高々100MHzクロックが高くなっただけでは何も期待できない。
著名なハードウェア・リーカー@wxnodが、インテルのメインストリームデスクトップ向け次期Core i5-14400FプロセッサーのCPU-Zスクリーンショットと予備テスト結果を公開した。
このCPUは、CPU-Z内蔵ベンチマークにおいて、旧モデルであるCore i5-13400Fよりも約2%高速であるように見えるが、これは新しいCPUが旧モデルよりもコア数を増やしたり、クロックを大幅に上げたりしていないため、予想されることである。
公開されたスクリーンショットのデータによると、新しい65W Core i5-14400Fプロセッサーのブーストクロックは、1年前のCPUであるCore i5-13400Fよりも100MHz高いため、シングルスレッドのスコアは4.9%、マルチスレッドのスコアは2.1%高い。
Core i5-13400F | Core i5-14400F | 差分 | |
CPU-Z シングルスレッド |
729.5 | 765.3 | 5% |
CPU-Z マルチスレッド |
6591.5 | 6730.3 | 2% |
インテルのCore i5-14400FとCore i5-13400Fは、同じRaptor Lake B0/C0シリコンを共有し、同じコア構成を特徴としている(以前のリーク情報と今回公開されたスクリーンショットに基づく)。
Core i5-13400FのPコアのクロック周波数は2.50GHz~4.60GHz、Eコアのクロック周波数は1.80GHz~3.30GHzだが、Core i5-13400FはPコアの最大ターボ周波数を4.70GHzに引き上げると予測されている(スクリーンショットによる)。
もしそうなら、新しいCore i5-14400FのCPUは、前モデルよりほんの少し速いだけかもしれない。
実際には、正式にクロックが向上したというよりも、インテル 7製造プロセス(以前は10nmエンハンスド・スーパーフィンと呼ばれていた)の改良により、より高い周波数でより長時間動作すると予想される。
インテルは12月14日に、倍率を固定した第14世代Coreプロセッサーを正式に発表し、その直後に新CPUを搭載したシステムを出荷する予定だ。
一方、新プロセッサはすでに中国で入手可能だ。
しかし、一部の第14世代Core CPUだけが、直接の前任者と比べて目に見える改良が施されている。
解説:
Core i5-14400Fの性能はあまり伸びてない。
Pコアのクロックが100MHz高くなっているだけなのでこれは当然です。
そもそも、Raptorlake Refleshの意義とは・・・?
私はRaptorlake Refleshの意義とは「Intel Application Performance Optimization」(APO)にあると思っています。
こちらは個別のゲームでの対応が必要で、現在対応しているゲームは2つだけとなります。
APOが後継製品であるCore Ultraに引き継がれるのかどうかについてはハッキリしません。
Raptorlake RefleshとRaptorlakeはクロックが高くなっているかどうかだけでほぼ同じものですから、Refleshで有効にできるならば、無印でも有効にできるはずです。
しかし、Reflesh専用機能とされていますので、実際には無印モデルでも使えるけど、販売政策上敢えて無効にしているというのが実際のところだと思います。
これだと、結局はユーザーからの印象が悪くなるだけであまり意味が無いように私には感じます。
次世代のArrowLakeも2世代続くと言われていますが、RefleshはEコアが大幅に強化されてマルチスレッド性能が高くなると言われています。
しかし、RaptorLake RefleshはAPOが有効にできるかどうかを売りにしてしまっただけにまたユーザーからの不信感を買ってしまっているのではないでしょうか。
こういったことを考えるとRaptorLake Refleshはスキップするのが正解なのかなあと言わざるを得ません。
もちろん、未だにCore i-7000シリーズ以前のPCを使っている方は今すぐ買い替えるべきだとは思います。
しかし、それ以外の方はアーキテクチャーが大幅に刷新され、ブランド名も変更になるであろうArrowLakeまで待った方がいいのかなと感じてしまいます。