Switch 2はDLSSをサポートしたUnreal Engine 5を搭載していると言われている
少なくとも2つの情報筋が、任天堂がgamescomでシークレットコンソールを出展することを確認
この噂はEuroGamerが、任天堂が先月開催されたGamescomで、一部のゲーム開発者向けのプライベート・プレゼンテーションで、非公式に「Switch 2」と呼ばれるSwitchの後継機を発表した可能性があることを明らかにしたことから展開された。
報道によれば、任天堂は来年発売予定の次世代ゲーム機の技術デモを披露したという。
EuroGamerの記事はこの程度で終わっているが、VideoGameChroniclesはさっそくこのニュースの裏付けを取るべく、独自の内部情報筋に問い合わせた。
彼らの情報源によれば、任天堂はSwitch 2向けにフレームレートと解像度を向上させた「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の強化版を開発中だという。
具体的な解像度の詳細はまだ明かされていないが、1200×720ピクセルの解像度を誇る現行モデルと比べて、Switch 2はより高い解像度を提供すると広く信じられている。
さらに同誌は、任天堂がUnreal Engine 5の技術デモ “Matrix Awakens “を披露したと伝えています。
このデモは、XboxシリーズXとPlayStation 5で注目され、強化されたエンジンの機能を紹介したものです。注目すべきは、このデモにNVIDIAのディープラーニング・スーパーサンプリング(DLSS)技術が取り入れられていることで、以前から新型Switchコンソールへの搭載が噂されていた。
別のVGC情報筋によると、任天堂はEpicの印象的な「The Matrix Awakens Unreal Engine 5」の技術デモを披露したとのことです(…)デモはNvidiaのDLSSアップスケーリング技術を使って実行され、高度なレイトレーシングが可能で、ソニーやマイクロソフトの現行ゲーム機に匹敵するビジュアルを実現したと言われています(ただし、これはSwitch後継機が携帯機ではないPS5やXboxシリーズXに匹敵するパワーを発揮することを意味するものではありません)。
– アンディ・ロビンソン(VideoGameChronices
注目すべきは、既存のSwitchが、老朽化したMaxwellアーキテクチャを搭載したNVIDIA System on a Chip(SoC)に依存していることだ。
さらに、この報道は、新型ゲーム機とされるコンソールをドッキングステーションに接続した場合のアップスケーリングに関する以前の推測を補強している。
現行モデルはドッキング時にフルHD解像度を実現しているが、次期ゲーム機では4K対応を期待するのが妥当だろう。
同じ情報筋によれば、任天堂はすでに一部のスタジオに開発キットを配布しており、新型ゲーム機は2024年の発売を目指しているようだという。
さらに、同レポートは、Switch 2の初期リリースではOLED技術が見送られ、より予算に見合ったLCDオプションが採用される可能性を示唆している。
このシステムの具体的なNVIDIA SoCの詳細は明らかにされていないが、DLSS Frame Generationの潜在的なサポートは、この低消費電力コンソールにとって重要な強化になるだろう。
この開発は、来年Zen5/RDNA3.5アーキテクチャに進化する可能性が高い、強力なAMD Zen4/RDNA3ベースのシステムと直接競合する可能性がある。
解説:
次世代スイッチは以前から話題になっていますが、今回ようやく実機で動くデモの話が出てきました。
UE5のマットリックス アウェクンズのデモが動いていたようです。
このマットリックス アウェクンズはPS5のデモとして一時期盛んに使われていましたので覚えている方も多いのではないでしょうか。
解像度とFPS、画質がどの程度なのかわかりませんので、これをもってイコールPS5と同じゲーム性能があるとは決めつけられませんが、少なくとも4K30FPS以上である程度の画質を保ったまま最新のゲームを移植出来るだけの能力はあると判断してよいのではないでしょうか。
スイッチ2の性能はPS4ほどと言われており、完全にPS5と同じ性能が出せるとはとても思えません。
それを考えると画質を落として4K30FPS程度かFullHD60FPS程度なのではないかと思います。
元記事中にも
(ただし、これはSwitch後継機が携帯機ではないPS5やXboxシリーズXに匹敵するパワーを発揮することを意味するものではありません)
とあります。
当然のことながら、スイッチは据え置き機と比較すると様々な制約がありますので、全く同じ性能は出せないと思います。
仮にかなりの性能が出せたとしても今度はコスト的な問題が横たわっています。
スイッチはSoCだけにコストを全振りできない仕様になっています。
据え置きのゲーム機と違って、バッテリー、液晶パネルを搭載しなくてはいけませんので、これらはそれぞれが熱源でコストの上昇要因になります。
それを考えるとあまりにも夢のようなスペックを期待するのは禁物でしょう。
今はDLSSのようなAI補完のアップスケーラーがあって理論値以上の性能を出すことが可能にはなりましたが、当然のことながら何でも出来るというわけではありません。
またあまりに高性能なSoCを使えば今度はコストの上昇要因になってとても子供が買えない値段になってしまいます。
Orinは元はSamsung8nmですが、これをもし仮にTSMC5nmでシュリンクするとすればちょっと驚きです。
コスト的にペイしないのでは?と思います。
それか6万円程度で売るつもりなのでしょうか。
とても子供には売れない値段だと思います。
ROG Allyのような10万円を少し超えるような価格で出すことが可能であれば出来るかもしれませんが、スイッチ2の価格レンジはもっと下でしょう。
ROG AllyのRyzen Z1は7840Uと中身はほぼ同じと言われています。
だとすれば、総合的にはRyzen 7 7840Uより性能が上である可能性は低いのかなと思います。
この場合、性能レンジはPCで言う画質中程度で良くてもFullHD60FPS、4K30FPS程度だと推測します。
もちろんですが、ゲーム機の場合、PCと違って最適化が行われてゲーミングPCでのゲーム性能より高くなる可能性はあります。
それでも外部ディスプレイに4K60FPSが出力できるほどのパワーは無いと私は推測します。