グラフィックスカードメーカーのXFXが、脱税で中国の税関当局と深刻なトラブルになったようだとMyDriversが報じています。
XFX中国、税関当局が300万ドル超の5000枚以上のグラフィックカードを誤表示で押収し問題に
米国に本社を置き、中国を含む各地にサブディビジョンを展開しているグラフィックスカードメーカー、XFXが、中国の税関当局と深刻なトラブルに見舞われたと報じています。
XFXは、グラフィックカードの仕様と名称を不正に表示し、脱税や製品の低価格化に利用され、顧客に販売することで利益を上げていると言われています。
中国のメディアによると、税関が押収した5840枚のグラフィックスカードは、すべて仕様が誤って表示されていたとのことです。その総額は約2,000万人民元、米ドルでは315万ドルに上ります。
これらは正しいモデルではなかったので、グラフィックスカードの供給全体が押収され、法律に従ってさらなる検査に回されました。
XFX Chinaがこの件に直接関与しているかどうかは確認されていませんが、これほど大規模な出荷には、グラフィックカードメーカーが何らかの形で関与しているはずです。
実は、XFXの中国語ポータルは、人気のあるT-Mall小売店での公式ストアとともに、すでに数日間停止されています。
さらに、このような手口はアジア太平洋市場では目新しいものではないとも言われています。この地域では、新品・中古合わせて15万枚のグラフィックカードが、よく似た手法で輸入されています。
XFXはまた、最も必要とされる小売業者や流通業者に出荷する代わりに、標準的なグラフィックスカードをマイナーに直接販売し、利益を上げるという最前線に立ってきました。
解説:
Radeon専業のGPUメーカーXFXが脱税で中国当局に摘発
- グラフィックカードの仕様や名称を偽って、製品の価格をごまかす
- 流通業者、小売業者に出荷しないでマイナーに直接販売
このようなことを行っていたそうです。
WEBサイトは既に消されてしまったようです。
中国では割と普通にやられている可能性がある?
こういったことは共産党の幹部と結びついてやっていた可能性があって、その幹部が政争に負けて、失脚し、XFXも捕まった可能性があります。
XFX単独でこうしたことを行うのはかなり難しいでょう。
中国ではなにがしかの不正がなされている可能性があるので、氷山の一角と言うことですね。
もちろん、「捕まっていないだけ」で他のメーカーもやっている可能性があるということです。
GPUがなかなか出回らない理由の一つがこういったことだったのでしょう。
GPUの価格が高止まりしているうちはさぞおいしい利権だったのでしょうね。
かなりショッキングと言うか、まあ中国らしい話と言えばそうです。