AMD Radeon 780 M RDNA 3 iGPUの新しいベンチマークがリークされ、メインストリームのディスクリートGPUに対して優れたパフォーマンスを示している。
AMD Radeon 780 M RDNA 3 iGPUベンチマークリーク、最も人気のあるNVIDIA&AMD専用GPUと同等の性能を示す
ベンチマークはAMD Ryzen 7 7840 HSとそのRDNA 3 iGPUの性能に焦点を当てている。Phoenix”Ryzen 7040″ラインアップに含まれるCPUは、8コア、16スレッド、16 MBのL 3キャッシュ (+8 MBのL 2キャッシュ) を備えている。
CPUのクロックはベースが3.8 GHz、ブーストクロックが5.1 GHzで、定格TDPは35-54 Wである。
このチップの最も興味深い部分はRadeon 780 M iGPUで、合計768コア、2700 MHzのグラフィックス周波数に対応する12の演算ユニットを提供する。
AMD Radeon 780 M RDNA 3 iGPUは、Geekbench OpenCLベンチマークでテストされた。
これは、32 GBのメモリを搭載したバランス型プロファイルモードの中国ブランドのノートパソコンで実行されていた。性能では、iGPUは36,757点だった。
AMD RDNA 3 iGPUのエントリーレベルのパフォーマンスは、GTX 1650やRX 480 (現在でもゲーマーに使用されている) などの最も人気のあるGPUに匹敵し、文字通り数分の1の電力しか消費しないことを考えると、非常に優れている。
現在、この特定のリークに関しては、使用されているメモリや電源プロファイルなどの不明な点が多く、適切なノートパソコンがあれば、40 K以上のOpenCLスコアを確認することもできます。
さらに、AMDは統合GPUの最適化を含む最新のドライバをリリースしていないため、それらが発売されれば、パフォーマンスの向上は避けられない。
TDPを低くすることで、非常に効率的なラップトップの設計が可能になり、適切な価格が設定されるはずです。
iGPUは大部分のタスクで十分すぎるほどの性能を発揮するため、ほとんどの設計ではdGPUを必要としないことを考慮すると、これらのマシンは、手元に大量のバッテリー時間がありながら、作業を完了できるものを求めているだけの企業や学生に最適なマシンとなるだろう。
AMD Ryzen 7040″Phoenixノートパソコン用CPU:
CPU名 | ファミリ | 製造プロセス | アーキテクチャー | コア数 / スレッド数 |
ベース / ブーストクロック |
L3キャッシュ | iGPU | iGPUクロック (新 / 旧) |
TDP |
AMD Ryzen 7 7940HS/H |
Phoenix-H | 4nm | Zen 4 | 8/16 | 4.0 / 5.2 GHz | 16 MB | Radeon 780M (RDNA 3 12 CU) |
2800 MHz / 3000 MHz |
35-45W |
AMD Ryzen 7 7840HS/H |
Phoenix-H | 4nm | Zen 4 | 8/16 | 3.8 / 5.1 GHz | 16 MB | Radeon 780M (RDNA 3 12 CU) |
2700 MHz / 2900 MHz |
35-45W |
AMD Ryzen 5 7640HS/H |
Phoenix-H | 4nm | Zen 4 | 6/12 | 4.3 / 5.0 GHz | 16 MB | Radeon 760M (RDNA 3 8 CU) |
2600 MHz / 2800 MHz |
35-45W |
AMD Ryzen 5 7640U |
Phoenix-U | 4nm | Zen 4 | 6/12 | 3.5 / 4.9 GHz? | 16 MB | Radeon 760M (RDNA 3 8 CU) |
不明 | 15-28W |
ソース:wccftech – AMD Radeon 780M RDNA 3 iGPU Benchmark Leaks Out: Faster Than GTX 1650 & RX 480
解説:
Phoenix PointのiGPU Radeon 780MのOpenCLベンチマークがリーク
比較表の随分下の方に位置していてびっくりしました。
OpenCLなので普通のゲーミングベンチマークとはまた少し違っています。
ただ、GTX1650のすぐ近くなので大体良い位置に収まっていると言ってもよいと思います。
Radeon 780MはおおよそGTX1650と同程度の性能があると判断してよいでしょう。
後は本当に3D V-Cacheを搭載したらどのくらいの性能になるのか見てみたいですね。
Intelも単体GPUを販売して、ブランドイメージ構築のためにもどこかの時点で必ずAPUの内蔵GPUを追い抜いてこようとするはずです。
AMDがその時どんな対応をするのかは少し興味があるところです。
今の時点ではとりあえずAMDのAPUは横綱相撲です。