AMDのRadeon RX 7600 GPUは、韓国のDIY市場で最も人気のあるレッドチームのオプションであるが、NVIDIAは89%の市場シェアを維持している。
NVIDIA GPUが韓国のDIYセグメントで市場支配力を維持するも、Radeon RX 7600がAMDを2桁台に押し上げるのに貢献
韓国のDIY市場は、IntelのCore製品に対してRyzen CPUの販売が好調であり、CPUの面ではTeam Redにとって非常にポジティブであったが、GPUの部門では、Team Redはまだ多くの仕事を抱えている。
Danawa Researchによると、AMDは最新のエントリーレベルGPUでGPU市場でわずかなシェアを獲得することに成功したものの、NVIDIAに迫る、あるいは50/50のシェアを達成するにはまだ長い道のりがあるという。
AMDのRadeon部門の進捗状況を見ると、GPUメーカーのシェアは1年前(2023年7月)には4.61%だったが、現在は2倍以上になっている。先月(2024年6月)時点では、AMDのシェアは11.33%まで上昇し、飛躍的な伸びを見せている。
最も好調だったGPUは、AMD Radeon RX 7600が全体の26%を占め、次いでRX 6600が23.1%、RX 580(2048SP)が15.9%、Radeon RX 6800が12.4%だった。
前世代のRDNA 2「Radeon 6000」GPUラインアップは、その価格と性能の良さから好調な売れ行きを見せているようだ。
NVIDIA陣営では、同社は依然として89%の強力な市場シェアを維持しているようで、これは韓国のDIY市場だけでなく、さまざまな地域にわたっている。また、最新のSteam Hardware Surveyの統計でも、NVIDIA陣営の優位性を見ることができる。
しかし、繰り返しになるが、Radeon RX 7600の人気は、主にRTX 3060およびRTX 3060 Ti GPUを含む競合製品に比べ、よりお買い得であることだ。
価格面では、これらのカードはAMDのRX 7600よりも高価である一方、新しいRDNA 3アーキテクチャは新しいPCビルダーにとってより良い投資であることが証明されている。
🔥 GPU Retail Sales Week 25 (mf)
☝️Abysmal Radeon numbers.ℹ️ Units#AMD: 755 units sold, 32.54%, ASP: 475#Nvidia: 1535, 66.16%, ASP: 730#Intel: 30, 1.29%, ASP: 190
ℹ️ Revenue$AMD: 358484, 24.14%$NVDA: 1120569, 75.47%$INTC: 5713, 0.38% pic.twitter.com/NFsMy3Oo7n
— TechEpiphany (@TechEpiphanyYT) June 29, 2024
ドイツ市場を見ると、TechEpiphanyが共有した販売統計によると、2024年第25週におけるNVIDIA GPUの販売台数は全体の66.16%に達し、AMD GPUのシェアは32.54%にとどまった。
売上高の割合は75.47%(NVIDIA)、24.14%(AMD)だった。
どのGPUが好調だったかというと、NVIDIAのRTX 4060 TiとSUPERトリオが首位を獲得し、AMDのRadeon RX 7800 XTが5位、そしてRTX 4070が6位となった。
Steamハードウェア調査(2024年6月)では、NVIDIA GPUが76.38%のシェアを占め、AMDは15.59%のシェアを占めている。
上位3つのGPUには、RTX 3060、GTX 1650、RTX 4060(ラップトップ用)が含まれ、新しい40シリーズチップが大きく伸びており、今後数カ月でGTX 1650を抜いて2番目に人気のGPUになる勢いだ。
AMD、NVIDIA、IntelのすべてのGPUベンダーは、既存のラインアップをほぼ終了し、BlackwellベースのGeForce RTX 5000シリーズ、RDNA 4ベースのRadeon RX 8000シリーズ、Battlemage Xe2ベースのArcグラフィックスカードなど、次世代製品の発売に向けて注力している。
解説:
各国でのAMDのシェア
3:7~1:程度で推移し、出荷数ベースでみるとAMDのシェアが大きくなる傾向にありますが、金額ベースでみると小さくなる傾向にあるようです。
残念ながら、Radeonは安売りせざるを得ない傾向にあるということなのでしょう。
非常に人気(お買い得)なGPUとしてRX7600とRX6600の名前が挙がっています。
それでもやはり売り上げ金額でも台数でもNVIDIA製GPUが7割以上のシェアを握っているようですね。
次世代は?
次世代のカギを握っているのはAIへの対応だと思います。
DLSSのようなアップスケーラーの対応はIntelもAMDも行っていますが、AIかつフレーム生成に対応しているのはDLSS3のみです。
FSR3は今のところAIベースではありませんし、XeSSはAIベースですが、フレーム生成に対応していません。
何度も当サイトの記事で繰り返し触れていますが、DLSS4では「何を生成」するのかです。
最近、某テレビ番組で孫正義氏が「AIは4年で性能が1000倍になる」と発言していました。
もちろんこれはサーバーの話なので一般向のPCには当てはまらないでしょう。
しかし、数十分の一かでも恩恵があった場合、追従できないメーカーは大きく後れを取ることになります。
Copilot+PCではたったの40TOPSにすぎないちっぽけなAIアクセラレーターによってAutoSRというAIベースのアップスケーラーを見事に実装しています。
つまり汎用GPUダイ部分ではなく、AI以外には使い道のないAIアクセラレーターにシリコンをつぎ込むことによって実現する機能・性能が初めて実装されたということです。
この点においてCopilot+は画期的なPC規格であり、AIによって進化するPCの新しい時代の幕開けになると思います。
それによって向上する性能は今はまだ20%なり30%なりに過ぎないかもしれません。
しかし、今後AIアクセラレーターのダイが大きくなったり、AIの技術が進展することによって大きくこの数字が伸びるでしょう。
「AIは4年で性能が1000倍になる」のが真実だとすれば、AI技術を持っているメーカーとそうでないメーカーの最終的な製品の性能は大きく変わってくることになります。
今後はGPUのラスタライズで性能を語る時代は終わるでしょう。
CUDAコアやSPなどの演算ユニット数よりもどのくらいAIアクセラレーターを搭載しているか、演算ユニットとAIアクセラレーターのバランスがどのくらい取れているかでゲーム性を語る時代がすぐそこまで来ていると思います。
先日の記事ではCopilot+の至らない部分に関して触れられていました。
しかし、こうした部分は3rdパーティーのソフトや今後の改良によって徐々に改善されていくでしょう。
いずれにしても今後出てくるAI技術を否定するという道はあり得ません。
なぜならAI技術に対応しているかしていないかで10倍、100倍も性能に差がついてしまったら同じカテゴリーの製品としてはもう存在できないからです。
DLSSが4になるのかどうかはまだわかりません。
しかし、DLSSが4になりまた新しいAI技術が搭載されれば、NVIDIA製品に追従できるメーカーはなくなるかもしれません。
理由は冒頭で触れたとおり現在のフレーム生成ですらもAIベースのものはNVIDIA以外どこのメーカーもまだ実装していないからです。
※ 繰り返しになりますが、FSR3はフレーム生成に対応していますが、AIベースではありません