NVIDIAのGeForce RTX 40 “Ada” Laptop GPUがリークされ、RTX 4090をフラッグシップとして、少なくとも5種類のバリエーションが含まれることが明らかになりました。
NVIDIAは、RTX 4090、RTX 4080 Ti、RTX 4080 Ti、RTX 4070、RTX 4060 Ti & RTX 4060を特徴とする少なくとも5つのGeForce RTX 40 “Ada” モバイル GPUを準備しています。
NVIDIA GeForce RTX 4000 “Ada” モバイル GPUのSKUは、REHWKがOEMマーケティングスライドからいくつかの次世代SKUをリストダウンしたチャートを投稿してリークされました。モバイルプラットフォーム用のNVIDIA GeForce RTX “Ada Lovelace” GPUは、”GN21 “シリーズのブランドで、少なくとも5つのSKUが含まれる予定です。
これらは以下の通り。
- GeForce RTX 4090 (GN21-X11)
- GeForce RTX 4080 Ti (GN21-X9)
- GeForce RTX 4070 (GN21-X6)
- GeForce RTX 4060 Ti (GN21-X4)
- GeForce RTX 4060 (GN21-X2)
モビリティGPUのリークは今回が初めてではないでしょう。
7月に、デスクトップ、ラップトップの両方で、いくつかのNVIDIA GeForce RTX 40シリーズグラフィックスカードのGPU IDがリークされました。前回のリークでは、どのSKU名も確認されておらず、Kopite7kimiは、フラッグシップがRTX 4080と呼ばれることはないだろうと指摘していた。
まあ、フラッグシップはRTX 4090のブランドを使用するので、それが正しいことが判明しました。
さらに興味深いのは、RTX 4080(非Ti)も、RTX 4070 TiやRTX 4050もラインナップに含まれていないことだ。
Kopite7kimi氏によって明らかにされたのは、各GPUが「X*」の識別子でGPUを表現していることだ。
X11のGPUにはAD103、X9にはAD104、X6にはAD106、X4/X2ともにAD107のGPUコアが利用されることになる。
また、AD103とAD104のチップは175WのTGPを持ち、AD106のGPUは最大140WのTGPを持つこともリーク元は明らかにしている。
https://twitter.com/kopite7kimi/status/1546153876843544576?ref_src=twsrc%5Etfw
https://twitter.com/kopite7kimi/status/1537975797482680321?ref_src=twsrc%5Etfw
NVIDIAは、ネーミングスキームに関する限り、確実にラインナップを1段上に移動させた。
現時点でのNVIDIAのフラッグシップノートPC向けGPUでもある前世代のGeForce RTX 3080 Tiは、GA103 GPUコアを利用していたが、NVIDIAは今後発売するAda AD103 GPUにRTX 4090というブランディングを用いることになるようだ。
NVIDIAは、CES 2023でモバイルGeForce RTX 4000 “Ada “ラインナップを発表する見込みで、また、RTX 4080 12GBという名称変更されたデスクトップファミリーの追加SKUも発表する予定だ。
NVIDIA GeForce RTX 4000 “Ada “ノートPC用GPU:
GPU名 | NVIDIA GeForce RTX 4090 |
NVIDIA GeForce RTX 4080 Ti |
NVIDIA GeForce RTX 4070 |
NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti |
NVIDIA GeForce RTX 4060 |
製造プロセス | TSMC 4N | TSMC 4N | TSMC 4N | TSMC 4N | TSMC 4N |
GPUチップ | AD103 | AD104 | AD106 | AD107 | AD107 |
GPU SKU | GN21-X11 | GN21-X9 | GN21-X6 | GN21-X4 | GN21-X2 |
TBP | 175W | 175W | 140W | 不明 | 不明 |
解説:
モバイルAda Lovelaceの仕様がリーク
ウチは基本的にモバイル系は扱いませんが、今回はデスクトップの仕様が一部含まれていましたので、取り上げました。
興味深いのはAD103がモバイルRTX4090として使われているところですね。
同様にRTX4080TiがAD104、RTX4070がAD106、RTX4060/TiがAD107と割り振られています。
しかし、既にご承知のように、モバイルGPUとデスクトップGPUは同じ型番のついているモデルに同じチップが割り振られるとは限りません。
ですから、これを見て単純にRTX4060/TiはAD107が使われると判断するのは早いと思います。
また、nVidiaがCESでキャンセルされたRTX4080 12GBに相当する新しいモデルを発表する予定とされていますので、名称が変更になるだけで、完全にキャンセルされるわけではないようです。
今までの名前からとるのであれば、RTX4070TiかSUPERと言うことになるのでしょうね。
モバイル向けにあるようにRTX4070がAD106になる可能性があるか無いかについてはほぼ無いと思います。
理由はAD104に割り振られているモデルが他に無いからです。
さすがに量的にAD104をモバイル向けのみに割り当てるのは厳しいでしょう。
Ampere世代では、GA103をモバイル専用に割り当てていました。
もし仮にAD104をモバイル専用に割り当てる予定だったとしたら、RTX4080とミドルハイの普及モデルであるRTX4070には埋められない位の差が存在する可能性があったということになります。
ちょっとぞっとしない推測ですね。
PS
日本に流れてきたRTX4090は全て店頭から姿を消したということで、実売30万円前後のGPUが入荷分全部売れるというのは凄いなあと思います。
さすがにAmpere世代と違って、入荷分即売れと言うことはありませんが、1-2週間で姿を消したということにはなります。