結局のところ、PS5 Proが計画されているようで、現行のPS5よりも大幅に高速化されるようだ。
Insider GamingのTom Henderson氏は、噂されているPlayStation 5 Proにまつわる最近のスペックとパフォーマンスのリークが本物であることを確認した。
ヘンダーソン氏によると、これらの新たなリークの情報源は、今週サードパーティの開発者向けに配信されたPlayStation開発者ポータルから流出した文書であるという。
トム・ヘンダーソン氏が言及したリークによれば、PS5 Proは現行型PlayStation 5に比べてレンダリング性能が45%向上し、RT性能は2~4倍になるという。
ヘンダーソン氏はまた、PS5 Proは今年後半のホリデーシーズンに発売されるとも伝えている。
すべてのリーク情報がそうであるように、大目に見てほしい。しかし、ヘンダーソン氏は業界で広く知られたリーダーであり、正確な実績があるとされている。
その結果、このPS5 Proの噂はおそらく正当なものだと考えていいだろう。
前述の通り、今回のリークではPS5 Proの大規模なパフォーマンスアップグレードが発表され、PS5よりもレンダリングレートが45%高速化し、レイトレーシングでは最大4倍のパフォーマンスアップグレードを実現している。
これらの性能向上を実現するため、未知のハードウェアアップグレードにより、PS5 ProのFP16性能はPS5の3倍を超える33.5 TFLOPsという驚異的なものとなる。
※ FP16ではなく、FP32の間違いだと思われる。
このリーカーが把握しているハードウェアのアップグレードのひとつは、300TOPSの8ビット演算をサポートするAIアクセラレーター(またはNPU)の統合だ。このAIアクセラレーターは、PS5 ProでデビューするDLSSやXeSSと同様のAIベースのアップスケーリングソリューションである、ソニーの次期PlayStation Spectral Super Resolution Upscaling(PSSR)を駆動すると伝えられている。
ソニーがPS5 Proに搭載するパフォーマンス・アップグレードは、没入感のあるものだ。ソニーがPS5 Proのレイトレーシング性能に没入できるため、RDNA 1からおそらくRDNA 4に移行することは間違いないだろう。
ヘンダーソン氏は、ソニーのPS5 Proの目標は、4K解像度におけるPS5の特定のパフォーマンス問題を修正することであると述べている。
PS5が60FPSを達成できないゲームでも、PS5 Proは問題なく60FPSを達成できるはずだ。
PS5 Proは、優れたグラフィックハードウェアとソニーの新しいPSSR AIベースのアップスケーリングの組み合わせにより、これを実現するとされており、積極的なアップスケーリングにより、スムーズな4Kパフォーマンスと8Kゲームを提供する。
前述の通り、ヘンダーソン氏の発表日が正当なものであれば、PS5 Proは今年後半のホリデーシーズンに発表されることになる。
解説:
PS5Proの新しい情報が更新される。
以前の噂では2023Q4に発売されてRX7700XT相当ということでしたが、今回のリークでは大幅に更新されています。
発売は2024Q4、ホリデーシーズンとのことなので、11月の後半、欧米のクリスマス商戦となります。
欧米ではこの時期の1か月に1年の20%を売り上げますので、可能性は高いでしょう。
ラスタライズで+45%、レイトレーシング性能4倍、AIベースのアップスケーラーを搭載するとのことですね。
こちらはFSR4ではなく、ソニーの独自アップスケーラーなのかもしれません。
iGPUはRDNA2からRDNA4になるとのことなので、この性能向上も納得ですね。
RDNA4はPCではイマイチのラインナップになりそうですが、コンソール向けとして花を咲かせるということなのでしょう。
AIベースのアップスケーラーはフレームジェネレーション込みになると思いますので、見かけ上の性能が爆上がりしてもおかしくはないです。
ちなみに、RDNA3から1SP当たり2演算器になっており、1つはゲーム用には使われないので、1.45倍の性能というのはいい線を行っています。
33.5TFLOPSということは半分だと16.75TFLOPSであり、現行機の10.2tFLOPSと比較すると大体いい数字になるということです。
33.5TFLOPSというとものすごい性能のように感じますが、このような数字のマジックがありますので勘違いされないようにしてください。
GeforceでいえばちょうどRTX2000シリーズとRTX3000シリーズの関係がこのような感じでした。
今ではRTX2000シリーズとRTX3000シリーズのゲームの性能をFP32演算性能で語る人がいないように、一世代遅れでRadeonも同じ道をたどっています。
混迷するソニーのビジネス
PSVR2の失敗とゲームの売り上げ本数の低迷でPS5もXboxもビジネスとして低迷しており、それぞれが抱えるゲームスタジオのリストラが始まっています。
莫大な開発費がかかるAAAタイトルと発売日から無料で遊べるサブスクサービスなどを展開すればそれは赤字になるよね、という話です。
おそらく、今世代機でゲーム機のビジネスは転換期を迎え、今のSwitchのようなコモディティ志向になると思います。
- 転売屋に狙われても供給に影響が出ない高い生産性
- ゲーム機本体でも利益が出るレベルのコモディティ
- 液晶とバッテリーを内蔵した携帯性
SteamDeckのような携帯ゲーミングPCが大ヒットしたことからも次のPS6(PS VITA2?)はこのようなビジネスモデルを志向する可能性が非常に高いと思います。
据え置き型の次世代機は当面出ないのか?
内蔵GPUがRX7700XT相当からRDNA4相当に変わったことにより、据え置き型のPS6は出ないのではないかと思います。
出たとしても7-8年先かもしれません。
一気に性能が1.5倍になり、AIベースのアップスケーラーが搭載、フレームジェネレーション込みならば当面性能に困ることはなく、ビジネスとして採算性が苦しい据え置きゲーム機にこれ以上の開発費をかける判断をするのかなと感じます。
性能を上げてもどのメーカーも開発費の回収に四苦八苦している状況であり、これ以上ゲーム機の性能向上にゲームスタジオがもうついてこれない状態だと思います。
売り上げを殺すポリコレ
蔓延するポリコレも問題だと思います。
LGBTQは多くても社会の1割程度と言われていますが、これらの層のためにゲームを大幅に改変するなどの施策を講じると従来のゲームファンが離れていく傾向にあるとわたくしは思います。
ポリコレが流行る裏にはゲームの開発を出資する投資会社がこれらのポリコレ配慮をしないと資金を出さないという側面があるらしく、この傾向はずっと続いていくものと思います。
反面、大ヒットを飛ばすインディーズゲーム
反面、比較的小規模で開発が可能なインディーズゲームは元気いっぱいで、パルワールドは1900万本以上の大ヒットを飛ばしました。
もはや、AAAタイトルをリスクを冒して開発する必要など全くなく、ポリコレにも配慮する必要のないこうしたインディーズゲームにゲーム市場の中心が移っていくものと思われます。
そうなるともうハイスペックなゲーム機は必要とされず、最終的には携帯性の高いSwitchのような最新鋭の性能ではないコモディティなゲーム機が主流になっていくのではないでしょうか。
ゲームはもうエンタメの王様ではなく、尖ったインディーズゲームを楽しむため隙間時間に遊ぶものになるというのがわたくしの予想です。
PS5Proは最後の恐竜的な進化を遂げる時代の仇花になる可能性が非常に大きいといえるでしょう。
正直、今回のリークを見てももうPS5Proには時代を変革するという夢を感じません。
夢から現実になったゲーム機には明日はないのではないでしょうか?