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AIDA64がAlder Lake-X HEDT/Xeon CPUに暫定対応しました。

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インテルがAlder Lake-Xシリーズを発売すると噂されています。

近日公開予定の「AIDA64 Extreme Beta」のリリースノートから、Intelが新しいXシリーズCPUを開発する可能性が示唆されています。

Intelの次期Intel HEDTプラットフォームについては、まだ答えよりも疑問の方が多い。公式には、IntelはまだSapphire Rapids-Xシリーズについて言及していないが、非公式には、今年後半、おそらく第3四半期頃に発売されると予想されている。

最近のAIDA64のパッチノートによれば、Intelは第12世代Core「Alder Lake-X」シリーズを開発している可能性があり、おそらくLGA1700シリーズと同じ16コアのシリコンをベースにしていると思われる。

そのため、次期Xeon/HEDTプラットフォームは、Sapphire RapidsシリーズとAlder Lakeシリーズに分けられる可能性がある。

Sapphire Rapids-Xは、Cascade Lake-Xの後継として待望されているもので、エンスージアスト向けのゲームシステムではなく、主にワークステーション市場にフォーカスした製品になるだろう。

その点、IntelはPROシリーズに注力するAMD Threadripperの道を歩むことになる。

Alder Lake-Xシリーズは、Skylake-Xと並んで2017年に発表されたKaby Lake-Xシリーズの後継と考えることができるだろう。

Intel Alder Lake-Xがソフトウェアパッチノートに記載される,ソース: AIDA64

 

スペック面では、Sapphire Rapidsはハイエンドワークステーションとメインストリームワークステーションの2シリーズに分かれると噂されている。

前者は、より多くのコアと8チャネルECCメモリサポートを備え、112本のPCIe Gen5レーンを搭載する可能性がある。メインストリームシリーズは、EECのサポートがなく、PCIeレーンのサポートも64に制限されると予想されている。

さらに、SPRのダイとして、最大56コアのXCC(Xtreme Core Count die)と、コア数が不特定のHCC/MCC(High Core Count die)の少なくとも2つが検討されている。

Alder Lake-Xは、メインストリームのワークステーションプラットフォームの一部として、低コアのギャップを埋める存在になると考えるのが自然だろう。

Intel Sapphire Rapidsの仕様、ソース:ムーアの法則は死んだ

※ 画像をクリックすると別Window・タブで拡大します。

 

さらに、IntelはCore SシリーズのSKUからAVX-512命令のサポートを融合させたので、Xシリーズではこの機能を復活させることができると推測される。

Sapphire Rapids-XもAlder Lake-Xも、Intelの次期Fishhawkプラットフォームの一部となるはずだ。

ソース:Videdocardz.com – AIDA64 receives preliminary support for Alder Lake-X HEDT/Xeon CPUs

 

 

 

解説:

IntelはAlderLake-Xを準備か?

元記事中ではAlderLake-XはKaby Lake-Xの後継とありますが、Kaby Lake-XとはLGA1151からLGA2066にパッケージを変更した製品で、中身はKabyLakeそのままです。

そのため4C8Tでメモリは2chでGPUはオフにされています。

正直、ワークステーション用としてはショボすぎる製品ですが、当時はこれでも商品性があったのでしょうね。

マルチコア化が急速に進んだのは2017年の初代Zen登場以降で、このあたりから8C16T以下ではワークステーションとは呼べないという雰囲気が出来てきます。

AlderLake-Xは16コア24スレッドで、ワークステーション用途にも十分使えるでしょう。

気になるのはAVX-512の行方で、私は持っていないので確認できないのですが、Eコアを有効にするとAVX-512は無効になったと記憶しているのですが、この辺どうなのでしょうね。

一般的な用途としてはAVX-512のような命令をオンにするよりはEコアをオンにした方が恩恵があると思います。

AlderLake系のコアでAVX-512をオンにするには上で説明したように犠牲が必要なので、私は初期のリビジョンでAVX-512を有効にしておいてBIOSで無効にしようとしたIntelの姿勢を批判していましたが、ワークステーションではどのようになるのか少し興味があるところです。

丁度AMDのThreadripperは製品の生産性に問題を抱えていますので、今ならば、赤子の手をひねるより簡単に市場を奪取できるでしょう。

Threadripperの記事でも書きましたが、ワークステーションをBTOしている著名なシステムビルダーは顧客からのオーダーを断っている状態ですから、2度と積極的にAMDの製品を取り扱いしないでしょう。

2017年からAMDが築き上げてきたワークステーションのThreadripperブランドはこれで終わりになりそうです。

逆にThreadripperに潰されたIntelのワークステーションプラットフォームはSapphire Rapids-XとAlder Lake-Xで復活していくのでしょう。

Sapphire Rapids-Xの上位モデルがどのような形になるのか?以前と同じようにコアがサーバーモデルより少なくなるのかは興味深いところです。

 

 

 

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