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AMD Radeon 780Mをテスト

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中国のテックアウトレット「Golden Pig Upgrade」が、AMD RDNA3統合GPUの最初の性能数値を公開。

統合型RDNA3グラフィックス用の最終ドライバは、おそらくまだ数週間先のことでしょう。

しかし、コードネームPhoenixと呼ばれるAMD Ryzen 9 7940HSプロセッサを搭載したBilibiliプラットフォームで、いくつかの予備的な結果が共有されています。

このプロセッサは、8コアのZen4 CPUとグラフィックスのRDNA3など、AMDの最新アーキテクチャを備えています。

現時点では、CPUの演算ベンチマークは共有されていないため、明らかに、現在の焦点はグラフィックスにある(TimeSpyの内蔵CPUスコアは除く)。

リーク元は、同じプラットフォームでDDR5-5600メモリを使用した2つの結果を提供している。

1つ目は電力が54Wに制限されていないもの、もう1つは25Wに制限されているものだった。

下図のように、電力が半分になったにもかかわらず、確かに性能はそれほど落ちていない。

※ 画像をクリックすると別Window・タブで拡大します。

 

Radeon 780Mと呼ばれる統合型AMD RDNA3 GPUは、最大3.0GHzクロックの12 Compute Unitsを搭載しています。

スクリーンショットによると、GPUは最大2.8GHzまでブーストされているようです。

このような構成で、3DMark TimeSpyでは25Wで2486点、54Wで2791点のグラフィックスポイントをレンダリングした。

Rembrandt APUに搭載されているRadeon 680M(RDNA2 iGPU)と比較すると、構成によって8%~22%高速化されている。

もちろん、6000Uや6000HXシリーズでも680Mの実装は異なるが、テストしたPhoenix APUはHSシリーズに属している。680Mの詳細な結果は、NotebookCheckのデータベースで確認できます。

3DMark TimeSpyでのAMD Radeon 780Mのグラフィックスコア

製品名 動作条件 グラフィックスコア
GeForce GTX 1650 MaxP 3445 (100%)
GeForce RTX 2050 3220 (93%)
GeForce GTX 1650 Ti 3149 (91%)
7940HS & Radeon 780M @ 2.8GHz (DDR5-5600) 54W 2791 (81%)
7940HS & Radeon 780M @ 2.8GHz (DDR5-5600) 25W 2486 (72%)
6900HX & Radeon 680M @ 2.4GHz (DDR5-4800) 2437 (71%)
6900HS & Radeon 680M @ 2.4GHz (DDR5-4800) 2292 (67%)
6800U & Radeon 680M @ 2.2GHz (LPDDR5-6400) 2287 (66%)
6600HS & Radeon 660M @ 1.9 GHz (LPDDR5-6400) 1580 (46%)
6650U & Radeon 660M @ 1.9 GHz (LPDDR5-6400) 1588 (46%)

ソース:Videocardz.com – AMD Radeon 780M RDNA3 integrated graphics have been tested in 3DMark

 

 

 

解説:

何時の間にかPhoenixPointのベンチマーク結果が出ていたので、取り上げてみます。

スコアを見るとTimeSpyのグラフィックスコア(DX12、WQHD)で高い方で2,791です。

Rembrandtの2,437に対してあまり伸びていません。

とても残念な結果と言うことになります。

Radeon 680Mの114.5%に相当するので約+15%ということになります。

AMDの大本営発表ではRembrandtの内蔵GPU、Radeon 680MがGTX1060相当、PhoenixPointがRTX3060モバイル相当と言っていました。

しかし、実際のゲームに使うとモバイルGTX1650以下の性能しかないということになります。

これは恐らく基準にとっているのがFP32演算性能なのだと思います。

 

Radeon 780Mの主戦場は1080P

しかし、ノートPCに搭載される場合、あまり高解像度の液晶とは組み合わせされないでしょう。

そのためゲーミング性能は1080Pが基準になると思います。

TimeSpyは1440Pなのであまり実態を表しているとは言えないかもしれません。

ゲーム名 解像度 設定 FPS 仮想780M
(680M+14.5%)
Assassin’s Creed Valhalla 1080P Medium 30-33 34-38
Battlefield V 1080P High 30-34 34-39
Cyber Punk2077 1080P Medium 23-25 26-30
God of War 1080P Origianl/FSR:Ultra 32-37 37-42
Red Dead Redemption 2 1080P Medium 19-22 22-25
Shadow of the Tomb Raider 1080P High 28-31 32-35
The Witcher 3: Wild Hunt 1080P Medium 37-40 42-46
Watch Dogs: Legion 1080P Medium 31-43 35-49

なので無理やりネットからデータを拾ってきました。

Radeon 680Mの結果を1.145倍して仮想780Mとしています。

最近のゲームは非常に重くなっているのでなかなか厳しい結果が並んでいます。

残念ながらオプションは結構落とさないと60FPSでのプレイは厳しいようです。

GTX1050Tiよりは確かに性能は上ですが、GTX1050Tiなどという最新のゲームシーンでは完全に終わってる製品を引き合いに出してもあまり意味は無いと私は思います。

その証拠に、元記事の表にもありません。

 

内蔵GPUの革命はならず・・・

残念ながら、内蔵GPUの革命にはならない結果になりました。

革命的と言う点で言えばRembrandtの結果がまさにそうです。

Cezanne比で+70%ですから一気に1.5倍以上、倍に迫るくらいまで性能が上がりました。

DDR5-4800とDDR5-5600の速度差を比較すると約116%なので、結局はメモリが足を引っ張って性能が十分に出てないということになります。

未来にRadeon780M搭載APUが発売され、デスクトップで使うときはAPUと言うセグメントの都合上、DDR5-4800の定格メモリを使うケースが多いと思うので、Radeon 680Mと780Mではあまり結果に差がつかないかもしれないです。

内蔵GPUでVR Readyと言うのはまだまだ時間がかかりそうです。

Ryzen6000シリーズはAPUが出ていませんので、デスクトップではあまりピンと来ないかもしれません。

しかし、来るA620の発売と同時くらいにはRembrandtかPhoenixPointどちらかは発売されるのではないでしょうか。

ロマンを追い求める方は是非、DDR5のハイクロックメモリと組み合わせて内蔵GPUの可能性を追及してみて欲しいです。

DDR4では2400/2666/3200と定格メモリでも速度が1.5倍になりました。

将来的にDDR5-4800メモリの1.5倍の速度であるDDR5-7200が発売された時、Rembrandtの1.5倍のスコアまで伸びるかもしれませんね。

参考:ローエンドGPU、内蔵GPUのメモリ帯域比較

1ch 2chまたは
最大速度
DDR5-5600 44.8GB/s 89.6GB/s
DDR5-4800 38.6GB/s 77.2GB/s
DDR4-3200 25.6GB/s 51.2GB/s
GDDR5/7Gbps/128bit
(GTX1050Ti)
112GB/s
GDDR6/12Gbps/128bit
(GTX1650D6)
192Gb/s

PS5やXbox SXがGDDR6メモリをわざわざ搭載していることからもわかる通り、内蔵GPUの性能を上げていくにはやはりメモリの速度が重要であることが改めて浮き彫りになった形です。

悪いことにAPUはコスト重視の製品ですから、3D V-Cahceを積んで見かけ上のメモリ速度を上げるという方向の製品を作りにくいので、内蔵GPUの性能飛躍には次世代のメモリの登場を待つ必要があると思います。

私はかなり期待していたので残念な結果ですが、いい夢は見させてもらったので、ぜひとも次世代はGTX1060やRTX3060を抜いて欲しいと思います。(苦笑

 

 

 

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