リークによれば、Arrow Lake-Sプロセッサはコア数を増やさず、新しいチップセットを必要とする。
Arrow Lake-Sのコードネームで呼ばれるインテルの次世代デスクトップ・プロセッサーは、既存の第14世代Core「Raptor Lake Refresh」プロセッサーと比べてコア数が増加しないことが、著名なハードウェア・リークアー@YuuKi_AnS(投稿を削除したが、VideoCardzが再掲載した)によって公開されたインテル文書とされる文書の抜粋によって明らかになった。
驚くべきことに、これらの文書は、インテルのハイパースレッディングが新しいプロセッサーに搭載されないことを指摘しており、おそらく長年の噂を裏付けるものとなっている。
この情報源は、Intelのリーク文書に関して申し分のない記録を持っているが、これらの仕様はプレアルファシリコンの概要であるため、変更される可能性があることに注意されたい。
資料によると、インテルはデスクトップ向けArrow Lake-Sラインアップ(LGA-1851フォームファクター)において、高性能(P)コアと高効率(E)コアを搭載した3種類のシリコンを提供する予定であり、これには3種類のダイ構成が含まれる: 8P+16Eコア、6P+16Eコア、6P+8Eコアである。
この情報が正確であると仮定すると、インテルの次世代デスクトップCPUは、Raptor Lake Refresh-S CPUと比較してコア数が増加することはなく、インテルの既存プロセッサ・ラインナップの定番であるハイパースレッディングPコアも搭載されないことになる。
インテルは以前から、1つのCPUコアで2つのスレッドを実行できるハイパースレッディングを廃止し、Pコアで新しいアプローチに移行するという噂があり、特許でその概要を説明している。
今回の発表は、こうした予測に拍車をかけることになるのは間違いないが、これは単にこれが極めて初期のプレアルファ版シリコンであるためかもしれない。
文書によると、Pコアは初期化の問題でBIOSで無効化されるとのことなので、何が起こるかわからない。
Arrow Lakeプロセッサは、新しいマイクロアーキテクチャと、より高速なDDR5-6400メモリを採用する。注目すべきは、このシリーズでインテルによるDDR4メモリーのサポートが終了することで、世界最大のx86チップメーカーがともにDDR5を全面的に採用することになる。
インテルのArrow Lake製品について語るとき、これらの製品を製造するためにインテルが採用するプロセス技術、すなわちインテル20Aプロセス技術(2nmクラス)を忘れてはならない。
この製造ノードでは、RibbonFETゲート・オールアラウンド・トランジスタとPowerViaバックサイド・パワー・デリバリー・ネットワークが導入されている。
この2つの技術革新により、インテルは消費電力の最適化、性能の向上、トランジスタ密度の向上を実現することができます。
これがソケット接続されたインテルのArrow Lakeプロセッサーの性能にどのような影響を与えるかはまだわからない。
それでも、この新しいCPUは、プロセス・ノードがもたらした革新により、既存製品よりも明らかに有利な点があるだろう。
また、この次世代デスクトップCPUは、グラフィックスカード用に16本のPCIeレーン、ソリッドステートドライブ用に2本のx4レーンをサポートする。
一方、プラットフォーム全体がUHB20レートのDisplayPort出力とThunderbolt 4コネクタをサポートしており、マザーボードに適切なHayden Bridgeリタイマーが搭載されていることが前提となる(これは安くはないだろう)。
チップセット側に関して言えば、インテルの800シリーズ・プラットフォーム・コントローラー・ハブは、NVMe、SATA、PCIe、USB 3.2 Gen2x2など、想像できるほとんどすべてのものをサポートしている。
リークされた文書の抜粋が最新なのか時代遅れなのかはわからないが、Arrow Lakeの市場投入が近づくにつれ、今後数カ月でさらに多くのことが明らかになるだろう。
解説:
前々からうわさが出ていた通りArrowLakeにはハイパースレッディングが搭載されなくなるようです。
最近のAMDは16コア32スレッドどまりですから、これでも十分だと踏んだのでしょうか。
8P+16Eコア、6P+16Eコア、6P+8Eの3種類のダイがあるとされていますが、それぞれ24スレッド、22スレッド、14スレッドと十分なスレッド数と言えなくもないかなと思います。
タスクマネージャーのスレッド数のグラフが多くないと安心できないというある種の変人以外は満足できるレベルではないかと思います。
闇雲にスレッド数だけを増やしていってもあまり意味はないということに気が付いたのかもしれません。
AMDもThreadripperに12コアや16コアのモデルを追加していますが、64コアとか96コアなどのモデルを一般市場向けに投入しても使う層は限られますので、実質的な意味はあまりないです。
もちろんフラッグシップとしての高性能を象徴する意味はありますがそういったマーケティング的な事情以外ではあまり意味がないということになります。
さて、チップセットですが、現世代のZ790ですでにそうなっていますが、GPU用のPCIe×16はGen5にSSD用のM.2×2(ソケット)はGen5になります。
また、Thunderbolt4(USB5?)が2、そのうち一つはUSB3.2 Gen2x2と排他で使用されるように見えます。
この辺りは今のX670Eよりかなり高性能で2世代に一度ソケットをアップデートしてくるIntelの強みが出ています。
おそらく、RaptorLake RefleshからArrowLakeの一番の変化はL4で、AMDのX3Dのように無類の強さを発揮してくると思います。
一応今回の情報ではキャッシュの構成がかいてありませんが、MetorLakeで搭載したものをわざわざ外してくるということはないでしょう。
ハイパースレッディングを廃止したのもL4でCPU処理の効率が上がったからなのかもしれませんね。
モバイル専用のMeteorLakeでは外部のGPUを使うことは難しかったですが、ArrowLakeでは猛威を振るうと思います。
ツイートもしましたが、今後は無理してOCして回さなくてもゲームのFPSが出るようになると思います。
NPUがうんたらかんたらとごちゃごちゃと言われていますが、現時点の自作ではAI処理はGPUの仕事であり、我々が目にする最も印象的な性能を発揮するのはL4だと思います。
Windows12のAI処理は現物を見てみないと判断がつかないでしょう。
AMDでいえばX3Dモデル以外はなくなるようなものなので、Zen5以降、AMDの製品がどのようなラインナップになるのかは注目したほうが良いと思います。