ファラデー、1.8nm 64コア・プロセッサを発表。
チップ設計を請け負うファラデー・テクノロジー社は月曜日、Arm Neoverseテクノロジーをベースとした業界初の64コア・プロセッサーの開発計画を発表した。
このプロセッサは、インテル・ファウンドリー・サービスの18A(1.8nmクラス)製造プロセスで製造される。
ファラデーによると、64個のArm Neoverseコアをベースにした新しいシステムオンチップは、スケーラブルなハイパースケールデータセンター、インフラストラクチャーエッジ、高度な5Gネットワークなど、幅広いアプリケーションに対応する。
チップ設計者は、このSoCはArm Total DesignエコシステムのさまざまなインターフェースIPも搭載すると述べたが、どれかは明らかにしなかった。
このプロセッサーがPCIe、CXL、DDR5テクノロジーを搭載すると予想するのは論理的だ。
なお、ファラデーはこのプロセッサーそのものを販売するのではなく、その設計を顧客に提供し、顧客がニーズに合わせてカスタマイズできるようにする予定である。
今のところ、ファラデーに潜在的な顧客がいるかどうかも明らかではないが、同社はインテル18A製造プロセスにおけるアームのNeoverse技術に自信を持っているようだ。
これらの潜在的なCPUは、インテル・ファウンドリー・サービスによって製造され、IFSによって製造される最初のArmベースのデータセンター・プロセッサーのひとつとなる可能性が高い。
これまでのところ、インテル・ファウンドリー・サービスは、インテル3のクラウド・データセンター・チップ、エリクソン向けのカスタム・サーバー・チップ、米国防総省向けのインテル18Aベースのチップなど、データセンター向けチップの受注を獲得している。
さらに、インテルはアマゾン・ウェブ・サービス向けにデータセンターのシステム・イン・パッケージを組み立てている。
「ファラデーは、アーム・トータル・デザインのデザイン・サービス・パートナーとして、将来のアプリケーションの進化するニーズを満たすために、戦略的に最先端技術ノードをターゲットにしています。
「インテル18Aテクノロジーを活用した新しいArm NeoverseベースのSoCプラットフォームの開発を発表できることをうれしく思います。このソリューションは、当社のASICおよびDIS(デザイン・インプリメンテーション・サービス)のお客様に利益をもたらし、最先端のデータセンターおよびHPCアプリケーションの市場投入までの時間を短縮することを可能にします。」
Intel 18Aテクノロジーは、ゲート・オールアラウンドRibbonFETトランジスタとPowerViaバックサイド・パワー・デリバリーに依存しています。
この製造プロセスは、インテル20Aと比べてワット当たり10%の性能向上を約束し、特にデータセンター・アプリケーションに適していると期待されている。
「インテルのシニア・バイス・プレジデント兼インテル・ファウンドリー・サービス(IFS)ジェネラル・マネージャーのスチュアート・パンは、次のように述べています。
「ファラデーとの戦略的協業は、ファラデーの顧客がSoC設計の世界最高水準の消費電力と性能基準をシームレスに満たすことができるよう、グローバルな半導体サプライチェーン全体で技術と製造のイノベーションを提供するという当社のコミットメントを示すものです。」
なお、インテル・ファウンドリー・サービスとアームは、2023年4月にインテル18A製造技術で製造されるモバイル・システムオンチップに関する協業を発表している。
今のところ、この合意はまだ実を結んでいないが、少なくとも1社の受託チップ設計者が、Arm NeoverseとIntel 18Aを使ってデータセンター市場に取り組むことに関心を持っていることが判明した。
解説:
それ、生産するんですか? 工工エエェェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェエエエ工工
IntelのFabがARM、Ampere社のNeoverseの生産を受注。
元Intelの役員がスピンアウトして立ち上げた会社で同じサンタクララにあり、ARMのサーバー製品を製造している企業です。
Neoverseの第一世代の製品はxgeneという名前で、しきりとxeonと比較し、「XEONの時代はもう終わったぜ」というIntelが内心ぶち切れそうなプロモーションを盛んに打っていたのですが、それをIntelのFabで生産するとは「ねぇ、今どんな気持ち?」と両者に聞いてみたい気分です。
正直、「いやあ、すごい時代になったなあ」と思います。
ゲルシンガーCEOは「AMDとnVIDIAの製品もIntelのFabで生産する用意がある」と発言し、「生産を任せてくれるなら、FabにAMDやnVIDIAのロゴをつけることもやぶさかではない」などと言っていましたが、かなり覚悟が決まっているようですね。
びっくりです。