Intelの次世代ソケットLGA-1851がついに登場し、Meteor Lake-PSとArrow Lake-Sの「Core Ultra 200」CPUに対応する。
IntelのLGA-1851は前世代ソケットとの類似性が高いが、取り付け機構に変更が加えられている: Meteor Lake-PS「Core Ultra 100」とArrow Lake-S「Core Ultra 200」CPUに対応
LGA-1851プラットフォームは、インテルのArrow Lake-S CPUを搭載するソケットタイプであるため、新規格への切り替えを検討している消費者に大きな期待を抱かせている。
それでも興味深いことに、インテルはLGA-1851がMeteor Lake-PSシリーズでデビューすることを明らかにしている。
これは以前の記事で取り上げたように、組み込みセグメント向けのラインナップだ。
簡単にまとめると、Meteor Lake-PSのSKUは、エッジ環境における新たなAIワークロード向けに作られており、オンボードのArc iGPUと専用NPUエンジンによって性能が向上している。
Meteor Lake-PSシリーズ用に設計されたMI1002マザーボードに搭載されたLGA-1851ソケットタイプの初期画像によると、ソケットは主に45mm x 37.5mmという全体寸法においてLGA 1700と同一である。
しかし、インテルは、古いCPUが新しいプラットフォームに取り付けられないように、接触面を増やし、専用のシフトロックラグを取り付けた。
詳細を簡単にまとめると、噂によれば、インテルのLGA 1851ソケットとArrow Lakeファミリーの特徴は以下の通りだ:
- LGA 1851ソケットの寿命は2026年までの予定
- 互換性はDDR5のみで、DDR4はサポートしない
- 800シリーズマザーボードで開始
- 最大DDR5-6400メモリをサポート(ネイティブJEDEC)
- CPUおよびPCHを通じてPCIe Gen 5.0レーンを増加
- Arrow Lake-S初のデスクトップ・ファミリーをサポート
- Arrow Lake-S CPUは、Pコアあたり3MBのL2キャッシュを搭載
- Arrow Lake-S CPUは刷新されたAlchemist iGPUを搭載
- Arrow Lake-S CPUは、GPUタイル用の統合LLC「アダマンタイン」を搭載
- Arrow Lake-S CPUは8+16、8+0、6+8のCPU SKUを搭載
- 2024年後半に発売
Meteor Lake-PSシリーズにおけるLGA-1851のデビューは魅力的だが、より興味をそそる要素は、組み込み市場がどのように進化しているかということである。
というのも、AMDはつい最近、組み込みAIへの関心の高まりを取り込むために特別に設計された独自のVersal Gen 2 Adaptiveチップを発表したばかりだからだ。
インテルの新デスクトップCPU「Meteor Lake-PS」と「Arrow Lake-S」の登場により、競争はさらに激しくなり、どのアーキテクチャが優位に立つのかが注目される
解説:
LGA1851の写真がリーク。
写真を見ると、ソケットの物理的なサイズには違いがあるようには見えませんが、IHSがさらに縦長になっているように見えます。
これだとまた物理的にかかる圧力で変形するかもしれません。
良いニュースとして、ArrowLake-Sにはアダマンタインキャッシュが乗るようです。
おそらくNPUは搭載されないのだと思います。
AI/ML性能はGPUで稼げということなのでしょう。
Battlemageではどのような形でAI/MLへの対応を進めるのか注目ですね。
今のところ、Radeonも公式ではWindowsでPytorchやTensorFlowが使えるようにはなっておらず、ipexという形でpytorchがWindowsで使えるIntel GPUのほうが一歩リードしている形です。
さて、注目のアダマンタインキャッシュですが、一番必要だったのはモバイル向けSoCだったと思います。
しかし、キャッシュよりもNPUのほうが多くのユーザーに恩恵があると判断したのでこれは仕方のないことなのでしょう。
現時点でNPUからのAI/ML活用はなかなか難しいように見えます。
ちなみにAdobeのPhotoshopではDirectML経由でAI/ML機能を実行しており、こちらはNPUでも実行可能とありますので、この言葉に嘘がなければ、現時点でもPhtoshopのAI/ML機能はNPUを活用していることになります。
ホントかいな。
AdobeはIntelとかなり仲良しですから、AMDのRyzen AIが使えるかどうかは怪しいところですが、少なくともIntelのNPUは使っているのだと思います。
それにしてはNPUがあるなしでどのくらい実行時間に差が出るのかというのが明言されておらず、NPUを活用しているのであれば数少ない活用事例としてもっと大々的にアピールする必要があるんじゃないでしょうか。
それともまだNPUは使ってないのかな?もしご存じの方がいたらXにでも教えてください。
ArrowLakeやMeteorLake自体は素晴らしい製品だと思いますが、AI/ML機能(NPU)の有無で導入の可否を決めるつもりならば、その判断は保留にしたほうが良いと思います。
判断するにはあまりに情報が足りてないですし、対応しているソフトが少なすぎると思います。
さて、LGA1851に話を戻します。
LGA1851は2026年まで続くとありますので、2024年のArrowlake-Sとその後継のArrowlake-S Reflseshまでは確実に出るということになります。
2026年にソケットが変わるとしても、一応2026年までは続くということになるため、これでも書き方としては間違ってません。
2世代同じソケットを使いまわすという形は変わってないということになります。
ソケットを変更するのは新しい技術を取り入れるには適切な方法だと思いますが、ユーザーへの負担が重くなるので、現代には合わない方法だと思います。
その証拠にIntelも以前の毎世代変更から2世代ごとに変更になっているわけで、やはりユーザーに負担を強いるのは難しくなってきているということなのでしょう。
AMDは次世代製品からSocketAM5+にすると言われており、互換性を維持しながら機能の追加をすることは十分に可能です。
このような形式にすれば、4世代を一つのソケットで賄うことも可能ですから、AMDのようにすることも十分に可能でしょう。
特にIntelはロードマップをかなり先まで公開しています。
かなり先の予定までたっているということなので、AMDよりやりやすいのではないのかと思います。
ユーザー目線としては長いことマザーボードが使いまわせたほうがありがたいかなと思います。
長いことマザーボードが使いまわせると、ファクトリーOCをするのが難しくなります。
最近はCPUの競争が激化して、ギリギリまでファクトリーOCしてから出荷する都合上、ユーザーの使い方によってはCPUが熱で壊れるなどという話も上がっおり、そろそろCPUをファクトリーOCするのは限界ではないかと思います。
今後は少し落ち着けたらどうかなと思います。
現代は頑張ってOCするという時代じゃないとわたくしは思います。