アルトマンは、2月に開催されるインテルのダイレクト・コネクト・イベントで、インテルCEOのパット・ゲルシンガーとともに登場する。
OpenAIのCEOであるサム・アルトマンが、2月下旬に開催されるインテルのファウンドリー・イベントに参加することが決まった。
新しいチップ・ベンチャーを立ち上げる交渉中とされるアルトマンは、現代社会全般と、特に人工知能(AI)アプリケーションにおいて半導体が果たす重要性について議論する予定だ。
https://twitter.com/PGelsinger/status/1752346283036287204
サム・アルトマンが2月21日のDirect Connectに参加してくれる!サマは、#AIとその世界への影響に関する著名なリーダーです。現代社会の実現において半導体が果たす役割について議論できることを楽しみにしている。AIの時代には無限の可能性が待ち受けており、@Intelの1st…
インテルとそのインテル・ファウンドリー・サービス部門は、来るDirect Connectイベントで、インテル18A(1.8nmクラス)生産ノード以降のプロセス技術ロードマップについて説明する。
アルトマンは、NvidiaのAIおよびHPC GPUの不足に対応するため、独自のハードウェアを開発する独自のAIプロセッサー会社を設立すると報じられている。
Financial Timesの報道によると、アルトマンは現在、チップベンチャーに資金を提供するため、中東の投資家と交渉中だという。
アルトマンはまた、台湾のTSMCの幹部やソウルのサムスン・ファウンドリーの代表とも会談し、チップ製造について話し合う可能性があると報じられている。
Bloombergによると、アルトマンはサムスンのDRAMおよびLSI部門、SKハイニックスの代表者、SKグループの幹部とも面会したという。
アルトマンが本当にAIプロセッサを作るつもりだと仮定すると、インテル・ファウンドリー・サービシズ、サムスン・ファウンドリー、TSMCといった最先端のプロセス技術を持つチップの製造委託先が必要になる。
OpenAIのトップがすべてのファウンドリーと話をし、(おそらく)より良い製造契約を得ることは理にかなっている。
IFSのイベントでの講演は、アルトマンがインテルと親密な関係にあることを示すかもしれないが、インテルとOpenAIがすでに共同で何かに取り組んでいるかどうかはまだわからない。
いずれにせよ、インテルとIFSは、OpenAIのような成長中の大手データセンター企業からの受注を心待ちにしていることは間違いない。
解説:
サム・アルトマンがIntelのCEOとともにイベントに参加
当サイトにはあまり名前が挙がりませんが、OpenAIのサム・アルトマンがIntelのイベントに参加するようです。
OpenAIは自社でAI用のチップを製造するのではないかと噂されており、よりよい条件を引き出すためにIntelに近づいているのではないかという話ですね。
数年前の半導体不足によって、車や家電などあらゆる製品を作るのが困難になって以来、AI企業に限らず、半導体の調達を自社Fabで行うという流れになっており、AIのトップ企業であるOpenAIがnVIDIA DGX H100のような自社製のAI/MLハードウェアアクセラレーターやAPUの製造に乗り出したとしてもおかしくありません。
特にIntelはソフトの開発力もありますので、今のA700シリーズのように既存のバイナリにextesionという形で対応させられればAMDのROCmよりも大幅に工数が削減できるかもしれません。
今後出てくるAIチップはジム・ケラー氏率いるテンストレント、サム・アルトマン氏のOpenAIのIntel連合と、既存のプレイヤーであるIntel、AMD、nVIDIAに加えて新興勢力がかなり勢いに乗っています。
最初の製品が出るのは数年後と思いますが、なかなか目が離せない状況になっています。
何に使われるのかよくわからないSoCに内蔵されているNPUよりこうした専用の大型ハードのほうに興味が行ってしまうのは現状では仕方ないのではないでしょうか。