留まりが上がらなかったようですね。
Samsungが良くやるアレです。
世界最速で立ち上げには成功したけど、量産には適さないというアレです。
歩留まりは60%程度だと量産には使えないといわれていますね。
唯一国策でアメリカの制裁を受ける前のファーウェイが歩留まり60%台のTSMC5nmを使いましたが、あれは利益を度外視できる国策企業ならではの荒業なのでしようね。
最近不具合や業績の悪化で株価が下落の一途をたどるIntelですが、18Aや14Aがどうなるのかは注意深く見ていく必要があると思います。