AMDのRyzen AI 9 365 “Strix “APUを搭載したレノボの次世代Ideapadラップトップがテストされ、Ryzen 9 8945HSより9%高速になった。
AMD Ryzen AI 9 365「Strix」APUを搭載したLenovo Ideapadラップトップは、Ryzen 9 8945HSより9%高速である。
AMDのRyzen AI 300 “Strixポイント “APUは様々なラップトップでリークされているが、今回新たにLenovo Ideapadラップトップからリークされた。
このノートパソコンはGeekbenchのベンチマークで発見されたもので、32GBのLPDDR5xメモリを搭載している。
この特定のモデルのタイトルは “LENOVO 83HN “で、マザーボードのモデルから、これはIdeapad SKU (LNVNB161216)であることがわかる。
AMD Ryzen AI 9 365 “Strix Point” APUは、10コア20スレッドのモデルで、最大5.0GHzのブーストクロック、34MBのキャッシュ、合計12コンピュートユニット(768コア)のRadeon 880M iGPUを搭載する。
このチップには、4つのZen 5コアと6つのZen 5Cコアが搭載されています。
最大50TOPSのAI性能を発揮するXDNA 2ハードウェアを搭載しています。AMD Ryzen AI 300 APUは、15Wから最大54Wまで拡張可能です。
AMD Ryzen AI 9 365 APUは、シングルコアで2544点、マルチコアで1万2745点を記録した。
性能は、オペレーティング・システムのバランス・モード・プロファイルを使用して評価された。
また、テスト実行中、チップが4.5GHzを上回ったことはなく、これはこのレノボのノートパソコンが初期のサンプルを使用しているか、まだチューニングされていないことを示している。
性能の数値は、Ryzen 9 8945HSに対してシングルコアで7%、マルチコアで9%のジャンプを示している。
これらはまずまずの向上だが、AMD Ryzen AI 9 365がそのポテンシャルをフルに発揮すれば、もっと高いパフォーマンスが期待できるだろう。
また、TDPも大きな役割を果たすので、これが15~28Wの低TDPで実施されたのであれば、スコアは良いが、最終的な5GHzのブーストクロックでは2桁の向上が期待できる。
ともあれ、別のノートPCメーカーがAMD Ryzen AI 300「Strix Point」ファミリーをベースとした次世代ノートPCを発表したのは喜ばしいことだ。
これまで、ASUSとAcerのノートパソコンがベンチマークに登場しており、今日はLenovoが登場した。
7月28日に予定されている発売が近づくにつれ、今後さらに多くのノートパソコンが登場することが予想される。
解説:
10コア20スレッドのRyzen AI 9 365のベンチマークが登場
モバイルCPUというのは筐体がCPUクーラーの役割を追っていますから、極論すれば同じCPUでも筐体の排熱性能によって性能が違ってきます。
また、リークしたベンチマークはESで計っているのでしょうから製品版とは違っていると思います。
結果を見るとそこそこの性能です。
12コア24スレッドのRyzen 9 HX 370が8コア16スレッドのZen4コアRyzen 7 7700Xとほとんど同じくらいの性能ですから、全体的にRyzen AIはまだ性能が十分に発揮されてないところがあるのかなと思います。
また、TDPの制限がありますから、ひょっとしたら、あまり伸ばせないかもしれません。
一応デスクトップではZen5は10%なり15%なりの性能向上を果たすといわれていますが、TDPの制限が厳しいモバイルCPUではまた違ってくると思います。
さて、7/28に発売されるとされていますが、x86はCopilot+の機能が使えるのは今年の末近くになるといわれています。
自慢のAI機能が無効の状態で、どのようにして売るのかは興味深いところです。