FSR3は9月29日に発表
AMD FSR3が、最初の発表から約11カ月を経て、ついにデビューする。
AMD Radeonユーザー、特にRadeon RX 7000シリーズGPUユーザーにとって、明日は大きな意味を持つ。
2022年11月、AMDはFSR3テクノロジーとHYPR-RXを、次期RDNA3シリーズの2つの目玉機能として発表した。
これらの技術がこれほど遅れて発表されるとは誰も予想していなかった。
HYPR-RXは9月のドライバーでデビューしたが、FSR3の正確なリリース日は今まで謎のままだった。
公式には、フランク・アゾールのツイートによって確認されたように、FSR3は明日からゲームに初登場することになっている。
https://twitter.com/AzorFrank/status/1707496318921293925?ref_src=twsrc%5Etfw
フランクは、明日FSR3を搭載して発売されるゲームを明言しなかったが、AMDは、ForspokenとImmortals of Avenumがこの技術を搭載する最初のタイトルの1つになることを確認した。
AMD FSR3は、DLSS3フレーム生成に対するAMDの回答であるFluid Motion Framesを導入しています。
このアプローチは、RX 7000シリーズGPUのAnti-Lag+を活用するもので、AMDの提供する数値が真実であると仮定した場合、フレームレートの最大3.4倍の向上を約束する。
同社はまた、Fluid Motion Framesを搭載したFSR3はRadeon RX 5700/RTX 20シリーズおよびそれ以降のGPUと互換性があり、FMFを搭載しないFSR3アップスケーリング・コンポーネントはRX 590/GTX 10シリーズGPU(およびそれ以降)で利用可能であることを明らかにしている。
さらに、AMDは最終的にFSR3技術をオープンソース化する計画を持っており、将来的に他のGPUプラットフォームへの適応と実装に道を開く可能性がある。
ソース:Videocardz.com – AMD FidelityFX Super Resolution 3 (FSR3) to officially launch tomorrow
解説:
ついにFSR3がロンチされる
9月29日に正式発表されるとのこと。
IntelやAMDの本社があるアメリカ カリフォルニア州サンタクララと東京には16時間の時差がありますので9月30日と考えてよいと思います。
以前の情報ではFSR3のフレームジェネレーション(Fluid Motion Frames)が有効にされるのは2024年の2月とされていましたので、まだ我々の元にFluid Motion Framesは姿を現さないかもしれません。
正式に発表されるときに何らかの告知があると思われます。
去年の秋に発表されてから約1年、かなり長いこと時間がかかりましたが、これでようやくGeforceとイーブンのところまで来ました。
この時期にロンチ出来るのは不幸中の幸いと思います。
もう少し後ろにずれていたらSwitch2のロンチ前後となり、AMDとnVIDIAの技術格差がかなり大きく印象付けられる結果になったでしょう。
FSR1/2は「0を1にする」(不可能を可能にする)目的でかなり使わていますが、Switch2に使われると予想されるDLSS3も「0を1にする」(不可能を可能にする)目的で使われると予想されるため、モロに同じ土俵で比較されることになります。
RTX4000シリーズのDLSS3は優位性を強化するために使われてきたため、マーケティング的には「同じ土俵で無かった」と私は考えています。
同じ土俵に上がった瞬間に技術の格差が一般に印象付けられる可能性はあるので、その点は幸運だったのかなと思います。
技術がロンチされてからすぐに搭載ゲームが出るというわけではないと思いますが、0から1になったのは大きいと思います。
来月にはRDNA3に正式対応するROCm6.0もロンチされるでしょうから、RX7000シリーズユーザーにとっては朗報です。