Radeon RX 7600が269ドルで発売へ
AMD、直前の価格変更を報道陣に通達。
同社はこのたび、次期Radeon RX 7600グラフィックスカードの新しい希望小売価格を提示した。
この情報は、昨日、プレスやインフルエンサーと共有されましたが、私たちは、そのうちの何人かに確認しました。
当初299ドルとして伝えられた価格ではなく、AMDは現在269ドルに落ち着いており、我々がすぐに知ったところによると、ヨーロッパのゲーマーにとってこれは299ユーロを意味します。
“Radeon RX 7600は、5月25日よりSEP269米ドルから販売開始となります。”
– AMDからのメールにて
AMD Radeon RX 7600 nonXTは、Navi 33XLを搭載した次期デスクトップ用GPUで、2048ストリームプロセッサと8GBのGDDR6メモリを搭載することが確定しています。
このカードは、379ドルで発売されたRX 6600 RDNA2 GPUの後継となります。
このカードは、より速く、より安くなると言われていますが、若干消費電力が高くなります。
リークされたテストによると、このカードは間違いなくRX 6600より速く、1080pのゲームではGeForce RTX 3060 12GBと同等になるはずです。
重要なのは、レビューが明日掲載されることです。
AMD Radeon RX 7600の仕様について
Radeon RX 7600 | RX 6650 XT | RX 6600 XT | RX 6600 | |
アーキテクチャー | RDNA3 (TSMC N6) | RDNA2 (TSMC N7) | RDNA2 (TSMC N7) | RDNA2 (TSMC N7) |
GPU | Navi 33 XL | Navi 23 KXT | Navi 23 XT | Navi 23 XL |
GPUクラスタ数 | 32 CU | 32 CU | 32 CU | 28 CU |
FP32コア数 | 2,048 | 2,048 | 2,048 | 1,792 |
ベースクロック | 1720 MHz | 2055 MHz | 1968 MHz | 1626 MHz |
ゲームクロック | 2250 MHz | 2410 MHz | 2359 MHz | 2044 MHz |
ブーストクロック | 2625 MHz | 2635 MHz | 2589 MHz | 2491 MHz |
メモリ容量 ・種類 |
8GB G6 | 8GB G6 | 8GB G6 | 8GB G6 |
メモリバス幅 | 128-bit | 128-bit | 128-bit | 128-bit |
メモリ速度 | 18 Gbps | 17.5 Gbps | 16.0 Gbps | 14.0 Gbps |
メモリ帯域幅 | 288 GB/s | 280 GB/s | 256 GB/s | 224 GB/s |
消費電力 | 165W | 180W | 160W | 132W |
補助電源 コネクタ |
8-pin x1 | 8-pin x1 | 8-pin x1 | 8-pin x1 |
PCIe インターフェイス |
Gen4 x8 | Gen4 x8 | Gen4 x8 | Gen4 x8 |
希望小売価格 | $269/€299 | $399/€449 | $379/€379 | $329/€339 |
発売時期 | 2023/05/25 | 2022/05/10 | 2021/08/11 | 2021/10/13 |
ソース:Videocardz.com – AMD Radeon RX 7600 to launch with $269/€299 MSRP
解説:
モデルの値下げも辞さないAMD
ここにきてRX7600無印を先行して発売した意図がはっきりしましたね。
比較的ブランド力が関係ない安価な製品帯のモデルを売りまくるつもりなのでしょう。
RX6600/XTやRX6650XTの在庫もまだまだ残っていますが、それらの在庫を殺してでも、ボリュームの大きいミドルロー製品の販売に力を入れたいのでしょうね。
$299から$269に30ドルの値下げです。
日本円に直すと4,000円強なのでなかなか大きいと思います。
RX7600無印はRX6650XTとほぼ同じ性能ですから、比べると130ドルも安いということになります。
日本円だと4万円台半ばで発売されれば、かなり頑張っている方だと思います。
性能が下のRTX4060が日本円で52,800円ですので、比べるとかなり割安感ありますね。
本日の為替レートの小数点以下を四捨五入した1ドル139円だと37,391円なので、この価格にどこまで近づけられるかと言うところです。
逆に言えば、消費電力や性能、価格の点でもう今、在庫があるRX6600/XTやRX6650XTはほとんど価値がなくなったと言ってもよいです。
nVidiaはもう安売りはしないでしょうから、RX7600無印がコスパの点で言えば、ミドルローでの最適解になる可能性は高いと思います。