NVIDIAのGeForce RTX 4060 Tiは、ハードウェアリーカーのKopite7kimi氏が主張するように、ゲームではGeForce RTX 3070と同程度の速度しか出ないかもしれません。
NVIDIA GeForce RTX 4060 TiはRTX 3070レベルのパフォーマンスを提供するが、価格は下がる?
NVIDIA GeForce RTX 4060 Tiの噂は、最近その仕様についての詳細を聞き始めて、ペースを上げてきています。今、そのゲーム性能に関する最初の情報がKopite7kimiによって示唆されたかもしれません。
NVIDIA GeForce RTX 4060 Tiとされるものの仕様
GeForce RTX 4060 Tiは、フルAD106グラフィックスチップのカットダウンバージョンであるAD106-350-A1 GPUコアを利用し、噂によれば、34 SMまたは4352 CUDAコア、128ビットバスインターフェースで18 Gbpsで動作する8 GB GDDR6メモリ、カードに288 GB/Sの帯域を提供すると予想されています。
また、GPUには32MBのL2キャッシュが搭載されており、GeForce RTX 3060 Tiの8倍となっている。
RTX 4070と同様に、RTX 4060 TiもPCIe Gen5 12VHPWRコネクタを使用します。これは、NVIDIAが全ラインナップで標準化したいからです。
また、このグラフィックスカードは、リファレンスとノンリファレンスの両方でコンパクトなPCB設計を採用する予定です。
このカードは、160W TGPで動作すると予想されており、前モデルのRTX 3060 Tiよりも20%低くなります。
NVIDIA GeForce RTX 40シリーズ グラフィックカードラインアップ(噂):
グラフィック カード |
GPU | PCBモデル | SMユニット 数 / コア数 |
メモリ容量 /バス幅 |
メモリクロック /帯域幅 |
TBP | 補助電源 コネクタ |
発売時期 |
NVIDIA Titan A / GeForce RTX 40? |
AD102-450? | 不明 | 144 / 18,432? | 48 GB / 384-bit |
24 Gbps / 1.15 TB/s |
~800W | 16-pin x2 | 不明 |
NVIDIA GeForce RTX 4090 Ti |
AD102-350? | 不明 | 144 / 18,432? | 24 GB / 384-bit |
24 Gbps / 1.15 TB/s |
~600W | 16-pin x1 | 不明 |
NVIDIA GeForce RTX 4090 |
AD102-300 | PG136 | 128 / 16,384 | 24 GB / 384-bit |
21 Gbps / 1.00 TB/s |
450W | 16-pin x1 | 2022Q4 |
NVIDIA GeForce RTX 4080 |
AD103-301/300 | PG139 SKU 360 | 76 / 9,728 | 16 GB / 256-bit |
23 Gbps / 716.8 GB/s | 320W | 16-pin x1 | 2022Q4 |
NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti |
AD104-400 | PG141 SKU 331 | 60 / 7,680 | 12 GB / 192-bit |
21 Gbps / 504.0 GB/s |
285W | 16-pin x1 | 2023Q1 |
NVIDIA GeForce RTX 4070 |
AD104-251/250 | PG141-SKU 345/343 | 46 / 5,888 | 12 GB / 192-bit |
21 Gbps / 504.0 GB/s |
200W | 16-pin x1 | 2023Q2? |
NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti |
AD106-350 | PG190 SKU *** | 34 / 4,352 | 8 GB / 128-bit |
18 Gbps / 288.0 GB/s |
160W | 16-pin x1 | 2023Q2? |
NVIDIA GeForce RTX 4060 |
AD106-300 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | ~150W | 16-pin x1 | 2023Q3? |
https://twitter.com/kopite7kimi/status/1616102397901963264?ref_src=twsrc%5Etfw
さて、性能面では、NVIDIA GeForce RTX 4060 TiはRTX 3070と同等かやや高速と言われており、あまり印象は良くないようです。
NVIDIA GeForce RTX 4070 TiはRTX 3090 Tiと一致し、RTX 4070はRTX 3080とRTX 3090の間に着地するはずだと分かっています。
しかし、噂によると、RTX 4060 TiはRTX 3080とRTX 3070 Tiのさらに下に落ちるかもしれない。
その小さなバスインターフェイスを考えると、このカードも高解像度で苦労するかもしれず、1080pまたはエントリーレベルの1440p性能のみをターゲットにしているかもしれない。
RTX 3070の希望小売価格が499USドルだったのに対し、RTX 3060 Tiの希望小売価格は399USドルだったので、価格設定も大きな役割を果たすことになる。
RTX 4070 Tiの希望小売価格が799ドルで、RTX 4070が599ドル前後で終わることを考えると、RTX 4060 Tiは400ドルを超えてしまう可能性が非常に高く、RTX 3070の希望小売価格499ドルに近く、かつ性能が同等かわずかに優れているとなると、ゲーマーにとってはそれほど良い買い物ではないでしょう。
DLSS 3や、NVIDIAがAda GPUに計画している最新の技術をどうしても手に入れたいのでなければ、RTX 3070、あるいは3070 Tiの方がお得に見えるかもしれません。
これは今のところ単なる噂であり、カードが RTX 3070 Ti レベルのパフォーマンスに達する可能性があることですが、様子を見る必要があります.
これらの性能レベルを持つRTX 4060 Tiの完璧な価格はいくらか、以下の投票とコメントで教えてください。
ソース:wccftech – NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti May Only Be As Fast As The RTX 3070
解説:
私が先日予想した通りにRTX4060TiはRTX3070と同程度の性能になると言われているようです。
私の計算ではもう少し落ちますが、噂では同程度とされていますね。
まあ、既に先行して上位モデルが発売されている以上、仕様を見ればおおよその性能と言うのは計算で出せます。
小さな回路を並列動作させて性能を稼ぐ仕組みである以上、外しても±20%も変わらないでしょう。
もう一度私が計算で出したラスタライズ性能を見てみましょう
CUDA数 | TimeSpy | FireStrikeExtreme | |
RTX4060Ti | 4,352 | 12,838 | 15,363 |
RTX3070 | 5,888 | 13,896 | 16,440 |
RTX3060Ti | 4,864 | 11,887 | 14,335 |
RTX3060 | 3,584 | 8,833 | 10,252 |
RTX4060Tiの値はRTX4070Tiの数値から算定した仮のものですからその旨お断りしておきます。
1000くらい下ですが、クロックの上下によって多少は影響を受ける可能性もありますね。
元記事の中では1080pか1440pがメインのターゲットになる可能性があるとしています。
これは正しいと思います。
GTX1080Tiより性能は上なので4Kで十分以上を発揮する可能性もあります。
しかし、よくも悪くもメモリのバス幅が狭いのと、L2キャッシュの量が少ないので、解像度が高くなるにつれて等比級数的に性能が落ちていく可能性が高いです。
RDNA2でも同様の傾向はみられました。
GPUの規模が落ちるとL2も減っていき、性能が極端に落ちていくというのがL2にメモリ帯域を依存する仕組みの欠点の一つです。
nVidiaは仕様の策定にはかなりシビアなのでRX6500XTのように64bitバス、PCIe X4などの性能が極端に落ちる仕様にはしないと思います。
しかし、下位のモデルは高解像度では厳しくなると考えておいた方が無難だと思います。
RX7900XTは価格と性能のバランスが絶妙でドイツの大手PCパーツ小売業者MindFactoryかなり売れていましたが、RTX4000シリーズ世代でnVidiaがあまりに渋いスペックで出してくると、AMDがシェアを伸ばす可能性もありますね。
そのくらい今世代は渋いです。
RTX4060Tiの仕様から考えるとRTX4060無印は3072CUDAと言うことになります。
これは当初私が想定していたRTX4050の仕様です。(苦笑
※ 減り具合が同じ512CUDAならば、RTX4050は2048CUDAになります。
CUDAコア数が減る下位モデルになればなるほど1CUDAあたりに占める性能のウェイトが高くなりますので、果たしてこれで十全な性能を発揮できるのか不安になってくる仕様です。
IntelのARCはまだ勝負できるような状態ではないので、AMDに頑張ってもらうしかありませんね。
消費者は下位モデルになればなるほどブランドにはこだわらなくなる傾向がありますのでRX6500XTのような仕様上のミスが無ければ、十分に売れる可能性は高いと思います。