自作PCユーザーがゲーム用PCの解説をします

自作ユーザーが解説するゲーミングPCガイド

ラジャ・コドゥリのMihira AIがインテルの灰からProject Endgameを蘇らせる

投稿日:

棚上げされたアイデアに新たな命を吹き込む。

AMDとIntelの元グラフィックス担当幹部であるRaja Koduriは、彼の新しい会社のやり方から判断すると、彼らが可能性を感じているプロジェクトを手放さないクリエイターの一人であるようだ。

この場合、MihiraはProject Endgame(ボタンを押すだけでローカル・ハードウェアに追加のグラフィックス・パワーを提供するネットワークベースのソリューション)の開発で残されたIPを獲得しようとしているようだ。この報道はEE Timesの提供によるものである。

Project Endgameは2022年にインテルから発表されたが、ベータ版として提供されるはずだった期間中も、この機能に関する作業は沈黙を守っていた。

しかし今年7月(ラジャ・コドゥリ氏がインテルから新会社Mihira AIに移籍してから約4カ月後)、インテルはTwitterを通じて、プロジェクトが「無期限保留」になっていることを発表した。

しかし、ある人にとって価値が無くてもは別の人にとっては非常に価値が高いものであり、ラジャとMihira AIは、Project Endgameの背後にあるIPが、非常に有望なデータセンター分野のソフトウェア・プロバイダーになるという同社の願望にとって重要であると考えているようだ。

同社によると、Mihira AIは、グラフィックスとAIワークロードのアクセラレーションを実現する異種データセンター・アーキテクチャの構築を目指している。

その戦略は統合的なものだ: Mihira AIは、同社のソフトウェア・スタックを通じてデータセンターのワークロードをオーケストレーションする能力を説明するためのコンテンツ制作スタジオの開設を目指している。

ここでの大きな目標は、そしてそれは本当に大きな目標なのだが、NvidiaのCUDA(グリーンチームの至宝)とAMDのROCmの両方と競合する、不可知論的なソリューションを提供することである。

この場合、ヘテロジニアスワークロードとは、レンダリング用の一般的なCPUコンピュートクラスタ、AIやゲーム用GPUワークロード用のヘテロジニアスアクセラレータ、そしておそらく将来的には、低消費電力のAI推論用に最適化される第4のクラスタ間での通信とワークロードのオーケストレーションを意味する。

このソフトウェアソリューションは、必要なときに追加のグラフィックスグラントを引き込むことで、ワークロードのオーケストレーションを可能にするように設計されている。

少なくとも、これはMihira AIのパズルの1ピースであり、特に同社がこのソリューションの上に独自のIPを構築した後ではそうなるだろう。

創業者がAMDとIntelの両社でこの分野の経験を積んでいるにもかかわらず、Mihira AIが実際のハードウェア設計と製造にあまり踏み込まないことを決めたのも、おそらくそれを物語っている。

ラジャによれば、「性能でNvidiaに勝つことは忘れよう」という現実主義の問題だ。

Mihira AIが考える真のチャンスは、クラウドやネットワークベースのコンピュートへの参入障壁を下げ、民主化することにある。

その観点では、いろいろなところから材料を引っ張ってくることが最も可能性があるようだ。

ソース:Tom’s Hardware – Raja Koduri’s Mihira AI Raises Project Endgame From Its Intel Ashes

 

 

 

 

解説:

AMDからIntelに移籍した後、Intelをも退社して新しくゲーム関連の会社を作ったRaja氏がまた新しい会社を作り、Project Endgameと言うIntel発のプロジェクトを進めていました。

しかし、これは今年の7月にIntelから無期限に停止されたと発表があった様です。

その後のProject EndgameにかかるIPはラジャ氏の会社に引き継がれたようです。

Project Endgameとは

ボタンを押すだけでローカル・ハードウェアに追加のグラフィックス・パワーを提供するネットワークベースのソリューション

のことでなかなか面白いと思います。

 

ゲーム向けだけではないサービスを目指すか?

このProject Endgameはゲーム向けだけではなくサーバー向けのサービスとしての活用も考えられているようです。

CUDAやROCmと競合するようなソリューションになるようですが、ハードウェアの設計などにはあまり関わらずにクラウドやネットワークベースのコンピュートへの参入障壁を下げることに目的があるようです。

特定のハードウェアに依存しないサービスを目指すということですね。

現在ではnVIDIAが一強であり、ソフトウェア環境はnVIDIA製品に合わせて作られています。

AI/MLのソフトウェアは非常に移り変わりが速く、1か月で全く状況が変わってしまうことが良くあります。

Project Endgameの残滓が目指すものはそのもっと先にあるように思えますが、AI/MLにおけるnVIDIA一強を崩す要素の一つと言う風に現時点では取れます。

 

 

 

 

 

  • B!