数ヶ月前からLinuxフロントのMesa3Dプラットフォーム内のRadeon Vulkan “RADV “ドライバに付属する改善とバグフィックスを確認し、Metro Exodus: Extended EditionやDeathloop、Resident Evil Village、Control、そしてクラシックゲームQuake IIの最近のRTXアップデートといったレイトレーシングゲームの改善を行っています。
今回、AMDは、Quake IIの最近のパフォーマンスのRTX機能を強化するために、バウンディングボリューム階層ノード(PLOC BVH)の構築をサポートするParallel Locally-Ordered Clusteringをビルダーという形で導入しています。
AMDがPLOC BVHビルダーの利用によりQuake II RTXのRadeon Vulkan “RADV “オープンソースドライバを改善、レイトレーシングのパフォーマンスを33%向上させる
昨日、Friedrich Vock氏がBas Nieuwnhuizen氏と共同でQuake II(RTX版)のRadeon Vulkanドライバにマージを依頼した新しいPLOC BVHビルダーは、グラフィック性能を最大で33%向上させるとのことです。
PLOC BVHビルダーは、インシェーダーのグローバル同期と、GPUレイトレーシング・プロジェクト、略してGPURTと似た構造のタスク・パーティショニング・アルゴリズムを組み込んでいる。
AMDのオープンソースVulkan Linuxドライバ「AMDVLK」は、GPURTプロジェクトからイネーブルメントを受けて、MesaプロジェクトのRADVの別の選択肢として機能するようになった。
先月、Nieuwenhuizen氏は、X.org Developers Conference(XDC 2022)でレイトレーシングの基本について発表し、AMDと同社のレイトレーシング機能を利用したRadeon RDNA 2 GPUについて説明しました。
その中で、AMDの旧世代のGPUにレイトレーシングを実装することの難しさについて議論されました。
プレゼンテーションに興味のある方は、こちらのリンクからYoutubeで録画セッションを確認することができます。
Vock は、マージ リクエストで、「6700XT でのベンチマークは、Q2RTX と nvpro デモで 33% 上昇したことを示します。
コントロールは、ビルド時間の増加に少し苦しんでいますが、それでもほんの少し良くなっています (約 47 -> 51 FPS)”。
ビルド時間が若干の打撃を受けるようですが、Radeon VulkanレイトレーシングのAMDだけでなく、VulkanレイトレーシングのNVIDIAにも恩恵があるような進展もあるようですね。
WebサイトPhoronixのMichael Larabel氏は、来月前半のMesa 22.3への機能追加のウィンドウクローズ前に、AMDがこの新しいマージリクエストで数百行の新しいコードを追加したことに言及しています。
解説:
Radeonのオープンソースドライバでレイトレーシングのパフォーマンスが33%向上。
Geforce RTXにも恩恵のあるアップデートだったようです。
Radeonはオープンソースドライバを公開していますが、残念ながら(?)オープンソースですので、得られた成果はnVidia製品にもフィードバックされてしまいます。
それを承知でオープンソースにしているのでAMDもそれは分かっていると思います。
ドライバも立派な知財ですが、自社の知財を投げうってもRadoenに関心を持ってもらいたいということなのでしょう。
そのくらい今のGeofrceとは差があるということになります。
なかなかに厳しい道のりです。