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SeasonicとSilverstoneの次世代ATX 3.0およびGen 5対応PSUを発表、1000Wで230USドルから。

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次世代CPUおよびGPUプラットフォームが2022年第4四半期に発売されるのに伴い、SeasonicおよびSilverstoneなどのPSUメーカーは、最新のハードウェアの電源ニーズに対応するクラス最高の互換性とサポートを提供するために、次世代ATX 3.0およびGen 5対応製品の準備を進めています。

Seasonic & Silverstone、次世代ATX 3.0 & Gen 5 PSUを準備、次期GPUのハイパワーニーズに対応

ATX 3.0およびGen 5.0(12VHPWR)規格は、新世代CPUおよびGPUプラットフォームを完全にサポートし、新しいハードウェアが生み出す3倍の電力スパイクに対処するよう設計されています。

そのため、PSU業界は、今後何年にもわたってPCの電力ニーズを満たすことができる次世代製品の発売に向けて準備を進めています。

まずSeasonicから、1000Wから1200Wのユニットで、80+ Goldと最大80+ Platinumシリーズの両方が用意される最新の「PS Vertex」シリーズのラインナップを生産しています。

このPSUは、ATX 3.0規格に準拠し、PCIe Gen 5.0コネクタを1つ備えており、最大600Wの電力をGPUに供給することができます。

Seasonicの80+ Platinumシリーズは、フルモジュラー設計を採用しており、80+ Goldシリーズは、部分的なモジュラー設計となっています。

価格については、米国のアウトレットであるTech-AmericaとProvantageがすでに製品をリストアップしています。

価格は、1000Wゴールドが231ドル、1000Wプラチナが258ドルから。1200Wは、80+ゴールドが267ドル、80+プラチナが304ドルとなっている。

Harukaze5719氏が発見した写真から、このPSUはブラックカラーのシャーシを備え、空気を放出するための大きなファンを搭載していることがわかります。

PSUに派手なRGBやカラフルなアクセントがないのは、間違いなくプラスに働くでしょう。

Seasonic PS Vertex ATX 3.0 / Gen 5.0 PSUシリーズ プロバンテージに掲載(ソース:Harukaze5719):

Seasonic PS Vertex ATX 3.0 / Gen 5.0 PSUシリーズ Tech-Americaに掲載されました(ソース:Momomo_US):

シルバーストーンは、Cybeneticsの認定を受け、ATX 3.0およびPCIe 5.0規格に完全に準拠した850W 80+ Platinum設計の最新PSU「HELA 850R Platinum」を発表した。

この電源は、標準的なATXフォームファクター設計で、超柔軟なブラックフラットケーブル、全日本電解コンデンサ、50℃動作で24時間連続出力(連続)を装備しています。

  • 100%モジュラーケーブル
  • スーパーフレキシブルブラックフラットケーブル
  • オール日本製電解コンデンサ採用
  • ATX 3.0およびPCIe Gen5規格の12VHPWR PCIeコネクタに対応
  • 動作温度50℃で24時間連続出力可能
  • スタックマウントハードディスク用に設計された180°角度のSATAコネクター
  • 最小0dBAの静音動作の135mmファン、セミファンレススイッチ機能搭載

※画像をクリックすると別Window・タブで拡大します。

 

一方、ASUSも1000W 80+ Platinum設計の「ROG LOKI SFX-L PSU」のラインアップを進めているようで、ホワイトとブラックの両カラーモデルで登場する予定だ。

LOKIシリーズのOEMはGreatWallで、ユニットはCybeneticsによって認証されている。

このPSUは、異なるワット数でより多くの種類が提供されますが、1000Wは発売中に利用可能になる唯一のオプションのようです。

ユニットは750、850、1000、1200Wの範囲で、最大80 Plus Titanium格付けと10年保証が提供されます。

※画像をクリックすると別Window・タブで拡大します。

 

とはいえ、RTX 4090またはRX 7900 XTを搭載した新しいゲーミングPCの構築を計画しているなら、ATX 3.0規格のそれぞれのワット数範囲内でPSUを入手することを確認したほうがよいだろう。

現在、MSI、ASUS、Gigabyte、FSP Group ThermaltakeおよびCooler MasterなどのPSUメーカーが、PCIe Gen 5およびATX 3.0準拠の設計を発表しています。

ソース:wccftech – Seasonic & Silverstone Next-Gen ATX 3.0 & Gen 5 Ready PSU’s Unveiled, Starting at $230 US For 1000W

 

 

 

 

解説:

電源メーカーの雄SeasonicとSilverStoneからATX3.0対応12VHPWR搭載電源が登場

PCIe Slot 6-pin 8-pin NVIDIA
12-pin
PCIe Gen5
12+0-pin
(ASUS製電源
Thor)
PCIe Gen5
16-pin
(12+4)-pin
合計
エントリー 75W  75W
75W 1x 75W  150W
ミドルレンジ 75W 1x 150W  225W
75W 2x 75W  225W
ハイエンド 75W 1x 75W 1x 150W  300W
75W 2x 150W  375W
75W 1x 300W*  375W
エンスー
ジアスト
75W 1x 75W 2x 150W  450W
75W 3x 150W  525W
75W 1x 450W  525W
次世代 75W 1x 600W  675W

おさらいとして、12VHPWRと8PX2(X3)でどのくらいの容量の電力を供給できるか一覧表を添付しておきます。

以下は推測が含まれている現時点での私の見解です。

今までの最高消費電力は8PX2の375Wで、RTX4070までは恐らくこれでいけます。

RTX4080はカスタムモデルは一部12VHPWRが必要になるかもしれません。

RTX4090/Tiは消費電力的にもう完全に12VHPWRでないと使えないと考えた方がよいでしょう。

ミドルレンジ以下のRTX4060/Tiは従来の8PX2以下のコネクタで対応可能です。

搭載が12VHPWRのみだったとしても(恐らく)変換コネクタが付属してくるでしょう。

 

12VHPWR対応の考え方

恐らく、上の表を見た人は450Wなり600Wなりにならなければ12VHPWRは必要ないと考えると思います。

しかし、私の考えではそれは違います。

12VHPWRはOCモデル込みで376W以上の消費電力を要求する可能性のあるモデルには必須とされる可能性があるということです。

例えば、RTX4080のTBPは340Wですが、これはあまりOCしないモデルのTBPでしょう。

OC幅が大きい上位のモデルに関しては376Wを超え、12VHPWRが必要とされる可能性があるということです。

 

12VHPWRは普及するか・・・?

これは正直あまり普及しないのではないかと私は考えています。

理由は12VHPWRを必要とする電源が1000Wから1200Wとなり、余り売れ筋の価格帯ではないからです。

850Wクラスでも出るのかもしれませんが、これはあまり意味が無いのではないかと私は思います。

850W-675Wだと175W、あまり現実味がありません。

850W-376Wだと474Wですが、12VHPWRを搭載するGPUが376Wで済むはずがありません。

CPUで250Wほど消費すると考えると850Wだとマージンがほとんどありません。

RTX4090Tiが100TFLOPS越えで凄い性能であるといくら言われても30万円前後もするような価格では数は出ません。

あくまでも高性能の象徴としての存在感は大きいと思いますが、どれだけのユーザーが購入できるかと言われるとあまり多くは無いでしょう。

12VHPWRは多くのユーザーにとってはあまり縁のない規格になるかもしれません。

TSMCが28nmで足踏みしていた時代や4Way SLiなどで日本の限界の消費電力であるコンセント1個口1500Wまでの電源が取りざたされたことがありましたが、技術の進歩によって鎮静化しました。

良くも悪くもこの時代はバランスが崩れていたと思います。

GPU一つ当たり、800Wなり900Wなりと言うのは上の時代同様、あまりにバランスが崩れていると思いますので、私はそれほど数は出ないのではないかと考えています。

大体1200Wもフルに使うPCをコンセント1個口で使ったら同系列のブレーカーにぶら下がっている機器は一切使えなくなってしまいます。

理由はモニターやプリンタなどPCには他にも消費電力を使う機器が大量に付属しているのか普通だからです。

また、ゲームに命を懸けてらっしゃる方はマルチモニター、XboxやPS5やスイッチ、ハイグレードな音響機器なども持っていらっしゃるのではないでしょうか。(苦笑。

部屋の電源が足りなくなったから隣の部屋から延長コードリールで電源を引っ張ってくるというのはコントのようであまり現実感がありません。

300Wもマージンがあるから大丈夫と考えられた方はかなり病気です。重度の自作病ですね。

受け付けてくれる病院も処方箋もありませんので自分で気を付けるしかありません。

今回のGPUのバカげた消費電力はあまりに浮世離れしているというのが私の意見です。

ただし、RTX4090/TiやRTX4080/Tiなどの上位GPUを導入予定の方は必須になると思いますので、後で困らないように必ず購入の予定に入れておきましょう。

 

 

 

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