NVIDIAのメインストリーム向けグラフィックスカードGeForce RTX 4060 & RTX 4050が、中国のグラフィックスカードメーカーから出品され、EEC内に姿を現したことが明らかになりました。
NVIDIA、夏のリリースに向けてGeForce RTX 4060 & RTX 4050を準備、EECのリスティングに姿を現す
この2つの未発売のグラフィックスカードは、現在MaxSunやSoyoなどのグラフィックスカードメーカーを所有するShangke GroupによってEECの出願書類に記載されました。
EECリストには、NVIDIA GeForce RTX 4060およびRTX 4050が、GeForce RTX 4070(リストには、RTX 4070 Tiまたはいかなる「Ti」カードも記載されていないことに注意してください)と共に記載されていることが確認できます。
このリストには何の意味もありませんが、NVIDIAのパートナーは、このカードがある時点で発売されることを認識していることを指摘しているだけです。
NVIDIAは、次の製品としてGeForce RTX 4070を発売する予定であり、噂を信じるならば、それに続いてRTX 4060とRTX 4050が発売されることが分かっている。
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NVIDIA GeForce RTX 4060とRTX 4050に期待することとして、RTX 4060 Tiは160WのTGPで効率を大きく向上させることが期待されているが、総合性能はハイエンドパーツに及ばないかもしれない。
このカードは、GeForce RTX 3070/Tiに近い性能になると言われており、多かれ少なかれ、その価格から決定打となりそうなものである。
つまり、GeForce RTX 4060(無印)も、130~150W程度のTGPでは、RTX 4060に近いか、やや遅い程度と予想できる。
GeForce RTX 4050については、このカードはAD107 GPUコアを搭載し、128-bitバスインターフェイスを手に入れると予想されているが、今のところ何も決まっていない。
1つだけ確かなことは、NVIDIAは、GeForce RTX 4060とRTX 4050の2つのカードの価格を決定しなければならないということです。
これらのカードはどちらもメインストリームセグメントに位置づけられることになります。
RTX 3050は249ドル、RTX 3060は329ドルで発売されたので、NVIDIAは、発売時の大量消費市場での評判に影響を与えかねないため、これらのメインストリームカードの価格を上げることについてよく考えなければならないでしょう。
NVIDIA GeForce RTX 4000シリーズ グラフィックカードラインアップ(噂):
グラフィック カード |
GPU | PCBモデル | SMユニット 数 / コア数 |
メモリ容量 / バス幅 |
メモリクロック / 帯域幅 |
TBP | 補助電源 コネクタ |
発売日 |
NVIDIA Titan A / GeForce RTX 4000? |
AD102-450? | 不明 | 144 / 18432? | 48 GB / 384-bit | 24 Gbps / 1.15 TB/s | ~800W | 16-pin x2 | 不明 |
NVIDIA GeForce RTX 4090 Ti |
AD102-350? | 不明 | 144 / 18432? | 24 GB / 384-bit | 24 Gbps / 1.15 TB/s | ~600W | 16-pin x1 | 不明 |
NVIDIA GeForce RTX 4090 |
AD102-300 | PG136 | 128 / 16384 | 24 GB / 384-bit | 21 Gbps / 1.00 TB/s | 450W | 16-pin x1 | 2022Q4 |
NVIDIA GeForce RTX 4080 |
AD103-301/300 | PG139 SKU 360 | 76 / 9728 | 16 GB / 256-bit | 23 Gbps / 716.8 GB/s | 320W | 16-pin x1 | 2022Q4 |
NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti |
AD104-400 | PG141 SKU 331 | 60 / 7680 | 12 GB / 192-bit | 21 Gbps / 504.0 GB/s | 285W | 16-pin x1 | 2023Q1 |
NVIDIA GeForce RTX 4070 |
AD104-251/250 | PG141-SKU 345/343 | 46 / 5888 | 12 GB / 192-bit | 21 Gbps / 504.0 GB/s | 200W | 16-pin x1 | 2023Q2? |
NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti |
AD106-350 | PG190 SKU *** | 34 / 4352 | 8 GB / 128-but | 18 Gbps / 288.0 GB/s | 160W | 16-pin x1 | 2023Q2? |
NVIDIA GeForce RTX 4060 |
AD106-300 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | ~150W | 16-pin x1 | 2023Q3? |
NVIDIA GeForce RTX 4050 |
AD107? | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | ~100W | 不明 | 2023Q3? |
ソース:wccftech – NVIDIA GeForce RTX 4060 & RTX 4050 Mainstream Graphics Cards Show Up At EEC
解説:
EEC=ユーラシア経済委員会のHPからRTX4060/4050の型番がリーク
ロシア周辺の国々で発売するために登録する必要があるEECのHPからRTX4060/4050らしき型番が登録されていることがリークしました。
RTX3050は249ドル、日本円で39,800円、RTX3060は329ドル日本円で49,800円でしたが、これ以上価格が上がるとエントリーレベルのGPU製品とは言えなくなってしまうと思います。
RTX4060TiがRTX3060Ti以下のCUDAコアしかありませんので、RTX4060とRTX4050も旧世代の製品と同じかそれ以下のCUDAコア数しかないことがほぼ確定していると言ってもよいでしょう。
性能的にはクロックとL2キャッシュでカバーしていくのでしょう。
しかし、L2キャッシュの容量はRTX4060Ti以下に減らすと、恐らく1440pや2160p性能にかなりの悪影響を与えると思います。
最悪、RX6500XTのようにボロクソに叩かれる可能性も0ではないです。
自分としてはL2はRTX4060Tiの容量が限度でこれ以上減らすとかなり厳しいのかなと言う印象があります。
L2で性能を稼ぐ設計は大きなダイの時は良いですが、下のモデルになるとダイのサイズが縮められなくてかなりコスト的に厳しくなる印象ですね。
RTX3050は128-bit/8GBでしたが、RTX4050はこれより仕様を落としてくるのかどうかです。
RTX4060Tiの段階で既に128-bitですから、96-bitや64-bitと言う仕様が飛び出してくるのかどうかですね。
批判を浴びたRX6500XTの仕様がIC16MB、64-bitメモリバス、PCIe x4でした。
PCIe x4をx8にしたとしてもL2が16MB、128-bit以下のメモリバスで性能が引き出せるかどうかです。
96-bitだとメモリは6GBになり、当然ながらRTX3050より仕様が落ちます。
正直、新製品が出れば、前世代の製品の2グレードは上になるというのが今まで常識だっただけにこんな心配をせざるを得なくなるのは驚きです。