AMDのRyzen 9000 「Zen 5 」デスクトップCPUは、Ryzen 7000 SKUと同じ価格になると@wxnodが噂している。
AMD Ryzen 9000 「Zen 5 」CPUはRyzen 7000 「Zen 4 」チップと同じ価格になるとの噂
昨日、コードネームGranite Ridgeと呼ばれるAMD Ryzen 9000「Zen 5」デスクトップCPUに関する最初の情報がリークされた。
現在、価格に関する新たな噂が出ており、次世代ラインアップは既存のRyzen 7000デスクトップCPUと同じ価格体系を維持する可能性があるようだ。
It is rumored that the msrp price of amd 9000 series CPU is the same as that of 7000 series CPU
— Алексей (@wxnod) June 1, 2024
AMD Ryzen 9000デスクトップCPUの価格は、Ryzen 7000シリーズと同じ希望小売価格となり、Ryzen 7000シリーズをインテルの第14世代ラインアップに対して非常に競争力のある位置に置いた最近の割引価格ではなくなる。
つまり、AMD Ryzen 9 9950X CPUは16コアで699ドル、Ryzen 9 9900X CPUは12コアで549ドル、Ryzen 7 9700Xは8コアで399ドル、Ryzen 5 9600Xは6コアで299ドルとなるはずだ。
これらのチップはすべて、600シリーズや800シリーズといった現在および今後のAM5プラットフォームと互換性があるはずだ。
Ryzen 7000はIntelの第14世代CPUに対して高い競争力を持ち、Ryzen 9000ラインはシングルスレッドとマルチスレッドの両方のワークロードで大幅な性能向上を提供しながら、前世代と同じ希望小売価格で提供されるため、AMDは将来のZen 5チップでデスクトップDIY分野で非常に優位なポジションに立つと予想できる。
数日後に開催されるComputex 2024で発表される予定のAMD Ryzen 9000 「Zen 5」 Desktopo CPUラインアップについて、価格に関する噂が発表された。
AMD Ryzen 9000 「Granite Ridge 」デスクトップCPUの仮のスペック:
CPU 名 | アーキテクチャー | コア数/ スレッド数 |
ベース/ブースト クロック |
キャッシュ | グラフィックス (内臓) |
サポートメモリ | TDP | 希望小売価格 |
Ryzen 9 9950X | Zen 5 | 16/32 | 最高5.7 GHz | 64 MB L3 + 16 MB L2 |
2 x RDNA 2 CU | DDR5-5600 | 120W | $699 USD? |
Ryzen 9 9900X | Zen 5 | 12/24 | 最高5.6 GHz | 64 MB L3 + 12 MB L2 |
2 x RDNA 2 CU | DDR5-5600 | 120W | $549 USD? |
Ryzen 7 9700X | Zen 5 | 8/16 | 最高5.5 GHz | 32 MB L3 + 8 MB L2 |
2 x RDNA 2 CU | DDR5-5600 | 65W | $399 USD? |
Ryzen 5 9600X | Zen 5 | 6/12 | 最高5.4GHz | 32 MB L3 + 6 MB L2 |
2 x RDNA 2 CU | DDR5-5600 | 65W | $299 USD? |
ソース:wccftech – AMD Ryzen 9000 CPU Prices Rumored To Be Same As Ryzen 7000
解説:
Zen5の価格がリークしました。
Zen4と同じ価格になるということのようです。
しかし、残念ながら円安が進んでおりますので日本では同じ価格で発売されるかどうかまではわかりません。
Ryzen 9 7950Xの発売日である2022年9月30日のドル円TTMレートは144.81円です。
現在は156.75円となっていますので、仲値で11.94円違うということになります。
今年からアメリカの金利が下がることと、金利が下がり始めた時期と同じくして大規模なリセッション入りするといわれていますから、大統領選後、11月下旬あたりから、ドル円のレートは円高に振れていくとわたくしは考えています。
現時点ではアメリカ経済の実力は過剰評価を受けていますので、円が不当に安くなっているとわたくしは考えています。
ただし、それでも円が上がらなかった場合は、すでに日本経済の実力が下がっているという評価を受けているということになります。
これは実際にその時になっていなければわたくしには想像がつかないです。
よって、Zen4より下がることは期待できないと思います。
PCパーツは輸入製品ですが、発売時の価格をできるだけ維持しようという慣習(?)があります。
CPUなどは為替レートや売れ行きによっては価格の上下はもちろんありますが、あまりに発売時の価格とかけ離れた価格にはならないようには一応努力しているはずです。
よって、基本は発売時の価格が基準になると考えてよいです。
さて、日本円ではZen4と同じになるのですかね。
価格を維持するのは難しいように思います。
どうなるのかはその時になってみないとわかりませんが、9950Xは10万円以上になることは確かでしょう。
7950X3Dは2023年3月3日発売ですから、発売後半年で新モデルが出たことになります。
そのため、9950Xを買い控えする人も出るのではないかとわたくしは考えています。
Copilot+の規格はクリアできるのか?
もう一つの懸念点はCopilot+の規格をクリアできるのかどうかということです。
特にAMDの場合はROCmのWindows版が存在せず、RadeonによるGPGPUの利用は期待できません。
そのため、AI/MLに関する利用はかなり制限された状態であり、この状況で新製品がCopilot+の規格をクリアできないというのはかなり痛手のように思います。
しかし、NPUを搭載するとすればIODが最も適切のように思います。
内臓のGPUを見るとRDNA2のままであり、IODに手が入っているようには見えません。
どうなるのかはわかりませんが、NPUは搭載されてない=Copilot+の規格をクリアできないのではないかという懸念が大きいです。
このあたりについてはComputexではっきりするのではないでしょうか。