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LinuxがIA-64のサポートを打ち切った後、インテルのItaniumはついに眠りについた

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Itaniumよ、安からに眠れ。

2021年に最後のCPUが顧客に出荷されたとき、Itaniumは死んだと考えた人もいるかもしれないが、それは生産終了に過ぎない。

真の終焉とは、ソフトウェア・サポートが終了するときであり、Itaniumについにそれが起こりつつある。

Linuxは、Linuxカーネルの6.7アップデートでItaniumのIA-64アーキテクチャのサポートを終了し(via Phoronix)、Itaniumの実質的な終焉を告げる。

Itaniumは、IA-64アーキテクチャを搭載したインテル初の64ビットCPUで、インテルとHPが共同開発した。

1999年の発売を逃し、2001年まで低迷した。売上予測は年々下方修正され続けた。

Itaniumの成功の大きな障害のひとつは、x86ソフトウェアをネイティブに実行できないことだった。

AMDがオプテロン(Opteron)サーバーCPU用にAMD64(現在はx86-64)と呼ばれるx86の64ビット版を発表すると、インテルはIA-64ではなくx86-64を採用したXeonという全く新しい製品ラインを立ち上げざるを得なくなった。

にもかかわらず、インテルとHPはItaniumを存続させようとした。2000年代後半には毎年新しいItanium CPUが登場することはなくなったが、インテルは2017年にItaniumのラインナップに最後のアップデートを提供した。

HPはまた、オラクルがItaniumのサポートを打ち切ろうとしているとしてオラクルを訴えたが、Itaniumは事実上消滅しているため、オラクルはItaniumのサポートは不要だと主張している。

LinuxにおけるIA-64のサポート終了は、Itanium CPUにとって非常に重要なOSであることは間違いないため、より大きな問題だ。

アップデートを受けられなくなることは、Itaniumサーバーにとっていずれ大きな痛手となることは明らかで、そのために最後の数少ないItaniumユーザーがついに飛び降り始めることは避けられそうにない。

ソース:Tom’s Hardware – Intel’s Itanium Is Finally Laid To Rest After Linux Yanks IA-64 Support

 

 

 

 

解説:

ItaniumとはIntelが作った64bit CPUです。

x86とは互換性が全くなく、互換性を捨てた割にはかなり性能が低い上に高価だったため、全く普及しませんでした。

今のx86-64はAMD64とも言われ、AMDから後からx86のとの互換性を維持しながら64bitの命令を実行できるようにしたものです。

Itaniumの評判はソフトメーカーからは良くなかったため、マイクロソフトもAMD64をもろ手を挙げて歓迎して、そちらが主流になりました。

Intelの黒歴史の一つだと思います。

これを書くとItaniumの擁護をされる方がいるのですが、残念ながらみんな興味があるのは結果だけなので、勝つか負けるかが全ての世界において、負けたという事実以上に意味のあることは無いです。

Windowsはもっと露骨で2010年04月にサポートの打ち切りが発表されています。

遥か昔の話ですね。

PCユーザーの間では公式とも言えるIntelの64bit CPUが負けたことから「あ痛にあむ」などと揶揄されてきましたが、これでようやくCPU界に燦然と輝く黒歴史の一つが終わるということになります。

ここまで根気強くサポートを続けてきた方々にはお疲れさまと言いたいです。

この結果を見ると当てになるのはオープンソースですねえ。

Itaniumの最終出荷日は2021年7月29日で割と最近まで売れていたことに新鮮な驚きを覚えました。

 

 

 

 

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