AMDフレーム・ジェネレーション、RX 7000ユーザー限定で12種類のゲームに搭載
AMD Fluid Motion Framesテクノロジーがさらに多くのゲームに登場。
本日、AMDはその最新技術であるFidelityFX Super Resolution 3.0(FSR3)を2つのゲームタイトルで発表しました: Forspoken」と「Immortals of Aveum」です。
これらのゲームには、FSR3の不可欠な部分として、統合フレーム生成コンポーネントが搭載されています。
AMDは現在、Adrenalinソフトウェアの「Fluid Motion Frame(フルイド・モーション・フレーム)」トグルとしてドライバ・レベルで、このフレーム生成技術をより多くのゲームで個別に利用できるようにしています。
特筆すべきは、AMDのフルイド・モーション・フレーム(AFMF)の発売はプレビュー・リリースであり、まだ最終形ではないと考えられていることです。
AMDは、性能向上のため、ゲーマーからのフィードバックを積極的に求めている。
このテクノロジーは、Radeonドライバー内の便利なワンクリック・ブースト・オプションであるHYPR-Xを通じて、または事前に設定されたゲーム・プロファイルを通じてゲームごとに有効化することができる。
AFMFがサポートするゲームは実に豊富で、12タイトル(技術発表としては多い)を誇り、その多くは非常に人気があります。
現在、これらのゲームにはFSR3統合機能は搭載されていないが、Radeon GPUを使用する場合、すべてのゲームでフレーム生成技術にアクセスできるようになった。
残念ながら、AFMFはRadeonグラフィックスドライバの不可欠な部分であるため、サードパーティ製ハードウェアのサポートは期待できない。
AMDフルードモーションフレーム(AFMF)ゲーム
A Plague Tale – Requiem | Borderlands 3 | Control | Dead Space |
Deep Rock Galactic | Dying Light 2 | Far Cry® 6 | Ghostwire: Tokyo |
Hitman 3 | Hogwarts Legacy | Horizon Zero Dawn™ | Metro Exodus Enhanced Edition |
Red Dead Redemption 2 | Resident Evil 3 | Resident Evil 4 | Shadow Of The Tomb Raider |
Star Wars Jedi: Survivor™ | Starfield | The Last of Us™ Part 1 | The Witcher 3: Wild Hunt |
さらに重要なことは、AFMFはRadeon RX 7000シリーズ(特にRadeon™ RX 7900/7800/7700/7600シリーズグラフィックス)でのみ動作します。
公式には、他のカードはサポートしていません。
しかし、ユーザーやレビュアーは、RDNA3アーキテクチャを搭載したPhoenix APUを含む他のAMDプロセッサでもドライバが実際に動作することを報告しています。
残念ながら、この場合、AFMFは動作しないようです(機能が欠落しています)。
解説:
ついにFluid Motion Framesが実装される
今のところ、RX7000シリーズのみにしか使えないようですが、初期の対応タイトルが12と予想よりも多く、非常に素晴らしいと思います。
FSRはStarFieldでの実装のようにRadeon製品が性能面で優遇される可能性もありますが、それでも全く使うことができなかった他社の旧製品でも動作することには大きな意義があると思います。
旧製品の救済になります。
nVIDIAのプレミア製品のみを売るという方針に反しますので、実装できても旧製品にはあえて最新技術を実装しないという方針を貫いていますが、FSRが旧製品に対応すれば旧製品でもフレームジェネレーションの恩恵に与る可能性があるわけで、これは素晴らしいことだと思います。
旧製品の性能が底上げされれば、それだけ新製品が売れなくなる可能性が高くなりますが、長く製品が使えるのはユーザーにとっては利益があります。
メーカーのマーケティングに反するのでこの点を指摘する商業メディアさんは恐らく皆無だと思います。
AMDのフレームジェネレーション(Fluid Motion Frames)はこの点において我々一般のユーザーに非常にメリットがあります。
また、FSR2と同じくオープンソースとなれば、Snapdragonや他社製のSoCでも利用される可能性があるので、業界全体にとって非常にメリットがあるのではないかと思います。
今のところFluid Motion FramesはRDNA3でしか動作しないようですが、将来的には旧モデルや他社製品でも対応を期待したいところです。
動作にはAI/MLハードウェアアクセラレーターが必要っぽいですから、TuringやAmpere、Ada Lovelaceには対応させられるのではないかと思います。
特にAmpereにはSwitch2でDLSS3.1と言う名前でフレームジェネレーションが実装されるようですから、実装自体は可能のようです。
ゲームのメニューからオン/オフが出来れば、AMDの技術かnVIDIAの技術かはユーザーから見たら関係ないわけで、世に出回っているAmpereGPUに対して実装出来れば大きなメリットと言うことになります。
最終的にはFSR2のように多くのGPUでの動作を期待したいところです。
今までAda Lovelaceのみにしか使えなかったフレームジェネレーションが使えるようになったのは大きな一歩だと思います。
発表から1年近くはかかりましたが、それだけの労量を割く価値は十分にあったと私は思います。
正直に言うとnVIDIAのAI/ML技術はAMD、Intelのかなり先を行っていると思います。
フレームジェネレーションの実装に1年近くかかったことがそれを端的に表していると思います。
それでも、nVIDIAの最新製品のみしか恩恵を受けられない状態より、少しでも多くの製品に恩恵が受けられる状態になることにはとても大きな意義があると思います。
0を1すると言う偉業を成し遂げたAMDの開発チームにはこの素晴らしい成果に感謝するとともに、ここで終わらずに他社製のGPUに跨ってぜひとも広く対応をお願いしたいところです。