数ヶ月後、IntelはArc Alchemistを搭載した最初のグラフィックカードを発表する予定ですが、すでにブルーチームが驚くほど優れたクロックスピードを持つ最終サンプルを評価しているのを見ることができます。
Intel Arc Alchemistグラフィックスカード、発売まであと数ヶ月で最大2.4 GHzのクロックを実現、最終型は20 TFLOPsの馬力を超える可能性も
Benchleaksは再び、Geekbench 5データベースでIntel Arc Alchemistグラフィックスカードの新しいエントリを発見しました。
この新しいエントリは、32 Xeコア、512 EU、および4096 ALUを特徴とするフラグシップAlchemist DG2コンフィギュレーションのものである。
以前、同じチップの最大クロックが2.1 GHzであることを確認しましたが、Intelは最新のサンプルでさらに多くの演算性能を引き出すことに成功したようです。
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ベンチマークではGPUの最大周波数が2400MHzとなっており、競合となるAMDのNavi 22 GPUの2.5GHz+に近いクロックとなっています。
最終的なリテール機のクロックは2.4~2.5GHzに近いと聞いており、今回のリークを見る限りそうだと思われる。FP32 演算性能に関しては、この GPU は 20 TFLOPs 近くを叩き出すことができるはずで、6700 XT よりも大幅に向上し、RTX 3070 Ti に迫る勢いですが、各 GPU が異なるアーキテクチャに基づいているため、高い FLOPs が必ずしも優れたゲーム性能を意味しないことは覚えておく必要があります。
その最たる例がRX6700 XTとRTX3070 Tiで、後者の方が75%高いFP32馬力を提供しているにもかかわらず、互いに接近しているのです。
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Intel ARC Alchemist 対 NVIDIA GA104 & AMD Navi 22 GPU
グラフィック カード名 |
Intel ARC A780? |
NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti |
AMD Radeon RX 6700 XT |
GPU名 | Alchemist DG-512 | NVIDIA GA104 | AMD Navi 22 |
アーキテクチャー | Xe-HPG | Ampere | RDNA 2 |
製造プロセス | TSMC 6nm | Samsung 8nm | TSMC 7nm |
ダイサイズ | ~396mm2 | 392mm2 | 335mm2 |
FP32演算 コア数 |
32 Xe Cores | 48 SM Units | 40 Compute Units |
FP32演算 ユニット数 |
4096 | 6144 | 2560 |
最大クロック | ~2400 MHz | 1770 MHz | 2581 MHz |
FP32 演算性能 |
~20 TFLOPs | 21.75 TFLOPs | 13.21 TFLOPs |
メモリバス幅 | 256-bit | 256-bit | 192-bit |
メモリ容量 ・種類 |
16 GB GDDR6 |
8 GB GDDR6X |
12 GB GDDR6 |
発売時期 | 2022Q1 | 2021Q2 | 2021Q1 |
OpenCLのパフォーマンスに関しては、IntelはArc Alchemistドライバの中でまだ多くの作業をしなければならないようです。
このサンプルは、RTX 2060 SUPERと比較できるベンチマークで85,448ポイントを獲得できただけでした。
個々のベンチマークのパフォーマンスを見ると、Intel Arc Alchemistグラフィックスカードは、そのドライバの状況にもかかわらず、実際には驚くほどよくやっており、12テストのうち4つで(大きく)負けただけで、そのパフォーマンスは今のところ圧倒的に見える理由である。
しかし、IntelはArc Alchemist GPUの最初の出荷までまだ時間があり、より具体的には、2022年第2四半期の発売が確定しているデスクトップ型GPUを出荷する予定です。
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繰り返しますが、これは暫定的な性能であり、最終的なIntel Arc Alchemistグラフィックスカードは、最適化されたドライバーにより、さらに高いクロックと高速な性能を発揮すると思われますので、今後数週間のうちにさらなる結果を得ることを期待しています。
解説:
Intel ARC Alchemistのクロックが今までのリークに出てきたものは2.1GHzでしたが、今回2.5GHzのものが出回った様で、そのベンチマーク結果がRTX3070TiとRX6700XTと比較されています。
結果は三者三様ですがRTX3070TiとRX6700XTを比較すると価格はRTX3070に近いのでこれは仕方ないかもしれません。
Alchemistは面白い特性をもっており、RX6700XTとRTX3070Tiのいずれにもない特徴を持っています。
どちらかと言うとRTX3070Tiの方に近いかもしれません。
DirectXではなく、OpenCLですからあくまでも参考程度なのでしょうが、見た感じ、RTX3070とRTX3070Tiの中間くらいの性能があるといってよいと思います。
FP32演算性能は20TFLOPSで、RX6700XTをかなり引き離していますが、RDNA2は演算性能の割にはゲーム性能が高いので恐らくは同程度のゲーム性能は持っていると言ってよいのではないでしょうか。
日本で100,000円前後で売られればRX6700XTと同じ程度のコスパと言うことになります。
初物なので、よほど懐に余裕のあるユーザーや新し物好き、Intelの大ファンと言う人以外にはあまりお勧めしませんが、AMD、nVidia以外の新規第三勢力の製品と言うことで、面白いGPUであることは確かです。