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AMD Ryzen CPUは先月、IntelのAlder Lake CPUを上回る販売数を記録し、ドイツでは引き続きDIY市場において強力なシェアを維持している

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ドイツ最大のハイテク小売店MindfactoryのAMDのRyzen & Intel Core CPUの最新売上と売上シェアが、RedditのIngeborによって公開されました。

Intel Alder Lake CPUが世界的にシェアを拡大するも、ドイツではAMD Ryzen CPUが引き続きDIYセグメントを席巻

ここ数週間、インフレ率の上昇によりPC市場が全体的に縮小傾向にあることをお伝えしてきました。

AMDもIntelも来期はデスクトップの売上が落ちると予想されていますが、ドイツのDIY分野はAMDのRyzen CPUの牙城で、Intelの最新・最高のAlder Lake CPUを上回り続けているようです」。

Intel Core & AMD Ryzen CPUの販売/売上高の数値 By Mindfactory (ソース: u/Ingebor):

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Mindfactoryによると、6月のCPUの販売台数は、AMDが63%、Intelが37%であったという。

AMD Ryzen CPUは7,500個以上、Intel CPUは5,000個近く販売されました。

AMDのCPUのうち、販売されたのは、Ryzen 5 5600X、Ryzen 7 5800X、Ryzen 9 5950Xの3つです。

実際、Ryzen 9 5900Xは、メインストリームのRyzen 5 5600GやRyzen 5 5500よりも多く売れました。これは、Zen 3のラインアップがもう2年近く前のものであることを考えると、割引情報を受けたことが主な原因です。

一方、Intelは、売上のほぼ全額が第12世代Alder Lakeのラインアップによるものでした。Intelの人気CPUは、Core i7-12700K、Core i5-12400F、Core i5-12600Kで、売上比率も同じで、MindfactoryのCPU売上の61%がAMDで250万ユーロ以上、Intel CPUは39%で100万ユーロ強の売上となった。

売上高と収益が減少傾向にあることは、上記のPC市場の減少を反映している。

MindfactoryによるIntel Core & AMD Ryzen CPUのチップあたりの数値 (ソース: u/Ingebor):

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最も収益が高かったのは、Ryzen 5 5600X(43万5000ユーロ)、Ryzen 7 5800X(41万6000ユーロ)、Ryzen 9 5900X(39万1000ユーロ)の上位3チップであった。

Intel、AMDともにCPUの価格は下落傾向にあり、Intelは先日、一部の第12世代Alder Lake CPUを最大5%値下げする販売店別値下げを開始した。

この値下げは当月に予定されているものなので、この数字は前月のものなので、ここには反映されない。

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ファミリー分けとしては、Intel、AMDともに最新のAlder Lake(第12世代)とVermeer(Ryzen 5000)のCPUが売上の75%、83%に達している。

AMD Ryzen ThreadripperとIntel Core-X HEDTのラインナップは、DIY愛好家が2年以上新しい製品ファミリーを得ていないという事実のため、チップから完全に姿を消した。

AMDはThreadripper 5000WX CPUがDIYセグメントに登場すると発表したが、これらは本格的なPROパーツとなり、ユーザーはHEDTファミリーのために以前より多くの費用を費やす必要がある。

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このレポートからすると、Intelがよっぽどのものを出さない限り、ドイツは今後もAMDの牙城であり続けるようだ。

レッドチームがAM4をメインストリームに、AM5をハイエンドに集中させることを考えると、今年の後半にRaptor LakeがメインストリームセグメントでAMDからさらにシェアを奪うことができるかどうかが見ものだ。

ソース:wccftech – AMD Ryzen CPUs Sold More Than Intel’s Alder Lake CPUs Last Month, Continue To Retain Strong DIY Market Share Hold In Germany

 

 

 

解説:

ドイツの小売業者Mindfactoryの売り上げレポート

久しぶりのドイツの小売業者Mindfactoryの売り上げレポートが出ています。

こちらはアメリカのアマゾンなどと違ってRyzenがかなり健闘しています。

ドイツの自作パーツショップと言うことで、かなり偏った結果が出ているのではないかと私は考えています。

 

偏った原因1・・・地理的要因

ドイツの位置は戦争が起きているウクライナとポーランドを挟んだ位置にあります。

このため、日本やアメリカとは危機感が段違いだったのではないかと思います。

 

偏った原因2・・・景気の後退

コロナ禍やウクライナ戦争の影響で生活物資が値上がりし、嗜好品である自作PCに回せる金が減ったのではないかと言うことです。

こちらは地理的要因にも関係していますが、やはり心理的には好きなものに思う存分金を使うわけにはいかないという心理的なプレッシャーにもつながっているのではないかと個人的には考えています。

 

上のような2つの要因でAlderlakeへの乗り換えをするにはプラットフォームごと変更しなくてはならないため、そこまでのお金を投入できなかったのではないかと私は考えています。

Core i9-12900Kを見ると平均価格がかなり高く、値段が下がっているRyzenが健闘していることからもやはり、昨今の世相を反映した結果なのかなと思います。

一番売れているのがCore i7-12700Kで、AlderLakeの中では安価で過去のモデルでは売れ筋のCore i5の売り上げがイマイチなことから、やはりシステム価格が高止まりするプラットフォームの変更がかなり足を引っ張っていることが伺えます。

この辺はシステム導入価格の比較があればはっきりするのではないかと思います。

 

この結果を見るとSocket AM4からAM5への変更はあまり進まないのではないかと言う懸念が出てきます。

また、Ryzenは長らくAM4と言うプラットフォームでしたから、新しいCPUに変更してもシステム更新にかかるコストがありませんので、全体にかかる費用が段違いです。

性能よりもお金と言う傾向がはっきりとうかがえる結果になっているのは面白いです。

最近は政情が不安定になっている地域が多いですから、Intelも長く使えるプラットフォームにしていった方が良いのではないかと思わせる結果になっています。

 

 

 

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