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Intel、”中国専用 “のAIアクセラレーター「Gaudi 3」2機種を9月に発売へ

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Intelは、将来の中国AI市場に対する計画の概要を明らかにし、競合他社を凌駕する可能性のある2つの “中国専用 “Gaudi 3 AIアクセラレータのデビューを明らかにした。

Intelは新しいGaudi 3 AIソリューションでNVIDIAとAMDに中国で苦戦を強いる。

Intelは最近、待望のGaudi 3 AIアクセラレータを発表した。このアクセラレータは、最新(第5世代)のTensor Coreアーキテクチャと、AI業界向けのその他多くの仕様を特徴としている。

Gaudi3アクセラレータは、Intelが性能と効率の両方を1つのパッケージで提供することに成功したため、市場からの反応はまずまずだった。

しかし、最新のGaudiアクセラレータのもう一つの興味深い事実は、Intelが中国市場に参入する計画であり、今回はより魅力的で潜在的に支配的な製品を提供し、この地域のトップに位置づけるということである。

Intelは、中国市場をターゲットに設計された2つのGaudi 3 AIアクセラレータを準備していると報じられているが、そのためには米国の政策を遵守しなければならない。

Intelが明らかにした一般製品仕様リストによると、Gaudi 3 HL-328とHL-388は “PRC-designed “である。

スペックリストによると、唯一のトレードオフはアクセラレータのTDPの削減で、どちらも450W(空冷)となっており、通常のバリエーションからほぼ50%低下している。

その他の仕様もよく似ており、128GBのHBM2eメモリ、3.7TB/秒の帯域幅、その他多数が含まれている。

Intelが中国市場に再参入した今、この状況がどうなるかは興味深い。

第一の要因は、たとえ中国準拠であっても、米政権がIntelに新型アクセラレーターの販売を許可するかどうかだ。

仮に販売が許可されたとしても、IntelのGaudi 3 AI GPUは、ファーウェイのような社内企業や、NVIDIAのような既存市場の競合企業との深刻な競争に直面することになる。しかしこの場合、バイデン政権によるチーム・グリーンの反発を考慮すれば、Intelにはつかみ取るチャンスがあるかもしれない。

Intelの新しい製品が中国で成功するかどうかを言うのは時期尚早だ。しかし、もしIntelが中国市場に参入し、安定したサプライ・チェーンを提供するのであれば、Intelが中国市場に参入し、一部のハイテク大企業から市場シェアを奪う可能性は十分にある。

ソース:wccftech – Intel To Release Two “China-Specific” Gaudi 3 AI Accelerators, Availability In September

 

 

 

 

解説:

アメリカの対中規制が発表されたあと、すぐに中国向け製品を発売したNVIDIAですが、RMA(製品保証)サービスに影響が出ています。

修理し終わった製品を返送できない(基準が変わっているので修理品にもかかわらず規制がクリアできない)というトラブルですが、このような問題がおきいているにも関わらず、IntelもGaudi3の中国向け製品を予定しているようですね。

中国市場というのはそれほどおいしいのかなと思わずにはいられない話です。

NIVIDIAやAMDはともかく、アメリカ政府から多額の補助金をもらっているIntelがあからさまに規制ぎりぎりのことをしようとするのはいかがなものかと思います。

たとえ中国準拠であっても、米政権がIntelに新型アクセラレーターの販売を許可するかどうかだ。

この問題がまさに今、持ち上がっていますが、Intelはこういうみっともないことはできないのでは?と思います。

 

いま一つは品質の問題ですね。

わたくしはIntelのdGPUそのものを使ったことがありませんので断言はできないですけど、第一世代の製品はわたくしが前から指摘しているように、先行2社と同じ品質ではありませんでした。

このGaudi3は実用に耐えうる品質なのかなあと思わないではないです。

スペックを見ると、全体的に周回遅れのチップを無理やりシバいて高クロックで回し、無理して性能を稼いでいるように見えます。

あとはCUDAと同等の使い勝手があるかどうかですが、これも難しいのではないかなあと思います。

わたくしもLinuxでROCm版のイラスト生成AIセットアップスクリプトを書いたり、自前でビルドしましたが、やはり使い勝手としてROCmは完全にオリジナルのCUDAと同一ではありません。

周辺のソフトウェアなどの不備で完全に同じクオリティでは動かないですし、また、ソフトウェアの動作速度やメモリの消費でみると、最適化までは考えられていないなという印象を受けます。

具体的にStable Diffusion WebUIでいうと、ROCmはxformersが使えないこと、torch2.Xから実装されたsdpaもありますが、xformersとは若干異なるところがあって完全に同じというわけではありません。

IntelのGPUにもやはりこういったところはあるのではないかと思います。

現在では、CUDAの代わりができる数少ない選択肢としてAMDのMI300は高い評価を受けていますが、NVIDIA製品が潤沢に供給されるようになれば今度は価格の勝負をせざるを得なくなるのではないかと思います。

翻ってIntelのGPUはどうでしょう。

ゲーム用のGPUを見ると、同じ品質には達していないのではないかと思います。

幸いなことにAI/ML自体はかなり歴史が浅いので、とりあえず使えたらOKという事例も多いのかもしれません。

このあたり、発売後の反応や評価を見てみないとわたくしにはわかりません。

関係者の方だとアーキテクチャーや仕様を見ただけである程度判断できる方もいるのでしょうね。

いずれにしても第三の選択肢としてGaudi3が出てきたのは良いことだと思います。

 

 

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