AMDの 「Zen 5 」CPUであるRyzen 9 9900XとRyzen 9 9950Xが、7900 XT GPUとともにゲーム内ベンチマークを実行しているのが目撃された。
AMD Ryzen 9 9900X CPUが「Avatar Frontiers of Pandora」ベンチマークを実行するデモを実施、ゲーム性能の大幅な向上を示す
Computex 2024において、AMDはZen 5コア・アーキテクチャに基づく次世代Ryzen 9000デスクトップCPUを発表した。
AMDはプレゼンテーションで、IntelのトップCore i9-14900Kチップに対するRyzen 9 9950Xの素晴らしいゲーム性能の向上をいくつか示し、デモブースではRyzen 9 9900Xのデモも行ったようだ。
TechpowerUPの人々は、12コアのパーツで実行される実際のゲーム・ベンチマークを初めて見ることができるゲーム・デモの様子を入手することに成功した。
このデモでは、AMD Ryzen 9 9900X 12コアCPUがRadeon RX 7900 XTX GPUとともに、Avatar: Frontiers of Pandoraゲームベンチマークで動作している。
このゲームは1080p Highプリセットでテストされ、CPUゲームの平均は229 FPS、Maxカウンターでは283 FPS、Minカウンターでは130 FPSに達したようだ。
このデモでフレーム生成が使用されているかどうかを判断するのは難しいが、このスコアは非常に優れており、もしフレーム生成なしで行われているのであれば、私たちは大喜びである。
FisterとBeyond FPSが行ったいくつかのベンチマークによると、7900 XTXのスコアとしては少し高すぎるようなので、このゲームデモはフレームジェネレーションを有効にしたFSRプリセットを使用しているのかもしれない。
Did some testing on my end, I believe they are using FSR3 Ultra Performance to make it as CPU limited as possible. This is what I get from my 5.5GHz 13900k (and a rather dirty windows install) pic.twitter.com/OVRM7fTOpS
— -Fister- (@compguru910) June 4, 2024
and this is 1080P FSR Native with Frame gen, 239 fps pic.twitter.com/6M089yk765
— Beyond FPS (@beyond_fps) June 4, 2024
続いて、Uniko’s Hardwareは、最新のZen 5コアを16個搭載したAMDのフラッグシップCPU Ryzen 9 9950Xが動作するシステムの写真を撮ることに成功した。
改めて、これはリテール・チップが来月販売に向けて出荷準備が整っていることを示しており、新しいX870E/X870マザーボードはこれらのCPUを入手するための素晴らしいプラットフォームの1つとなるだろう。
R9 9950X#amd pic.twitter.com/EHTNPQY4nT
— UNIKO’s Hardware 🌏 (@unikoshardware) June 4, 2024
しかし、すでに600シリーズのマザーボードを使用しているのであれば、手持ちのマザーボードで問題ありません。
AMDはまた、AM5プラットフォームが2027年以降も長寿命であることを確認した。
AMD Ryzen 9000 「Granite Ridge 」デスクトップCPUの予備スペック：
| CPU 名 | アーキテクチャー | コア数/ スレッド数 |
ベース/ブースト クロック |
キャッシュ | グラフィックス (内臓) |
サポートメモリ | TDP | 価格 (MSRP) |
| Ryzen 9 9950X |
Zen 5 | 16/32 | 4.3 / 5.7 GHz | 64 MB L3 + 16 MB L2 |
2 x RDNA 2 CUs | DDR5-5600 | 120W | $699 USD? |
| Ryzen 9 9900X |
Zen 5 | 12/24 | 4.4 / 5.6 GHz | 64 MB L3 + 12 MB L2 |
2 x RDNA 2 CUs | DDR5-5600 | 120W | $549 USD? |
| Ryzen 7 9700X |
Zen 5 | 8/16 | 3.8 / 5.5 GHz | 32 MB L3 + 8 MB L2 |
2 x RDNA 2 CUs | DDR5-5600 | 65W | $399 USD? |
| Ryzen 5 9600X |
Zen 5 | 6/12 | 3.9 / 5.4 GHz | 32 MB L3 + 6 MB L2 |
2 x RDNA 2 CUs | DDR5-5600 | 65W | $299 USD? |
解説：
Computex内でRyzen 9 9900Xのデモが展示されており、そこでゲーム「Avator」のベンチマークにおいて9950Xが非常に優秀な数値を出していることが確認できたようです。
詳しい設定などは判明しておりませんが、FSR3を使っているかもしれないとのこと。
AMDもZen5のゲーム性能が非常に高いことをPRしており、X3Dが準備されているのなら、さらに高い性能が期待できるでしょう。
これでRaptorLakeに迫る性能を実現できたのではないでしょうか。
RpatorLake/Reflseshは故障トラブルに見舞われており、ArrowLakeからは5.5GHzとクロックが若干下がるといわれています。
よって、この種の性能競争はここでいったん膠着状態に戻るのかなとわたくしは感じました。
ArrowLakeのIPCが大幅に上がる可能性も0ではありませんが、シングル性能はクロック込みで5-15%上昇といわれており、あまり大きくは伸びないという印象です。
マルチスレッド性能もHTTを無効にしてしまった都合上、そう大きくは伸びないと思います。
AMDはプラットフォームを長く使う都合上、ファクトリーOCであまり無茶はできないので、純粋なファクトリーOCの競争になったらIntelにはかなわないと思いますので、Intelの優勢は続いていくとは思いますが、性能差は僅差になっているのではないでしょうか。