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Intel Meteor Lake CPUのRedwood Cove PコアはGolden Coveと同様のアーキテクチャを採用、Eコアは新アーキテクチャを採用

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Intelの第14世代CPU「Meteor Lake」に関する新情報が、Coelacanth-Dream氏によって同社のオープンソースデータベースで明らかにされた。

その内容から、Meteor Lake CPUは、既存のGolden Coveコアを改良しつつ、E-Coreに全く新しいアーキテクチャを採用するようだ。

インテル第14世代Meteor Lake CPU。Redwood Cove Pコアは同じアーキテクチャと微調整、Crestmont Eコアは新アーキテクチャを採用

Intelの第14世代Meteor Lake CPUは、再びハイブリッド方式を採用することが明らかになったが、これはもう驚きではないだろう。ハイブリッドCPUファミリーのNative Model IDは、0x0の “Core “と0x0のAtomファミリーを持つLakefieldからリストアップされている。

Lakefield SOCは、Intelが初めてハイブリッドアーキテクチャのアプローチに基づく設計を行なった製品だ。

その後、Intelは第12世代Alder Lakeを発売し、間もなく次期第13世代Raptor Lake CPUを発売する予定です。

https://twitter.com/OneRaichu/status/1559076665699205120?ref_src=twsrc%5Etfw

https://twitter.com/harukaze5719/status/1559090305797763072?ref_src=twsrc%5Etfw

Intelの第12世代Alder Lake CPUは、Golden Cove P-Coreとも呼ばれる0x0「Core」と、Gracemont E-Coreとも呼ばれる0x1「Atom」を搭載している。

Intelの第13世代Raptor Lake CPUでもこのデザインは踏襲されるが、コアレベルでさまざまな変更が行なわれたため(Uarchと間違えないように)、P-CoreをRaptor Coveと改名することになった。

キャッシュ向上、クロック向上などの変更は見られるが、それらはアーキテクチャ上の性能向上とは言い難い。

ネイティヴ
・モデル ID
(シーラカンス
・ドリームより)
コアCPU アトムCPU
Lakefield 0x0 0x0
Alder Lake 0x1 0x1
Raptor Lake 0x1 0x1
Meteor Lake 0x1? 0x2

第14世代Meteor Lake CPUの場合、Redwood Cove P-Coreは、再び0x1 “Core “設計をベースにする見込みで、Coreレベルのアップグレードはあっても、アーキテクチャはほぼ同じになると思われる。

一方、Crestmontと呼ばれるAtomのE-Coreは、0x2 Native Modelにアップグレードされる予定だ。

OneRaichu氏は、Redwood CoveはSunny Coveコアほどアーキテクチャを広げず、主に命令実行効率にフォーカスすると説明する。分岐予測、マイクロオペレーション融合、命令ディスパッチ、レジスタリメイク、EU実行効率などの改善が語られていることから、0x1.5とみなすことができる。

Intel Meteor LakeのCPUは、全く新しい「Intel 4」プロセスノードを利用しているが、このノードは10ESFほど成熟していない可能性があり、Raptor Lakeの持つ高周波数には及ばないクロックの後退が見られると考えられる。

一方、IPCはRaptor Lakeよりも向上するが、シングルスレッド性能は大きな向上は見込めないだろう。これまでの噂では、Meteor LakeはRaptor Lakeに対して1桁のIPC向上となることがすでに示唆されていたが、2024年に登場するArrow Lakeまで、しばらくはAMDのCPUを抑えるには十分な性能だろう。

インテルモバイルCPUのラインアップ:

CPUファミリ Arrow Lake Meteor Lake Raptor Lake Alder Lake
製造プロセス Intel 20A
5nm EUV
Intel 4
7nm EUV
Intel 7
10nm ESF
Intel 7
10nm ESF
CPU
アーキテクチャー
ハイブリッド
(異種コア4種)
ハイブリッド
(異種コア3種)
ハイブリッド
(異種コア2種)
ハイブリッド
(異種コア2種)
Pコア
アーキテクチャー
Lion Cove Redwood Cove Raptor Cove Golden Cove
Eコア
アーキテクチャー
Skymont Crestmont Gracemont Gracemont
最大構成 不明 6+8 (Hシリーズ) 6+8 (Hシリーズ) 6+8 (Hシリーズ)
最大コア数
/スレッド数
不明 14/20 14/20 14/20
計画済み
ラインナップ
H/P/Uシリーズ H/P/Uシリーズ H/P/Uシリーズ H/P/Uシリーズ
GPU
アーキテクチャー
Xe2 Battlemage
Xe-LPG
Xe3 Celestial
Xe-LPG
Xe2 Battlemage
Xe-LPG
Iris Xe
(Gen 12)
Iris Xe
(Gen 12)
GPU 実行
ユニット数
192 EU
(1024 Core)?
128 EU
(1024 Core)
96 EU
(768 Core)
96 EU
(768 Core)
メモリ
サポート
不明 DDR5-5600
LPDDR5-7400
LPDDR5X – 7400+
DDR5-5200
LPDDR5-5200
LPDDR5-6400
DDR5-4800
LPDDR5-5200
LPDDR5X-4267
メモリ容量
(最大)
不明 96 GB 64 GB 64 GB
Thunderbolt 4
ポート
不明 4 2 2
搭載可能WiFi 不明 WiFi 6E WiFi 6E WiFi 6E
TDP 不明 15-45W 15-45W 15-45W
発売時期 2024H2? 2023H2 2023H1 2022H1

ソース:wccftech – Intel Meteor Lake CPU’s Redwood Cove P-Cores Use Similar Architecture As Golden Cove, New Architecture For E-Cores

 

 

 

解説:

MeteorLakeのPコア、RedwoodCoveは相変わらずGoldenCoveの改良にとどまる

と言うことらしいです。

RedwoodCoveは内部にも多少手が入り、AlderやRaptorと同じ0x1世代とされていますが、実質は0x1.5世代と言っても差し支えないようです。

ただし、性能向上幅(IPC)は大きくなく、数%にとどまるようです。

Intel4の製造プロセスはトラブルになっているとのうわさが出ており、ダメだった場合、演算コアにTSMCの5nmを使うと言われています。

その噂の通り、Intel4はまだ成熟が進んでおらず、Intel7よりクロックが上げられないという旧Intel10nmと同じような状況に見舞われているようです。

数%程度のIPC向上ではまたしても数%のIPC向上では性能が上げられず、なかなか厳しい状態になりそうな予感です。

実際、Intel7の改良には実に2017年のCoffeeLakeから数えて実に4年もの歳月を要しており、スンナリIntel4がロンチ(大量生産)されると考える方がちょっと都合がよすぎるのかもしれません。

元記事中にもある通り、ジム・ケラー氏の居ない今、AMDがGoldenCoveの性能に追いつくのはかなり難しいと思います。

Zen4はイマイチの性能っぽいですから、Zen5でどのくらい進化した姿を見せられるかですね。

ゲーム用途に限って言えば、3D-Vcacheでキャッシュを特盛にするのはありだと思います。

 

 

 

 

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