バトルメイジの2024年リリースに合わせたインテルの有効化作業
Phoronixによると、IntelがLinuxにBattlemageドライバのサポートを実装する作業を開始したという。
その証拠に、GitLab上のIntelコンパイラーMesaの更新に、Xe2(つまりBattlemage)用にレジスタサイズの変更が行われていることが記載されている。
Intelのドライバイネーブルメント作業は、Battlemageの2024年後半リリース予定とよく一致している。
我々は、開発者が将来のGPUラインナップリリースの1年前(またはそれ以上)にLinuxドライバサポートに注力し始めるという、過去のGPUリリースでこのような動きを見てきた。
BattlemageはIntelの次世代ディスクリートGPUアーキテクチャのコードネームで、Intelの現在のラインナップであるArc Alchemist AシリーズGPUの後継として設定されている。
このアーキテクチャの性能についてはほとんど知られていないが、Battlemageはレイトレーシング性能の向上、新しいメモリ圧縮技術、新しいAIレンダリング技術を提供すると考えられている。
リーク情報によると、少なくとも2種類のグラフィックスカードが存在し、1つは225W TBP、もう1つは150W TBPを搭載する。
インテルのテスト機器からリークされたデータによると、BattlemageのGPUダイサイズはArc Alchemistのものより最大2.5%大きくなる。
Battlemageは、インテルの一連のグラフィックス・ソリューションに適合するよう、2つの形式で提供される。
1つは(当然ながら)Xe2-HPGとして知られるゲーミングに特化したディスクリート型で、もう1つはコードネームXe2-LPGと呼ばれる統合型グラフィックス・ソリューションとなる。
これらの統合型GPUは、2024年にデビューする予定のインテルの将来のLunar Lake CPUアーキテクチャに統合されることがすでに確認されている。
Lunar Lakeに関する情報はさらに少ないが、Lion Cove PコアとSkymont Eコアを含む2つの新しいCPUコア設計が搭載されることがわかっている。
また、インテルの最先端技術である18Aノードが搭載され、まだどのインテルCPUにも搭載されていない20Aよりも効率が10%向上する。
Lunar Lakeは、まずモバイル専用ソリューションとして登場し、その後デスクトップ用として登場する見込みだ。
Battlemageはまた、Arc Alchemistの当初の戦略であった4種類の設計ではなく、2種類の設計しか予定されていない初のGPUアーキテクチャとなる。
Arcがリリースされる前、インテルはゲーム、iGPU、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)、データセンターに適した4種類のAlchemistをリリースする予定だった。
しかし、開発の途中で、インテルはHPG設計をHPCとデータセンター市場向けに再利用できることに気づいた。
来年、インテルが次世代GPUラインナップを正式に発表すれば、Battlemageの詳細が明らかになるだろう。
しかし、インテルのLinuxイネーブルメント・スタートアップは、Battlemageが間もなく登場することを裏付けるものだ。
ソース:Tom’s Hardware – Intel Is Working on Battlemage and Lunar Lake GPU Enablement in Linux
解説:
ん?LunarLakeが2024年?2025年の間違いではなくて?
随分不思議な予定が書いてありますね。
まだMeteorlakeは発売されてないと記憶していますが、別の世界線の話でしょうか?
Mateorlakeの発表が9月ですから、oemからの発売は来年になると思います。
そのうえでモバイル・デスクトップ両方で出るとされるArrowLakeを一つ飛ばしてLunarLakeと言うのはあり得ないので、2025年発表の2026年発売の間違いではないですかね。
モバイルがLunarLakeでデスクトップがArrowlakeと言うことでもなかったと思います。
ArrowLakeはモバイルとデスクトップの両方で発売され、そのあと、LunarLake(モバイル)、PantherLake(デスクトップ)だったと記憶しています。
BattleMageのスケジュールに合わせたらそのようになるのかもしれませんが、何か混乱を感じさせる情報です。