すでにウィンドウズ11のストリップダウン版であるTiny11が、10カ月ぶりにarm64アップデートを受ける。
Tiny11のメインバージョンは、64GBのドライブスペースではなく、4GBのフラッシュドライブに収まるサイズに縮小されたWindows 11の合理化バージョンだが、Windows 11の最も合理化されたバージョンというわけではない。
その代わりに、Tiny11 Coreがある。Tiny11 Coreはさらにフットプリントが小さく、テスト用に使われることを意図している。
これは12月29日に、作成者であるNTDevから更新リリースされた。
以前、Raspberry Pi用のTiny11をテストしたが、今日はTiny11 Coreの最新のarm64バージョンを紹介する。
現在、Tiny11 Coreのarm64版はWindows Version 23H2にアップデートされており、多くのセキュリティやアップデート機能の削減を含む、システムクリティカルでない機能の大半がカットされている。
このOSは、Tiny11のメインバージョンのようなデイリー・ドライバーではなく、手軽なテスト用OSとして推奨されていることを忘れないでほしい。
arm64用のTiny11 Coreは、特に低消費電力デバイスで簡単に利用できるため、依然として注目に値する。
システムイメージ全体のダウンロードはArchive.orgでわずか3.1GBであり、Tiny11の最大スリム構成はわずか176MBのRAMで動作する。
NTDevはやる気満々なので、Tiny11はRTX 3050 Laptop GPUのVRAMで動作させることもできる。
特に、機密情報を管理したり、重要なアプリケーションを当該デバイスで実行したりする場合は、arm64(またはx86)用のTiny11のメインバージョンを検討することをお勧めする。
Windows Updateのような多くの重要な機能は削除されているか、完全に削除されているため、Tiny11 Coreが「開発専用」だということを忘れてはならない。
同時に、より合理的でユーザーフレンドリーな(あるいはハードウェアフレンドリーな)エクスペリエンスを提供するために、最新のオペレーティングシステムやソフトウェアに関連する慣習的な肥大化が取り除かれるのは、常に喜ばしいことだ。
アームが最近Raspberry Piに出資していることや、モバイル市場で新進気鋭のRISC-V競合に対抗する一般的な地位を考えると、Meteor LakeのiGPUの改善は、どのプロバイダーの低消費電力コンピューティングの将来にとっても良い兆しだ。
解説:
以前話に出ていた軽量Windows11のTiny11 Coreがアップデートされたようです。
ライセンスの関係はどうなっているのかちょっとわかりませんが、WindowsPEと同じようなものなので問題ないのでしょう。
今回話題になっているのはARM64版で、最小限度の機能しか持たないCoreバージョンとなります。
4GBのフラッシュメモリに入り、実行には176MBのRAMしか必要ないそうですので驚きです。
当然ですが、昨日はかなり制限されているのでしょう。
筆者もWindowsPEが初めて出たとき、夢中になって起動イメージを作りましたが、最小限度の起動イメージというものにはやはりロマンがあると思います。
かつてのWindowsPEは英語版はどこまで縮小できるのかを競ってかなり小さなイメージになりましたが、日本語は2バイト文字対応のためにサイズが大きくなり、CD1枚分の容量である650MBぴったりに収めるのが流行りだったように思います。
その後Windows7/10と時代を経るにつれてWindowsPEのサイズも大きくなっていきました。
WindowsがオールドPCの切り捨てを行うと軽量Linuxが話題になりますが、当のLinuxもカーネルのバージョンが進むにつれ、動作環境が厳しくなっていっていますね。
最新の6.xはかなり動作要件が上がっています。
Windows11は動作要件がかなり上がりましたので、Windows10のサポートが切れる2025年にはまた軽量Linuxが話題になるのかもしれません。
以前はLXDEでしたが、さすがに今はもっとリッチなデスクトップになっていると思います。
XfaceやLXQt、Mateなどの準軽量級デスクトップを使ったLinuxがこれからネットで目にする機会が増えるかもしれません。
毎回話題にはなるのですが、結局普及はしないのですよね。
これもいつものことです。(苦笑。