ASUSのB660マザーボードは数日前にNoctuaによってリークされましたが、VideocardzはIntel Alder Lake CPUラインナップの重要な機能を欠いているかもしれないことを示唆するパッケージ情報を入手することに成功しました。
ASUS B660マザーボードはPCIe Gen 5のサポートを欠いているようで、Alder Lake CPUではPCIe Gen 4にのみ限定される
ASUS PRIME B660-PLUS D4マザーボードのパッケージ写真がリークされ、まもなくリテールセグメントに登場する予定です。
このマザーボードは、Z690の兄弟製品のほとんどのスペックを維持していると予想されますが、1つの大きな変更点があります。このマザーボードは、PCIe Gen 4のみのバージョンとなっています。
PRIME Z690-PLUSにはDDR5とDDR4の両方のフレーバーがあるので目新しいことはありませんが、B660マザーボードではDDR4のみのサポートになるかもしれません。
しかし、最大の注目点はPCI-eのサポートです。
ASUSのB660マザーボードはPCIe Gen4モデルと記載されていますが、Z690ボードはすべてPCIe Gen5に対応しています。
もしかしたら、すべてのB660マザーボードがPCIe Gen4対応のみに限定されている一方で、上位機種のZ690ボードはGen5対応となっている可能性もあります。
しかし、そもそもPCIe Gen5レーンを提供しているのは、B660やZ690のPCHではありません。
Intel Alder LakeのCPUは必要なGen5レーンを持っているので、ASUS B660にはPCIe Gen5サポートを可能にするために必要なGen5ハードウェアが搭載されていないのではないかと思われます。
B660のラインナップでGen5サポートを欠くマザーボードメーカーがASUSだけかどうかは確認されていませんが、ASUSでこのようなことが起こるのは初めてではありません。
ASUSのZ490マザーボードにも同様の問題があり、当時の新CPUであるIntel Rocket LakeのGen4レーンをサポートするために必要なハードウェアが搭載されていなかったのに対し、他のメーカーはきちんとGen4をサポートしていました。
メインストリームのB660マザーボードで何らかの形でPCIe Gen 5レーンを利用したいと考えている方は、ASUSが自社のラインナップにその機能を備えていない可能性があることに注意してください。
他のボードAIBがそれぞれのB660マザーボードでのGen 5サポートに関してどのような対応をしているかについての情報が得られた場合には、お知らせいたします。
解説:
AlderLake-Sは来年にK無しのモデルが発売されるわけですが、それに組み合わされるB660マザーボードはPCIe Gen4までにしか対応していないようです。
Intelはグレードによって厳密に差をつけていますが、これもその一環でしょう。
PCIe Gen4はGen3の時と比較するとかなり寿命が短かったですから、特に違和感はないです。
CPUから出ているレーンをわざわざGen4以下の対応としていると言うことはわざとやっているのでしょうが、この辺も批判を浴びそうな感じです。
ただ、Gen4の時もそうでしたが、レーン全てにGen4の品質を担保するにはコストがかかります。
Gen3からGen4の時も当初は旧マザーでもOKだったものが次々と不可になりましたので、このGen5も仕方ないのではないかと思います。
やはり、コストの負担が出来るかできないかと言うのはかなり大きな要因ですから、Gen4に不満があるなら、もっとお金を出してZ690を購入してくださいと言うことなのでしょう。
個人的にはNVMe Gen5からGen4にダウングレードされるということでなければ、あまり大きな影響はないのかなと思っています。
※ AlderLakeはNVMeはGen4です。
正直、Gen5対応のGPUはほとんどない状況ですし、性能的にも帯域は足りていると思いますので、現状のGen5は付いているだけと思っています。
大勢に影響はないのではないでしょうか。
「だからIntelはダメなんだよ」と言う人はもう少し落ち着いた方がいいと思います。