サファイア、XFX、アスース、ギガバイト、ASRock
今日はRX 7600 XTレビューの日だ。RX 7600 XTの発売に備え、今日見つけることができたAIBパートナーカードの全バリエーションをまとめた。
RX 7600 XTはAMDのRX 7000シリーズラインナップの最新GPUで、RX 7600の2倍のメモリ容量と若干高いTBPを備えている。
GPU自体の詳細については、RX 7600 XTのレビューをぜひご覧ください。
Sapphire
AMDの最も愛されているAIBパートナーの1つであるSapphireから始めよう。
この新しいカードはエントリーレベルのユニットで、複合ヒートパイプを備えたコンパクトなデュアルスロット、デュアルファン冷却システムを搭載し、赤のアクセントが付いたミニマムなマットブラックのカラースキームを採用している。
XFX
次はこちら: XFXは、デュアルファンのSpeedster Swift 210とトリプルファンのQick 309を含む2種類のRX 7600 XTを発表した。
どちらのモデルも、Qick 309の3つ目のファンを除けば、ほとんど同じです。
両モデルとも、4ピースの6mmニッケルメッキ銅製ヒートパイプと、GPUとGDDRメモリーチップを冷却するニッケルメッキ銅製ベースプレートを備えています。
両カードともアルミニウム製バックプレートが付属し、後端には空気を通すための切り欠きがある。
外観的には、両カードとも完全にブラックアウトされたステルス仕上げとなっており、白いRadeonとXFXの名前だけが、それ以外はオールブラックの配色であるカードの中で際立っています。
Asusは、工場出荷時にオーバークロックされたDualとTUF Gamingを含む2つの新しいRX 7600 XT SKUを発表した。
TUF Gamingモデルは、ブランドの有名なトリプルファンクーラーデザインと2.96スロット厚を特徴とする、より強力な製品です。
電源は「軍用グレードの20Kコンデンサ」を通して濾過され、補助電源は2つのPCIe 8ピン電源コネクタを通して供給されます。
XFXの設計と同様に、TUF Gamingはグラフィックスカードの端にパススルーエアフロー設計を採用し、空気がヒートシンクを通過できるようにし、リアバックプレートに熱気を素早く排出するための切り欠きを設けています。
外観は、ミリタリーテイストのグレー仕上げで、カード側面にはRGBのアクセント照明が施されています。
Dualモデルは、その名の通り、デュアルファンクーラーデザインのAsusのエントリーレベル/コンパクト製品です。
このカードは、厚さ2.5スロット、長さ227mmで、TUF Gaming対応製品よりもはるかに小さい。
Dual sadlyはミリタリーグレードの20Kコンデンサを搭載していませんが、補助電源は8ピンコネクタ1つで供給されます(2つの代わりに、デュアル8ピンコネクタを持たないローエンドシステムとの互換性を向上させます)。
このカードの興味深い点のひとつは、ヒートシンクのフィンが垂直方向ではなく水平方向に走っていることだ。
この設計により、高温の排気がヒートシンクから側面ではなくクーラーの前面と背面を通って加速される。
これは、サイドクリアランスが非常に制限されている一部のシャーシでは最適であり、送風機スタイルのクーラーと同様に、フロントとリアからのみ空気を排出するヒートシンク設計を推奨します。
外観上、Dualは光沢とつや消しの要素を備えたステルスブラックのデザインで、側面には白いRadeonの文字があしらわれています。
Gigabyte
今のところ、GigabyteはRX 7600 XTのSKUを1つだけ用意しています-工場出荷時オーバークロックのRX 7600 XT Gaming OCです。
このモデルには、他のトリプルファンカードと同様にバックプレートの背面に切り込みがあり、GPUに直接接触する5本の銅製ヒートパイプを備えた強力なトリプルファン冷却ソリューションが搭載されています。
このカードには、GigabyteのWindforceクーラー設計が採用されており、隣接する2つの外側ファンと逆方向に回転する中央ファンと、エアフロー効率を向上させる非制限シュラウドを備えています。
外観的には、このカードはグレーのアクセントが付いたマットブラックのシュラウドとグレーのバックプレートを備えています。GPUの右側にある小さなGigabyteロゴにはRGBライティングが施されています。
ASRock
ASRock は、ホワイトの Steel Legend OC とブラックの Challenger OC という 2 つの新しい RX 7600 XT SKU を発表しました。
Steel Legend OC は 2 つのうちより強力なモデルで、薄型、デュアルスロット、トリプルファンクーラー設計、RGB イルミネーションファンを備えたフルホワイトカラーをテーマとしています。
GPU および VRAM エリアは、ニッケルメッキ銅ベースプレートと ASRock の「Ultra-fit」ヒートパイプで冷却されます。
また、カードのバックプレートの端には、冷却効果を高めるための巨大なカットアウトがあります。
Challenger OC は ASRock のエントリーレベルのカードで、コンパクトなデュアルスロット、デュアルファン冷却構成とマットブラックのカラースキームが特徴です。
ただし、Asus Dual とは異なり、このカードには 2 つの PCIe-8 ピンコネクタがあり、他のトリプルファンオプションと同様に、バックプレートの端にエアフローを追加するための切り欠きがあります。
また、Challenger OCにはSteel Legend OCと同じウルトラフィットヒートパイプが搭載され、放熱性を向上させています。
解説:
RX7600XT 16GBがAIB各社から登場
RX7600XTの価格は6万円台ということでRX7600無印が酷評されていたので、RX7600XT 16GBも酷評されるのかなと思っていましたが、おおむね好意的で驚きました。
RX7600無印登場時と比較すると、周辺のソフトウェア環境が大幅に整備されているのがその要因だと思います。
不人気のままなら5万円台もありうるかなと思いましたが、6万円台とかなり強気な価格設定なのに少し驚きです。
もう少しでRX7800XTやRTX4060Tiに手が届きそうな価格帯ですから、コスパとしては微妙だと思います。
最もこれはAI/MLに限った話で、その他の用途ではなかなか素晴らしい性能を発揮すると思います。
特にフレームジェネレーションが使えようになったのが大きいですね。
AI/ML用の16GB最安の入門機としてもそこそこ優れていると思います。
nVIDIAよりかなり遅いのは注意すべき点ですが、2passになったSDXLは標準状態での使用メモリが9.6GBほどといわれています。
それを考えるとnVIDIAのRTX4070/SUPER/Tiに搭載されている12GBというのは少し心もとない容量でした。
もちろん使えないことはないですが、複数のLoRAやHires Fixを使うことを考えるとちょっと足りないと言わざるを得ません。
16GB以上の容量のモデルは現世代だと
Geforce
RTX4090、4080Super(未発売)、4080、4070Super(未発売)、RTX4060Ti
Radeon
RX7900XTX、RX7900XT、RX7800XT、RX7600XT
しかありません。
この中で最安はRX7600XTで、6万円台で購入できるということがいかに貴重かわかるのではないでしょうか。
RTX4060Ti 16GBの価格下落圧力になるとユーザーとしてはうれしいのではないでしょうか。
ホビー向けのAI/MLもある程度一般的になってきている現在、現世代GPUのメモリ容量は演算性能と比べて不足していると思います。
メモリ容量以外はほぼ同スペックでしたが、酷評されたRX7600無印と違ってRX7600XTは好意的に受け入れられたのはちょっと複雑な気持ちです。
レビューというのは発売時に出たらその時点での評価になり、ソフトウェア環境が整ってきたら改めてレビューを書き直すということは普通しません。
これはレビューするのにもそれなりの手間がかかりますので書く側の気持ちや立場も理解はできますね。
よって、発売時のソフトウェア環境というのは非常に重要なのかなと思います。
現在でもRX7600無印はあまり人気がないですが、これはレビューの影響だと思います。